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蹴球

平成27年6月17日(水)FIFA女子ワールドカップカナダ2015 日本女子代表対エクアドル女子代表 ウィニペグ・スタジアム

グループリーグ突破を決めているなでしこジャパン。引き分け以上で首位突破が決まるグループリーグ最終戦を1-0で見事な勝利!

ポジションチェンジをし過ぎてよく分からなかったが、どうも欠点を補うためにポジションチェンジを繰り返しているものの、ポジションチェンジをしたがゆえに本来自分がなすべき仕事ができなくなった印象。選手が勝手にやってるのかと思ったが後半の采配を見たら監督の指示なのかもしれない。サッカーはピッチ上11人がそれぞれ役割分担をしてチームを作るものです。自分の仕事をないがしろにして他の仕事ばかりやっていたらチームとして機能するのは難しいでしょう。

エクアドル代表はサイドの守備がルーズで、なでしこジャパンは右サイド細かいパスで、左サイド宮間あや選手を中心とした早いタイミングのロングボールでエクアドル守備陣を切り裂く。ところが、ボランチの展開がうまくいかない。田中明日菜選手はともかく、澤穂希選手はボランチではないような高いポジション取りが多く、組み立てに参加しても左からのボールに対しては右を向こうという意思は感じられるものの右からのボールに対しては来たところに返すだけで攻撃が手狭になってしまう。守備のときは相手フォワードがそれほどいるわけでもないのにディフェンスラインまで下がってしまいこぼれ玉を拾われて連続攻撃を許す。ボールを奪った後の攻撃への切り替えが遅いのでカウンターを決められない。積極的なゴール前への飛び出しや思い切った積極的な守備といったよいプレーは本来のボランチの仕事をこなした上で輝くものです。これも監督の指示なのだろうか。

ボランチが機能しないのでサイドの選手が中に入ってくる。そうすると誰がサイドに行くんだという話になる。じゃあ私が、とポジションが変わってしまうので、そもそも誰がどのポジションなのか分からなくなりそれが固定化される。

ボランチ問題からか前線も下がってきてしまう。組み立てに参加するのは悪くはないが、センタリングが入るときにゴール前にいないことが多い。このチームは中盤の飛び込みで得点を奪うというよりフォワードがゴール前で仕事をしてフォワードが得点するチームではないかと考える。試合が進むにつれて相手ゴール前に誰もいないチームはどれだけ攻めても得点を奪うことは難しい。岩渕真奈選手が出てきてからは大儀見優季選手が前線に残るようになり、ようやくゴールに迫ることができるようになった。

得意のセットプレーは澤選手を狙いすぎ。得意なプレーだと思うので機会を増やすのは悪くないが、あまりにも重用しすぎている気がする。他の選手にも奮起を期待したい。

エクアドル代表があまり数をかけて攻めてこなかったにもかかわらず、なでしこジャパン最終ラインは前へのプレッシャーが少ない。ボールが味方ゴールに近づけば近づくほど失点のリスクは高まる。数で圧倒している守備なのだからもう少し積極的な守備を行っても良かったのではないか。

チームがばらばらで機能していたとは言い難いが要所要所できっちり相手を上回り結果的に勝利を収めることができたのは大きな収穫。首位通過をきめて日程的にも有利となる。大きなアドバンテージはなでしこジャパンの心強い味方となってくれるだろう。

今後はチーム内での役割分担を明確化し、その上で効果的なポジションチェンジを繰り返すこと。守備への切り替えは早いが守備から攻撃への切り替えにも心を備えていくこと。セットプレーにおいてセンターバックなどとの連携を高めること。などが重要になってくると思う。グループリーグでの最高の結果を今後のアドバンテージとして大いに活用してほしい。

蹴球 \ サッカー日本代表

平成27年6月16日(火)W杯アジア2次予選兼アジアカップ2019予選 日本代表対シンガポール代表 埼玉スタジアム2002

ハリルジャパンは今までどおりの試合をしたものの得点が奪えなかった結果、サイドからのアーリークロスに活路を見出そうとしたもののディフェンスに当ててしまう両サイドバックがどんどん自信をなくしてセンタリングできなくなってしまい、頼みのコーナーキックも単純にフィニッシャーの頭に上げるだけで今までのようなポジションチェンジからのごちゃごちゃからのファーサイドでフリーシュート作戦が機能せず、それでもシンガポール代表のカウンターの精度が低かったこともあって失点は免れ、0-0の引き分けで試合終了、ワールドカップへの第一歩を踏み出しました。

