3日間に渡ってのんびり開催された唐木田・中沢・鶴牧・山王下地区桜まつりも本日無事終了。
シダレザクラはまだまだ元気です。
キリッときりき!
グループ最下位に沈むタイ代表をホームに迎えワールドカップ出場のためには絶対に勝ちたい一戦。数少ないチャンスを効果的にものにした日本代表が4-0とタイ代表を一蹴。ワールドカップ出場に向けて大事な勝点を積み重ねました。
いつもの4231でボールを回す日本代表に対し433で守るタイ代表。中盤スカスカ。こりゃ楽勝、と思ったら守備のときはフォワードが下がって変則的な442や451になるタイ代表。試合始まってから修正したとしたら恐ろしい能力。これは侮れん。
タイ代表の狙いは中盤インターセプトからのショートカウンター。しっかり中盤でブロック敷いてコンパクトにパスカットを狙う。日本代表が裏を狙いだしたらブロック全体が少し引き気味になり、裏のスペースもなくなるは中盤のスペースもないままだは恐るべき修正能力。このチーム何なんだ?日本代表は大迫勇也選手がいないので放り込んでもボールが収まらない。しょうがないから原口元気選手の頭を狙うもあまり前線に張るタイプではないのでそれほどの脅威にはならず。ボランチの山口蛍選手や酒井高徳選手は攻撃より守備能力が特徴の選手なので展開力がイマイチな日本代表はタイ代表の中盤プレッシャーの格好の餌食。
しかし、サッカーというのはゴールを取り合うスポーツ。どれだけ試合展開が優れていてもゴールが取れなければ意味がない。ラストパスやシュートの精度がイマイチでゴールが奪えないタイ代表に対し日本代表は初めての攻撃がいきなり結果を出します。
前半8分、初めてタイ代表の裏にボールが抜けた日本代表は右サイド久保裕也選手からのセンタリングに香川真司選手が中央トラップから相手を外しゴール左隅にゴール!ゴール前冷静にボールをゴールへ流し込んだ香川選手のパフォーマンスで日本代表は効果的に先制点を挙げます。日本代表1-0タイ代表
その後もボールをキープする日本代表に対しショートカウンターを繰り出すタイ代表のペースで進む試合。タイ代表はあまり体が大きいわけではないにもかかわらず相手に体を当てるのがうまく、ボールを失わず、ボランチがうまく両サイドにボールを捌くテクニックを持ち、中盤が込み合ってきたときには無理してつながず3トップに当てる判断力を持ち合わせる。3トッププラス中盤やサイドバックで4バック2ボランチを数で崩す教科書どおりの攻撃。日本代表を良く分析できているようだし、得点さえあげられればすごく良いチームだなあと感心してしまう。
それでも得点を奪い合うスポーツである原則に変わりないのがサッカー。前半19分、ロングフィードにコーナーキックの流れから前線に残っていた森重真人選手が競り勝って右サイド久保選手にボールが渡る。正確なセンタリングに岡崎慎司選手がニアに飛び込んで日本代表追加点!日本代表2-0タイ代表
点差が広がっても試合展開は同じ。中盤インターセプトからショートカウンターを狙うタイ代表に対しゴールを死守し続ける日本代表。それでも、この前の試合あたりから押し込まれたときに厚みで守れるようになった日本代表は、点差もあるのでそれなりに後ろに人数を配置して失点を防ぎ続ける。セットプレーが怖いものの多分日本代表の方が高さがあるので何とか守れる。本当はこういうグダグダ展開に持ち込むときは中盤が空いてボールが運べるもんだけど、ちょっとボランチの展開力の問題があってそういう形にならない。でも、技術力のある日本代表はアジアではこういう戦い方をするのってありだと思う。あまり綺麗さにこだわるよりやっぱりサッカーはゴールだよね。
後半に入りディフェンスラインにやや疲れが見え始めたタイ代表に対し、後半12分、久保選手がペナルティエリアの外でフリーになり追加点。日本代表3-0タイ代表。
さらに後半38分、左コーナーキックに吉田麻也選手が高い打点から追加点。日本代表4-0タイ代表。
タイ代表はコーナーキックのときゾーン的に守るんだけど、これは恐らく高さがない中で守るための苦肉の策だったと思う。日本代表もゴールを目指すだけじゃなくてコーナーを取る攻撃を仕掛けることをもう少し考えればもっと得点できたかもしれない。
その後長友佑都選手が足を滑らせてPKを与えてしまうも川島永嗣選手が防いで見事クリーンシートで試合を閉める。おめでとう、日本代表!