ハリルジャパンの一番の攻撃手段の一つであるボランチからの縦パスが全く機能しない。今日の試合では、シンガポール代表がボールを頂点にしたピラミッド型守備体系を敷いていて、中央にでんと居座る柴崎岳選手、長谷部誠選手は相手からのプレッシャーがないからか、W杯予選というプレッシャーがあるからか、のんびりしたプレーで縦パスを入れることができず、前線も本田圭佑選手以外はスペースを見つけ出すことができず受け手になりえず、とにかく縦パスを入れることができずボールが前に運べない。中央からでなくサイドライン際から縦パスを入れたりボールを早く横に動かしてピラミッドの横から楔を打ったりすればよかったが、あまりに中盤がフリーすぎたせいもあって単調なミスを繰り返す。

ハリルジャパンもう一つの得意とする攻撃手段としてコーナーキックを含むプレイスキックがあげられる。イラク戦ではニアサイドで高い選手がごちゃごちゃしながら競った結果ファーサイドにこぼれたボールへクロスしてフリーになった選手が押し込む形が見られたが、今日の試合ではフィニッシャーの頭に直接合わせるだけでファーサイドフリーになる選手もいなければボールもニアサイドではなくシュートが打ちやすいゴール前に直接放り込む。誰もが主役になりたがった感じ。シンガポール代表ゴールキーパーとしてはどこから打ってくるか分かるから、至近距離の止めにくいシュートの中では比較的タイミングを合わせやすくシュートを防ぎやすかったと思う。これは最後まで修正されなかった。

攻撃手段を失ったハリルジャパンだが、サイドからのアーリークロスだけはかすかに得点の匂いがする。中から攻めないので香川真司選手に代えて高さで競れる大迫勇也選手を投入。縦パスのうまい柴崎岳選手に代えてサイド攻撃ができて中央こぼれ球からの得点が期待できる原口元気選手を投入。最後はごちゃごちゃで中央勝負ができない宇佐美貴史選手に代えて空中戦も競れる武藤嘉紀選手を投入。冷静に試合を分析して勝利に近い采配を見せているなあと思ったら、原口選手はなぜかボランチの位置に下がる、アーリークロスを入れるべきサイドバックがミス連発でクロスを上げるのを躊躇、ゴール前で4人以上渋滞してるから岡崎慎司選手が飛び込むスペースがない、とすべてが悪い方向へ。

今までどおりの攻撃をしていたが、中盤でプレッシャーをかけられることなく中央低い位置からの縦パスについてしっかり守備されたことでゴールに近づきづらくなり、今までと違ってたまたま得点が奪えなかったことで今までやっていないサイドからのアーリークロスをしたものの機能しなかった。

守備は今までもそうだが、相手にスペースを与えすぎていて、トップにボールが入ったときにうまく挟み込んでボールを奪うことができない。もともとハリルジャパンは守備のとき前へのプレッシャーが乏しく押し込まれてしまうことが多かったが選手が固定されていないこともあって試合ごとの修正があまりうまくいっていない。トップに入った瞬間にセンターバックとボランチがしっかりプレッシャーをかけること、飛び出した選手の裏をしっかりカバーすること、このあたりの約束事をこれから詰めていくことになるのだろう。

今日のハリルジャパンは試合の入り方として今までと同じことをしていたがたまたま得点が奪えなかっただけに過ぎない。試合を評価するときに得点失点という結果は一番大切なことだが、プロセスを見つめないと次の結果につながらない。チームとして実力を培うために今日の試合結果を大切にしてほしい。

今後のハリルジャパンは今までやってきた早い縦パスとコーナーキックという武器に磨きをかけていくことになるのだと思う。ただ、これは「自分たちのサッカー」ではないだろうから、どこまで選手が勝ちにこだわれるか、そのあたりがチームとしての成熟度に関わっていくのではないか。