テクニックのあるタイ代表の攻撃に手を焼いたものの、体を張った守りでゴールを死守した日本代表の守備は見事なもの。もう少しインターセプトを狙っても良いのかなあとも思わなくもないけど、ちゃんと人数かけられるので、審判の問題も含めこういう守り方は一つの答えだと思う。これからも1対1で責任を持った守備を基礎にゴールを死守してほしい。
攻撃はどうしても大迫選手と比べてしまうけど、岡崎選手ワントップはやはり厳しいと思う。困ったときに放り込めないとビルドアップの息苦しさが目立ってしまう。岡崎選手云々というよりタイプ的なものなので難しいところだが、無理な攻撃がボールロストにつながり守備の時間が長くなってしまう。サッカーは攻撃と守備がそれぞれ同じ回数というわけではないので、守備の回数を少なくすることも守備を安定させるためには必要なこと。今後の戦いの中で攻撃のリスクのかけ方、ボールのとられ方についてもう少し整理してほしい。
川島 永嗣 7.5 度重なるビッグセーブ。まさに守護神。
長友 佑都 5.5 なぜか中に絞って守る。ボランチが下がれば良いのに。おかげで原口選手がサイドをカバーする羽目になったが、それは長友選手のせいというよりチームのやり方の問題かな。
森重 真人 5.0 ミスパスが多い。空中戦でも競り勝てないことが多くタイ代表の攻撃を防ぎきれなかった。
酒井 宏樹 6.5 ミスパスもあったが、守備の甘い久保選手の分まで1人で2人を止めていた。早くに点差が開いたので攻撃は自重していたところがあったのかと思う。
酒井 高徳 6.5 残り20分は明らかに体力が切れていたが、自らのミスもあったとはいえ相手のショートカウンターに頑張って対応してくれていた。ボールが捌けなかったけどそこまで求めるのは気の毒だと思う。
吉田 麻也 7.0 ミスもあったが、チーム全体のミスからの守備でしっかり穴を埋めてくれた。引っ張り出されるときはボランチと連携してゴール前を埋めてほしい。
香川 真司 7.0 ボランチが守備的な選手だったこともあり攻撃の展開は香川選手頼み。今までは代表で多くの役割を押し付けすぎてうまくいかないことが多かったが今日は得点まで決めてくれた。もっと役割が減ればもっとチームに貢献できると思う。
山口 蛍 4.5 中盤を埋めるのかディフェンスラインに入るのかの判断がイマイチ中途半端。ミスパスだらけでチームをピンチに陥れた。広いスペースを1人で守っていたため大変だったと思うが、守備のスペシャリストとして、またボランチの選手として、実力を発揮しきれていなかった。
原口 元気 5.5 長友選手が中に絞るので原口選手がサイドをカバー。ボールが収まらない前線ではポストプレーも担う。あまり効果的ではなかったがうまくいかないチームの中で孤軍奮闘していた。フリーキックの守りで一人だけ下がってオフサイドライン下げちゃうのはやめてほしい。
岡崎 慎司 4.5 ボールが前線に全く収まらない。岡崎選手が悪いというよりタイプ的な問題なので気の毒ではあるが、どうしても大迫選手と比べると、岡崎選手のときはビルドアップの選択肢が一つ減ってしまうので攻撃が息苦しくなってしまう。得点の場面やタイ代表のセンターバック二人を消耗させる動きは能力の高さを見せ付けるものだった。
久保 裕也 6.5 得点、アシストと結果に直結するプレーを見せつける。守備が甘すぎて自分が空けたスペースにパスを通されてしまい、酒井宏樹選手が大変そうだった。プレッシャーのかけ方にもう少し工夫が必要。
本田 圭佑 5.0 ボールがキープできないので中に入っても時間を作れない。今日のような展開であれば、ワントップに本田選手を入れて岡崎選手との2トップにして清武選手をサイドに持ってきた方がチームは楽だったかもしれない。
清武 弘嗣 6.0 質の高いプレイスキックで得点を演出。出場機械を求めてわざわざスペインからJに帰ってきたのに代表で試合に出られないのは気の毒だったからとりあえずは良かった。
宇佐美 貴史 5.5 狙いは良かったが結果にはつながらず。ボールが集まらなかったので、チームメイトから以前ほどの信頼がなくなってしまったのかもしれない。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 6.0 しっかり結果を出したのはさすが。ボランチが明らかにバテていたが、交代選手がおらずどうすることもできなかった。けが人続出の中でうまく采配したが、後出しで勝手なことを言うと、結果的にではあるものの選手選考に課題が生じたことになった。それでも、以前に比べて相手を分析してうまく試合の中で対応できている。その日本がまた分析されたときに柔軟に対応できるかどうかが今後の課題だと思う。
UAE代表に連敗中の日本代表。苦手意識を抱かないためにもワールドカップ出場のためにも勝利を飾りたい日本代表はアウェイUAEの地で2-0と見事に完勝!ワールドカップ出場圏内のグループ2位をキープしました。
大迫勇也選手がワントップに入った日本代表は大迫選手の頭という単純で強力な武器を手に攻撃。いやはや、たいした選手だ。ロングボールがあるから下のパスも通りやすい。香川真司選手がクラブでの好調そのままにディフェンスの間に走り込んでくれるため、日本代表は試合開始直後からUAE代表を圧倒します。
UAE代表が442ブロックを敷いてきたのもまた日本代表には有利に。攻撃が多彩な日本代表に対してブロックを敷こうとしても後ろを気にしているうちにサイドチェンジについていけないUAE代表。恐らくUAE代表は攻撃的な選手を配置した両サイドハーフが日本のサイドバックを押し込みたかったのだろうけれど、逆に守備が苦手な両サイドハーフが守備の穴になるという完全なる裏目。こりゃ勝ったな。
前半14分、ハリルホジッチ監督がこけてる間に久保裕也選手が一旦右サイドに張り出してからひょろひょろと中に移動。外にできたスペースに酒井宏樹選手が侵入。ブロックを敷いているUAE代表の中盤は対応が遅れ酒井選手は高い位置でフリーに。中に移動した久保選手に絶妙なスルーパスが通り、久保選手の代表初ゴールで日本代表先制!日本代表1-0UAE代表
UAE代表は技術があるのでいろいろな形で攻撃できるんだけど、主に狙ってるのはフォワードへの楔のパス。日本代表は守備のとき山口蛍選手と今野泰幸選手がダブルボランチっぽくなるんだけど、攻撃のときアンカーの役割になる山口選手がアンカーポジションに拘りすぎているようで中盤にラインができずフォワードへのパスが遮断できない。しかし、少し押し込まれた日本代表は、今までとは少し違う守備を見せる。
中盤では今までどおり積極的にインターセプトを狙いディフェンスラインを高く保つ。しかし一旦攻め込まれると両サイドハーフや時にはワントップの大迫選手も含め全員でゴール前まで戻り数で守る。当然ボールを奪っても前に選手がいないのでドリブルだけ攻撃はなかなかつながらないんだけど、とりあえずボールが運べればオッケーという割り切り方。中盤の守備と押し込まれたときの守備をこれほど明白に分けたことは今までのハリルホジッチ監督になかったような気がする。引いてしまう分ファールが怖いところではあるけれど、ディフェンスというのは基本的にスペースをバランスよく埋めるのがポイント。こりゃ勝ったな。
UAE代表は日本代表を押し込めたくてオマル選手なんかも長友佑都選手よりは押し込めそうな酒井選手を狙って左サイドに移動したりしてたけど、押し込んだら押し込んだで自分たちが困る展開。一息ついたりしてると大迫選手の頭から一気にピンチを迎える。ニアゾーンをつければまた違ったんだろうけど今野選手や香川選手まで運動量でスペースを埋める日本代表に隙はなし。こりゃ勝ったな。
後半に入り、「あれ、日本代表中盤3人しかいないんだからどっか空いてるんじゃ?」と気づいたUAE代表が立て続けに2回ビッグチャンスを迎えるも最後の最後でシュートがゴールに飛ばない。こりゃ勝ったな。
ということで後半6分、吉田麻也選手からのロングフィードに大迫選手がお約束のように競り勝ち右サイド久保選手へ。原口元気選手が逆サイドからゴール前にひょろひょろ移動してできたファーサイドのスペースに走りこんだ今野選手が胸トラップから追加点。こりゃ勝ったな!日本代表2-0UAE代表
その後疲れた選手から順番に交代していった日本代表が順調に勝利。UAE代表はフォワード変えたらサイドに流れる選手ばかりになってしまいチームの攻撃コンセプトがバラバラになる悪循環。ちょっと気になったのは最後大迫選手が怪我してしまったので岡崎慎司選手が入ったけど、順番的には今野選手が交代する予定だったような気がする。その場合、誰を起用するつもりだったんだろう?