蹴球 \ サッカー日本代表

平成27年6月11日(木)キリンチャレンジカップ2015 日本代表対イラク代表 日産スタジアム

ワールドカップ前最後の親善試合は4-0とイラクを圧倒。点が入って良かった良かった。

日本代表の攻撃は柴崎岳選手の縦&裏パスとセットプレー。
セットプレーは単純にやってるように見えてしっかりと作られていた印象。ニアに高い選手を複数飛び込ませてクロスして裏に走りこむ二人くらいの選手をゴール前でうまくフリーにしている。今後はバリエーションを増やしていくことになるだろうけれど、今の基本の形をしっかりと充実させることでセットプレーやゴール近くの守りなど様々な相乗効果を期待できる。
イラク代表の守りがかなりルーズで岡崎慎司選手が引っ張ってもディフェンダーが付いてこずゾーンなのに自分のゾーンですらマンマークできず二人同時に動き出すなど組織としての混乱が見られスペースを作り出すことができない試合展開でも冷静迅速な判断でボールを散らし縦パスを多く配給した柴崎選手は今日の試合では欠かすことのできない存在。まだまだ軽いミスが目立つがよく集中して周りを見ている。敢えて言えば、ボランチのポジションとしてはもう少しボールを奪うプレーがほしい。今はボールのコースにいるだけだが、相手のプレーをしっかり予測して線ではなく点でボールを奪いにいってほしい。

日本代表の守備はサイドの守りに課題。
通常のサッカーチームにはセンターバックをできる選手がサイドバックやボランチにいて中央を固めることができるのに対し、日本代表長年の課題としてセンターバック的人材が圧倒的に不足している。実際ボランチの選手をセンターバックに起用したり。決定力不足云々より大きな課題だと思う。サイドから攻められたとき一般的にはサイドバックが前に出てセンターバックがカバーに入り全体的にチーム全員がボールサイドに寄せていくものだが、今日の試合ではサイドバックが最終ラインに残りフォワードやボランチがその前を埋めるような守備をしていた。その結果センターバックは中央に残ることができるのだが、どうしてもサイドを侵入されてしまうし、フォワードが戻れずボランチが寄せていくとセンターバックの前のスペースが空いてしまう。後半に入りセンターバックが前に出たりサイドバックが前に出たりいろいろ試していたようだがまだまだ徹底できていないように感じた。個人的にはセンターバックを中央に残した方が良いと思うので、フォワードも守備の意識を高めてサイドを戻ったり逆サイドから中央を埋めたりしてボランチの負担を減らしてほしい。アジアでの戦いは中央ハイボールが重要になってくるので、メッシやクリスティアーノロナウドでない限り、センターバック的選手を起用できないのであればフォワードにある程度守備もしっかりできる選手を起用していくべき。

ハリルジャパンは内容よりも結果を求めているようなので、効率的に得点が奪えるセットプレーや中央を高さで守るためにセンターバックを残す作戦はさらに重視されていくのだと思う。今後は暑い中でも裏を単純に狙う走りこむサッカーが続けられるのかということと、先制されても同じサッカーが続けられるのかということと、フリーキックが取れないときにどうやって攻めるかという部分が気になる。特に両サイドのフォワードにサイドをえぐるより中に入ってシュートを打つタイプの選手を配置しているとコーナーキックの回数が減ってくるだろうから、カウンターを防ぐという意味合いよりコーナーキックを取るということで強引にシュートで終わるようなことも必要になってくるのだと思う。でもそれは日本の選手が比較的苦手としているプレー。今は勝っているからいいけど、結果が出ないときにどう精神面を維持できるかが最終的な結果に関わってくると思う。協会としても悩むことになると思うけど、全力でハリルホジッチ監督をサポートしてほしい。

ご報告 \ 政治

落選の報告です。

改めまして、昨日の多摩市議会議員選挙で落選しました桐木優です。皆様ご支援ありがとうございました。

ケアマネと鍼灸マッサージ師の仕事を(選挙中も)しながら3月議会で当初予算について誰よりも質問をして4月の介護保険制度改正に対応しながら(裏では別の問題にも巻き込まれ)それでも最後まで選挙戦を戦い抜けたのは皆様のご支援あってのことです。本当にありがとうございます。

残念ながら介護制度改正や地域包括ケアシステム構築という大切な時期に政治と直接係ることはできませんが、3月議会の予算審議含め、介護の現場で実際に直面している課題を議場で語り続けてきました。これからは多摩市民の皆様に付託された新たな多摩市議会がしっかりと介護の現場の声に耳を傾け市民のための制度構築を果たしてくれることを、議員経験のある一介護職員として応援していきたいと思います。

喫緊の課題である少子化対策については、将来のために早急な妊娠出産育児に対する連続的支援を不足なく実施する必要性を当事者目線で伝えてきました。また、少子化だからこそ、その少ない子どもたちのために子供たちにとって必要な子育て環境の整備が必要です。親もそうですが子どもたちが安心して成長するための環境を整えてもらいたいと思います。

元ブラジルプロサッカー選手経験を活かして主張していたスポーツ環境の整備による健康増進、介護予防については、大部分の議員も同意してくれていたと思います。図書館行政もそうですが、現在の投資を怠って将来の社会保障費増大を招かないように慎重に議論していただきたいものです。

桐木が中心となって立ち上げた「東京ヴェルディと日テレベレーザを応援する多摩市議会議員有志の会」は今後どうなるのかわかりませんが、ヴェルディベレーザは多摩市の貴重な地域資源です。反対する議員も多くいたので不安ですが、ぜひ有効に連携してもらいたいと思います。

一方ヴェルディベレーザの応援には議員という立場から一部応援や発信を自粛していた部分もありましたが、これからは何の気兼ねもなく一サポーターとして全力で応援していきたいと思います。味スタのホームゲームでは今まで通りMB自由席から今まで以上に鋭く応援してまいります。

議会行政改革の中では、目的を持ったICT含むオープンデータ化に積極的に取り組んでほしいところですが、数少ない推進派として議席を守れなかったことが心残りです。一歩ずつでも進んでもらえるようお祈りします。

これからの桐木は介護と医療の仕事に更なる磨きをかけ、空いた時間には古典や新たな分野の勉学を進め、充実した人生を送りたいと思います。1期4年の議員の生活は貴重な経験であり、また、多くの新たな人間関係を構築することもできました。これからも目の前にある今やるべきことをまじめにコツコツ全力で取り組んでまいります。

当選された皆様、おめでとうございます。これから4年間の多摩市政をその先100年を見据えてしっかりと支えてください。一市民として応援してまいります。よろしくお願いいたします。

蹴球

平成27年3月18日(水) 欧州チャンピオンズリーグ・ラウンド16の2ndレグ ボルシア・ドルトムント対ユベントス ヴェストファーレンシュタディオン

1stレグをユベントス2-1と敗戦ながら貴重なアウェイゴールをあげたドルトムント。逆転の可能性を秘めたホームでの2ndレグでしたが、アウェイのユベントスが3-0とドルトムントを圧倒し、2戦合計5-1としたユベントスが準々決勝に駒を進めました。

ユベントスは攻守ともオンオフがはっきりしておりボールがないときもサボらずにとにかく走る。ドルトムントにボールが渡ったらまずはドルトムントより先にゴール前に戻り前を向いて守備を行う。人数が豊富なため思い切って前に出る守備ができるため、迫力のある守備でドルトムントに圧力をかける。ボールがないところですばやく走って戻り守備の体系作りをサボらない。お手本のような攻守の切り替えからの守備です。
ユベントスは攻撃においても切り替えが早く、またボールをつなぐときは球離れが早く、いざというときは思い切ったドリブルで相手陣内に切り込む。ドリブルで相手を交わすので容易に数的優位を作り出すユベントス。ドルトムントのまずい守備もあって得点を重ねていきました。

ドルトムントは前線の動きにもう少し工夫がほしいところでした。まずはユベントスディフェンス陣が戻るより早く攻めたい。次に、ユベントスのディフェンスが積極的に前に出るのでその裏のスペースが空くのだからその空いたスペースを使いたい。ユベントスが戻りながらディフェンスするような場面がほとんどなかったのが印象的です。プレイスキックも精度を欠きチャンスを作り出すことができませんでした。
ドルトムントの守備は試合に入り込めていないようで、読みが甘いことが多く、ユベントスに裏をかかれることもしばしば。簡単に交わされず粘り、相手が動くまで安易に動かない。その二つができていればまた違った展開になったかもしれません。