日本代表は大迫選手がトップにいる限りアジアでは安泰でしょう。先制点のサイドでのスペースの作り方は練習どおりって感じだし、2点目もゴール前でうまくスペースを作り出しているのでコンビネーションも悪くなさそう。両サイドバックが攻め上がるのでボランチには最終ラインのケアができる選手を。選手たちに戸惑いがなければ今流行りの3バックでもいいかもしれない。その場合香川選手のポジションがなくなってしまうという問題はあるのだけれど。
守備は特に中盤の守備のとき中盤のラインがバラバラなのでうまくスペースを埋められないことが目立つ。中盤での守備のときはアンカーポジションに拘らずしっかり中盤でラインを形成できるようにしたい。サイドバックが中盤のスペースを埋めたりサイドをケアしたり忙しい中でマークの受け渡しにもやや難があるので、そのあたりはキーパーやセンターバックの声かけも含め、中盤と連動して相手を逃さないようにしてほしい。押し込まれたときの守備が安定してきたのはチームにとってとても大きい。さらに磨きをかけてほしい。
今日の試合ではセットプレーがあまり試合に影響しなかったけど、やはりセットプレーは試合を大きく左右する。大迫選手にはセットプレー時の守備にも期待できるためその部分でも安定するわけだけど、チームとしてもう少しセットプレーの精度が上がるともっと結果を出しやすくなると思うので、守備を邪魔しない程度にセットプレーのことも考えながら選手起用できるといいなと思うけど、はたしてどうだろう。
川島 永嗣 6.5 見事なクリーンシート。足元がやや不安定だったが、大迫選手がいれば大丈夫。
長友 佑都 6.5 守備のポジションが中途半端なことがあって原口選手が苦労してたけど、最後のところでちゃんとやるのでやっぱり頼りになる。でも今野選手が下がれないときは少し自重してほしい。オマル選手に意地の股抜き合戦で一度通された以外は何もさせなかった。
森重 真人 6.0 ロングフィードでもチームに貢献。ちょっと1対1に不安定さがあった。
酒井 宏樹 7.0 抜群の運動量と判断力で右サイドを制圧。酒井選手がいるから久保選手が躍動できたとも言える。長友選手の背が低い分酒井選手の役割は大きい。
吉田 麻也 7.0 フィードも正確で1対1でも負けなかった。中盤の守備のときにインターセプトが狙えるとなお良い。
香川 真司 6.0 ディフェンスの間に走り込んで相手を混乱させる。守備でもしっかり貢献。最後はちょっとバテたか。香川選手にはどうしても決定機の演出に期待してしまうので物足りなさを感じなくもないのだが、あまりたくさんの役割を負わせることはチームのためにならないので、球離れが悪かったところなどはハリルホジッチ監督に整理してほしい。
山口 蛍 6.0 ややミスパスが多い。特に序盤の中盤の守備のときに下がりすぎてスペースを埋められないことが多かった。途中から少し前に出られるようになったが相手の楔を防げず。でもサイドバックが上がる日本代表のためには山口選手のような役割が不可欠。経験をつむことで状況に応じた柔軟な対応が可能になるだろう。
今野 泰幸 7.0 抜群の運動量で中盤を支配。もう少しパスを強く出してほしい。最終ラインから前線まで大変だったと思う。得点はご褒美です!
原口 元気 6.5 長友選手のフォローがあって大変そうだったけど運動量豊富でチームに貢献していた。2点目のように前に移動してスペースを作ってほしいがなぜか引いてスペースを作ろうとすることが目立つ。元気なのに元気がない。
久保 裕也 7.0 積極的な仕掛けで攻撃に大きく貢献。右サイドは酒井選手もいて香川選手もいたのでやりやすかっただろう。それにしても良い選手になったものだ。
大迫 勇也 7.5 困ったときの大迫選手。それだけでチームに大きな落ち着きを与えられるだろう。今日は点は取れなかったけど取れてもおかしくなかった。今の日本代表にとって攻守に欠かせない選手。
倉田 秋 5.5 交代直後にチャンスを演出したがそれ以降はやや空回り気味。テクニックがある選手なので経験とともに実力をさらに発揮できそう。
本田 圭佑 5.5 うまくボールをつなぐがあまり怖さがない。ボールと体が連動していないようなところもあり心配。
岡崎 慎司 5.5 裏を狙って積極的にプレーしていたが、岡崎選手が出たとたんロングフィードが減ってしまう。タイプの問題なのだが、今の日本代表に岡崎選手のワントップは少し無理があると思う。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 7.0 コケてたけど急に守備が安定した。中盤の守備と押し込まれたときの守備をそれぞれ使い分けて約束事が徹底できていた。攻撃でも特に先制点の久保選手が中に入って空いたスペースに酒井選手が上がる形は練習どおりだっただろう。運動量の落ちた選手を適切に交代しており監督として完全にゲームを支配していた。
苦しい戦いが続くワールドカップ最終予選の日本代表でしたが、この試合ではグループ首位を無敗で走るサウジアラビア代表をホームで見事に撃破!予選日程の半分を終えたところで、ついにワールドカップ出場圏内の2位に浮上しました。