ただ、ドルトムントの攻撃が試合中の指示だけでよくなることはなかったのではないかと思います。試合の準備として攻撃の形が作れなかった、そこが試合結果に大きく影響を及ぼしました。やはり練習が大切です。

蹴球 \ 東京ヴェルディ1969

平成26年5月31日(日)J2リーグ第16節 東京ヴェルディ対栃木SC 味の素スタジアム

0-2からの3得点でヴェルディ見事な逆転勝利!な試合でした。
(件のとおりホームページに投稿できない状態でしたので、今回は短めです)

 

ヴェルディの攻撃は、杉本竜士選手がいつものようにずるずる下がって足元でもらうという動きが少なくサイドへ裏へとディフェンスを引っ張る。そのおかげで平本一樹選手へ当てることができたのと、栃木の選手が球際に強くなく自陣深い位置でもミスが少なくなかったことからヴェルディの攻撃は形を作ることができていた。
しかし、トップに当てたボールをサイドに開いたとき中に詰める選手が圧倒的に足りない。ボランチの中後雅喜選手や三竿健斗選手は充分とは言えないまでもそれなりに飛び込んでいたが、せっかくいい位置にいるサイドバックの安在和樹選手にも思い切ってゴール前まで飛び込んでいってほしかった。

前半41分くらいに一度左サイド斜めに走り出した杉本選手と逆サイドで待っている平本選手の間に安西幸輝選手が猛然と突っ込んできた場面があった。残念ながらボールが出なかった(が相手にあたって安西選手に渡るという奇跡)フォワード二人の動きだけでなく中盤やサイドバックも連動してスペースをうまく使ってほしい。

安在選手について言えば、オーバーラップした時に足元でもらいたい気持ちが強すぎて相手への脅威が減っている。中でもらってロングシュートも悪くないけど、裏に走り込む、ゴールライン付近までえぐる、といったプレーもたまには見せられるといいと思う。

なお、前半いいスペースを作っていた杉本選手も後半体力切れかいつもの下がって足元スタイルに変わっていったから、あの場面の交代は必要なことだったと思う。杉本選手は途中交代で悔しかったかもしれないけれど、今は若いんだし90分持たせるためにペース配分するより全力でプレーしきる今のスタイルを維持してほしい。その上で90分間戦い続けられる体力を。

栃木SCの攻撃は、あまり裏に走り込む気配を見せずサイドから早めに放り込んでくるスタイル。試合終盤にヴェルディはフォーメーションをいじるから(最近の富樫監督の流行なのだろうか)サイドの守備がめちゃくちゃになって選手をフリーにさせてしまったが、それまではサイド・中央ともよく守っていたと思う。失点シーンは見ていないのだけど。栃木SCもカウンターの時相手の前で足元につなぐんじゃなくて裏に走り込む選手めがけてスペースにボールを出していたら全く違う結果になったと思う。ヴェルディの守備が間に合っていないのに裏を狙わないパスによってヴェルディが守備に回る時間を稼げていた印象。フリーの選手がいるからすぐにパスを出すんじゃなくて、一番いいタイミングでパスを出すようにした方がいいと思う。

交代選手を見ていると、監督の試合想定は大きくずれていたように思う。逆転してすぐにボランチに永井秀樹選手を入れたり高木大輔選手も交代前に怪我をしていたようで足がついていかず結果警告受けていたように見えたし交代枠使い切って安在選手の足がつったから急遽フォワードに転向させたり。慌てて田村直也選手をボランチに上げたり戻して5バックにしたり澤井選手をサイドバックに下げたり平本選手をボランチあたりまで下げてフォワードがいなくなってクリアボールに誰も押し上げられず連続攻撃喰らったり。それでも勝てるんだから大したもんだと正直に思う。球際に強くなった。汚いプレーは嫌いだが激しいプレーはプロでは必要なこともある。そのあたりの意識改革が進んでいるヴェルディ、今後も期待だ。