試合は開始早々ワールドカップ予選初出場の半端ない大迫勇也選手が後ろ向きのボールをめっちゃトラップして始まります。その後もめっちゃトラップしまくって試合は日本代表ペース。清武弘嗣選手も一緒にめっちゃトラップして日本代表はますます試合を優位に進めます。
一方のサウジアラビア代表は最終ラインからでも積極的にドリブル突破を試みる静学スタイル。日本代表の守備は最終ラインに吸収されがちで中盤のプレスはまだまだなところがあるのですが、サウジアラビア代表の攻撃はサイドチェンジなどの大きい展開が少ないのでここから攻めるよ~と来るサウジアラビアのドリブル攻撃に毎回毎回抜かれるわけでもなくそれほど苦労することはありません。大迫選手が後ろ向きのボールをめっちゃトラップするので日本代表は攻められる時間自体が少なく守備のほころびをあまり感じさせません。
サウジアラビア代表のキーパーはあまり足元が安定していないようなのでキーパーとディフェンスラインの間を狙った方が良いんじゃないかなあと思っていた前半43分、大迫選手がめっちゃ振り向いてボールは清武選手から久保裕也選手へ。センタリングのこぼれ球から清武選手が打ったシュートにサウジアラビア代表ディフェンスが微妙な判定ながらも手で反応。そうだよね、キーパー足元不安定だからディフェンスが手を安定させれば…
というわけで(もなく)、前半45分、清武選手がPKを沈めて先制。日本代表1-0サウジアラビア代表
後半に入って日本代表は久保選手に代えて本田圭佑選手を投入。本田選手はいつもに比べて走り込んでいるように見えたのでちょっとよかった。ただ、中盤で足元にボールをもらって前を向きたい選手が増えてしまったので、大迫選手がサイドに流れることが増え、ボールを納める位置がゴールから遠いただの時間稼ぎ的ポストプレーになってしまい、前半に比べると威力半減。大迫選手を越えて裏に走りこむ選手がいないと中盤がごちゃごちゃするだけなのです。
それでもサウジアラビア代表が最終ラインからドリブル(もしくはショートパス)の静学スタイルを崩さないため、前線でボールが奪いやすく、成功するとあっという間にチャンス到来。日本代表は突破されても集中を切らさない最終ラインから人がうじゃうじゃ飛び出してくるため二人三人と交わさなければならないサウジアラビア代表の攻撃は形にならず。
その後日本代表は最終ラインを少し深めに設置し、中盤もディフェンスラインに合わせて深めにゾーンを敷き、前線は追い込むだけの守備になります。ボールを奪うとなると難しいものですが、追い込む(ついていく)だけならそんなに難しいことじゃない。人が多い中盤にドリブルで突っ込めばそう簡単には突破できない。サウジアラビア代表は運がよければ1点取れるかどうか。日本代表は早めに2点目がほしい展開。
サウジアラビア代表も後半25分くらいからロングボールを供給するようになり、日本代表は少し押し返され始める。チャンスは作るも得点が挙げられない日本代表としてはよくない展開。ここは作戦「大迫」だ!
後半35分、大迫選手が競り勝ったボールを本田選手が拾って左サイドへ。長友選手とのコンビで左サイドを突破して折り返したボールに原口元気選手がワールドカップ予選4試合連続弾で待望の追加点。作戦「大迫」成功!日本代表2-0サウジアラビア代表
このまま勝ち切りたい日本代表は時には631システムを見せ勝負にこだわる。しかしサイドチェンジするようになったサウジアラビア代表はじわじわと日本代表を押し込む。
後半45分、サイドチェンジから薄くなったディフェンスラインの前でボランチがあっさり交わされてついていけず、突破からシュートを連続で浴びてついに失点。日本代表2-1サウジアラビア代表
サウジアラビア代表のドリブル攻撃に対しセンターバックが深めの位置を取り、縦パス(楔)に対し積極的にインターセプトに出た日本代表の守備システムは大成功を収めました。監督的には(攻守とも)セットプレーを期待していたような感がありますが、当てが外れても結果が出るのはのってる証拠。チームとしてはいいリズムがきていると思います。
強いて言えば、前線の守備が少し個人任せになり過ぎているように感じます。特に日本代表の中盤はサイドハーフがサイドバックの外をカバーしていたりボランチの切り替えが遅かったりするので、ロングボール一発でやられてしまうリスクはあるとしてもサイドチェンジさせないように蓋をしてボランチがボールを取り切りやすいように前線から誘導してあげた方がボールを運ばれるリスクが減るような気がします。
心配なのは攻撃陣。攻撃手段は大迫選手のめっちゃ振り向きに依存度高い。清武選手も振り向くけれど、どちらにしても言えるのは、楔から個人技で突破できなければ得点チャンスが作れないということ。1対1で勝つことを前提とする戦略が日本代表で成立するのか、いずれ難しいところが出てくるかもしれません。たまにしか集まらない代表チームという難しさはあると思いますが、個人技で突破できないときどうするか、その答えは早めに用意する必要があります。
あと、大迫選手の裏に走り込む選手がいないと大迫選手が潰されてしまう危険があるので、選手起用も今までと少し変えていった方がいいと思います。
初戦の敗北でどうなるかと思ったワールドカップ最終予選も半分の日程を経過してワールドカップ出場圏内の2位で折り返し。これからもしっかり結果を出してワールドカップ出場を掴み取ってほしいと思います。頑張れ日本!
西川 周作 7.0 ビルドアップも安定。センターバック2人にキーパーの3人で相手フォワード2人をいなせるので攻撃が楽。
長友 佑都 6.5 原口選手がサイドバックに下がって長友選手はボランチみたいなときもあったけど、タイプ的にあんまりボランチ的ではなさそう。
森重 真人 6.5 空中戦にも強くロングパスも効果的。右サイド突破されたとき寄せが甘かったのがもったいなかった。
酒井 宏樹 6.5 守備だけでなく攻撃にもしっかり絡んだ。貴重な大型サイドバック。まだセンタリングが合わないからこれからだと思う。
吉田 麻也 6.5 安定した守備。そろそろセットプレー決めたい。
清武 弘嗣 6.5 高い技術でチャンスを演出。プレーが軽めなタイプ(悪いことではない)なのでボールを取られたとき入れ替わってしまいピンチになりやすいのが気になる。今日はミスも少し多めだった。
山口 蛍 6.0 いったん追い出すと迫力あるが、切り替えが遅く転んだりすると立ち上がるのに異様に時間がかかる。失点シーンは抜かれてはいけないところだし、抜かれた後追いかけなければいけなかった。ボール回しでミスが多い部分は早急に修正してほしい。
長谷部 誠 6.5 早いタイミングで出る冷静な縦パスがいいリズムを作った。日本代表の中心。
原口 元気 7.0 守備のときちょっと下がりすぎかなとも思うけどチームの約束事なのだろう。得点も決めたしチャンスをたくさん作ったしよく頑張った。
久保 裕也 5.0 少し気負ったのかな。少し体が重そうでミスも目立った。
大迫 勇也 7.5 圧倒的なボールキープ力。日本の攻撃は大迫だった。半端ない。できれば他の選手が邪魔しても中央に残ってほしい。
本田 圭佑 5.5 気合は感じられたがミスが多い。視野がやや狭くなっているんじゃないかな。視力の問題だろうか。
香川 真司 4.5 パスが雑でリズムを崩した。守備は頑張ってはいたが、ただ追いかけているだけで誘導してくれないので後ろの選手は守りづらかったかもしれない。いつもなら1点決めてた。
岡崎 慎司 4.0 出場時感が短かったこともあるがいいところなし。ワントップ的な選手ではないので大迫選手とのコンビを見てみたい気もする。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 6.5 守備に関しては完全にサウジアラビア代表対策がはまった感じ。攻撃に関しても大迫選手の起用があたった。チームとしての攻撃、またセットプレーからの決め方やセットプレーの取り方などがこれからの課題になりそう。守備についてはサイドチェンジさせないような守備をもう少し徹底すれば日本のセンターバッククラスならそれなりにアジアでは通用するような気がする。
いや~、勝った勝った。4-0で日本代表の圧勝!仮想サウジアラビアとかは全く成立してなさそうだったけど、試合だから勝つことが大切。これで、日本代表は快勝で弾みをつけてワールドカップ予選サウジアラビア戦に臨むことができます!やっぱり勝ってよかった!
試合は仮想サウジアラビアのはずのオマーン代表が442システムでスタートしたかと思うと541システムになって、さらに両サイドハーフが最終ラインに吸収されたりしてひどいときは820システムみたいになって、中盤を楽々支配する日本代表のペースで進みます。
とはいえ急増ボランチコンビの永木亮太選手と山口蛍選手は大きい展開があまりできずこちょこちょつなぐ日本代表は数で守るオマーンディフェンスを突破しきれずシンガポール戦の悪夢が脳裏をよぎる展開。
しかしさすがは日本代表。同じ轍は踏みません。ただただ速い攻撃言ってた時代は過ぎ今はその言葉はどこにも見当たりません。込み合っている中央だけでなくサイドからもオーバーラップから度々チャンスメイク。惜しいチャンスを度々演出しながらいよいよその時を迎えます。
前半32分、永木選手のプレッシャーにより高い位置でボールを奪い返した日本代表は左サイドちょっとごちゃごちゃっとなった後、清武弘嗣選手のセンタリングに久々代表選出の大迫勇也選手が力強いヘディング。見事なゴールで先制に成功します。日本代表1-0オマーン代表
その後も中盤を支配する日本代表は短めのパスで右へ左へ展開していきさらに追加点。
前半42分、左に行った後右に行って中に戻って、清武選手の楔のパスを受けた大迫選手がうまく切り返して追加点!日本代表2-0オマーン代表。
後半に入っても日本代表ペース。オマーン代表も時々カウンターを仕掛けるも何せボールがつながらないもんだから少なくとも2点は取れそうにない。これは勝負あり。あとは選手のPRタイムです。
国際親善試合のため6人まで交代可能というメリットを最大限に活用して選手交代選手交代。今日の試合でそこそこ活躍してもワールドカップ予選ではどうかなあとは思うけど、とりあえず目の前の試合で結果を残す以外に選手にできることもないし、みんな頑張る。その結果中盤に人がわんさかしだして少し日本代表の攻撃が停滞気味。中盤でボールを奪えるようになったオマーン代表は日本代表のサイドバックとセンターバックの間のスペースを狙って走り込む。外からもプレッシャーをかけることになる日本代表はどこかでPKでも与えないかと冷や冷やする場面もありましたが、逆に日本代表がPK貰っちゃうというラッキーな展開へ。
後半19分、ごちゃごちゃっとしたところで清武選手が突っついたボールに浅野琢磨選手が反応。少しボールから離れていましたが足がかかっていたのでファール。ペナルティエリア内なのでPK。清武選手が右上に決めて日本代表3-0オマーン代表。勝負あり。
後半ロスタイムには散々崩しまくった左サイドから原口元気選手がセンタリング。ディフェンスがクリアしきれずこぼれたボールに元ヴェルディ10番の小林祐希選手が代表初ゴール。日本代表4-0オマーン代表。いや~、勝った勝った、よかった!
この試合に勝てばそれでよしっていう時期じゃないので難しいのですが、まあ勝つことしかできないのでいいにしましょう。
攻めに関しては、もう少しサイドチェンジを素早く行いたいところ。個人的にはボランチはサイドチェンジできなければボランチではないと思っているのでそこんとこよろしくお願いしたい。ワントップに入った大迫選手は裏抜けだけでなくゴール前にちゃんと残ってくれるので助かる。ゴール前に選手がいないとさすがにゴールどころかシュートを打つこともままなりません。
守備に関しては、ボランチの攻守の切り替えが遅いところが気になります。前を向かせない、越えられたら戻る、という目立たない基本をしっかりこなしてほしいところです。最終ラインはそれなりに安定しているうえに、この試合ではサイドバック(特に左の酒井高徳選手)がセンターバックが競りに行った後ろをしっかりカバーしていて安心してみていられました。結果的にカバーが必要なことはあまりありませんでしたが必要な時にないのでは困ります。それから、チームの決め事なのかと思いますが、サイドから攻め込まれたとき逆サイドの中盤がサイドバックの外をカバーするのはあまり意味がないと思います。それよりボランチが動いた後のゴール前を埋めるべきかと。実際オマーン代表の攻撃はサイドバックとセンターバックの間のスペースを突かれて押し込まれた後、ボランチが動いた後ペナルティアーク(ゴール前の三日月のところ)に空いたスペースでシュートを打たれてしまっています。逆サイドは最悪ボールが移動する時間にカバーできるので、もっと危険なところを早めに埋めたほうが効率がいいでしょう。
この結果からサウジアラビア戦の予想は(選手起用も含めて)難しいものですが、とにかく勝利を!ガンバレ、ニッポン!!
西川周作 6.0 出番もないしミスもない。
吉田麻也 5.5 ほぼほぼ安定していたが時折うっかり裏を取られる。終盤イラついていて集中力が切れていたように見えたけど味方のパスミスにでもぶち切れていたのだろうか。怖い。
丸山祐市 5.5 試合開始直後に何もないところでいきなり転ぶというかわいこぶりっ子を見せてどうなるかと思ったがパス出しとかでも頑張った。
酒井宏樹 5.5 普通にプレーしていたけどとにかくミスパスが多い。大迫選手との相性抜群だった印象があるだけにちょっと残念。
酒井高徳 6.0 サボらずセンターバックのカバーにも勤しむ。ボールが落ち着かないがプレッシャーが少なかったのでボールを失うことは少なめだった。
永木亮太 6.5 効果的なパスと素早い攻守の切り替えで相手の攻撃の芽を摘む。もう少し長いパスが出せるとよかった。もっと前に出ろ的な話もあるようだが、今日みたいな試合ではサイドバックを上げたいんだから永木選手が下がったほうが効率的。
清武弘嗣 7.0 よくボールに絡み得点を演出。プレーが少し軽いタイプなのでボールを失う時にあっさり相手と入れ替わってしまいがち。なるべく前の方でプレーしてほしい。
山口蛍 5.5 パスミスが多く、しかも出した後時が止まる魔法にかかっているみたいで切り替えが遅い。視野が狭く裏でフリーになるサイドバックにパスが出せない。いったん守備の時間になれば抜群のセンスを魅せるはずだが、今日はそのセンスもやや不発気味でカウンターを許す場面も。
本田圭佑 4.5 一人違う世界に生きているようなスローライフなプレイが目立つ。ボールを失うし味方のいないほうにトラップするし何か見えていないものが見えているというか見えるべきものが見えていない。オマーン代表が特別にマンマーク的につぶしてきていたっぽいので大変だと思うけど、あれくらいならどうにだってできる選手のはず。
齋藤学 5.5 よく裏に抜け出してチャンスメイクも結果は出ず。いつもと違いドリブルに柔らかさがあまり感じられない。これがハリルホジッチ監督のいうプレッシャーにつぶされた状態なのだろうか。この試合を経験にまた優れたパフォーマンスを発揮してほしい。
大迫勇也 7.5 裏に抜けるだけでなく前線でディフェンスラインを押し込めるテクニックと強さを兼ね備えたストライカー。以前みたいにゴール前の駆け引きばかりの選手じゃなくなったみたいなのでこれからも期待したい。
浅野拓磨 5.5 足は速い。
岡崎慎司 4.5 調子が悪いときの岡崎選手そのもの。裏に走らない、中途半端に中盤に下がって足元に要求する、受けたボールを無駄に下げるプレーが続く。大迫選手と一緒にいればもっと活躍できるような気がするのでフォワードだけじゃなく右サイドハーフとかもお勧めです。
小林祐希 7.0 中盤でボールを奪えるはパスは回せるは楔は打てるはさすがは元ヴェルディ10番。山口選手が守備の時ボールばかり見る傾向があって裏が空きがちなんだけど小林選手が素早くカバーして難を逃れていて偉かった。短い出場時間の中でも得点シーンと同じところにその直前にもポジショニングしていたりするので攻守両面での活躍が期待できそう。
久保裕也 7.0 こんなに素早い選手だったかなあと出場選手中で一番の驚きをもって観戦。オリンピック代表時代はとにかく足元でばかりボールを納めるよくいるエゴイストタイプだった気がするので代表だから萎縮しているのかスイスで成長したのかわからないけど、コンディションもよさそうだし右サイドハーフもテストされていたようだしサウジアラビア戦も出番があるのではないか。
原口元気 6.5 相変わらず元気。計算できる選手。
森重真人 6.0 チームメイトの丸山選手の前で張り切ってプレー。前に出てよいプレッシャーをかけていた。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 6.5 とりあえず圧勝したのでこの試合はいいと思うけど、サウジアラビア戦に向けてのテストにはあまりならなかったんじゃないかな。とはいえ完全にサブ組の調整試合にするわけにもいかないし、逆にこの試合で活躍したからといってサウジアラビア戦での活躍が計算できるわけでもないし、辛い立場だと思う。頑張ってください。
サッカーは文化だ!
文化の日の今日、多摩市サンクスマッチと銘打って開催された東京ヴェルディ対レノファ山口の一戦。残留争いに巻き込まれている東京ヴェルディは残り試合得意の上位対決(今シーズン東京ヴェルディの勝ち星は昇格を争うようなチームとの試合が多い)とあって見通しは明るいものの苦手の中位下位にも着実に勝点を積み重ねておきたいところ。
試合は不思議な力が働いて2-2の同点に終わり、東京ヴェルディは残留に向けて大きな大きな勝点1を手にしました。
試合は開始早々早くも動きます。
前半8分、トラップでうまく体を入れ替え最終ラインを突破した高木大輔選手からのパスを渡辺皓太選手がトラップミスするもののボールを失わずに右サイド駆け上がってきた安西幸輝選手にパス。ダイレクトでゴール前に入れたボールにドウグラスヴィエイラ選手が飛び込んで先制。東京ヴェルディ1-0レノファ山口。
やっぱサンクスマッチはこうじゃないとな~、有名どころと当った時の方が集客はいいんだろうけど有名どころにはなかなか勝てないからそこそこのチームでいい結果を出す方がサンクスマッチ的にはありがたいよな~(過去は振り返らない)、などと不謹慎なことを考えていたら試合は徐々に山口さんちペースに。
ヴェルディはとにかく中盤でボールがつながらない。山口の攻撃陣はあまり下がらないので高い位置でボールを奪われるとあっという間にピンチ到来。山口の攻撃は広さにやや欠けるものの常に裏を狙い走り続けるという基本をおろそかにしない堅実な攻撃。ヴェルディはサイドを突破されセンターバックが引きずり出されて薄くなった中を突かれるという繰り返し。普通は中をサイドバックとボランチがカバーするんだけどヴェルディのボランチは誰なんだ?
前半19分、そうこうしているうちに右サイドをピンボールみたいに繋がれて田村直也選手が引っ張り出されたところゴール前で山口フォワード陣3人に対しヴェルディは平智広選手が一人で対応して失点。東京ヴェルディ1-1レノファ山口。
前半21分、今度は左サイドからうまくつながれてロングシュートがポストを直撃。跳ね返ったボールをつめられて逆転。東京ヴェルディ1-2レノファ山口。
冨樫剛一監督によるとヴェルディのディフェンスは3枚だったらしい。442に見えたけどなあ。ボランチが楠美圭史選手と二川孝広選手っぽかったのが逆転された後楠美選手と渡辺選手に変わったような気はするけどあまり効果はなかったみたい。
その後ドウグラス選手がペナルティエリア内で倒されたりしたけどPKは得られず前半終了。
後半に入ってヴェルディは中盤の構成を諦め前線をどんとん狙う作戦に変更。そしたら中盤がスカスカになってしまい山口にさらにチャンスが増えるものの鈴木椋大選手のセーブに救われ何とか失点は免れる。
どうにもならないヴェルディは楠美選手に代え大木暁選手を投入。右サイドバックに大木選手、安西選手が左サイドバックに回り、安在和樹選手がボランチへと移動。でもあまり効果なし。それでも試合が動くのがサッカーが文化たるゆえん。
後半19分、空中戦でたびたび相手を圧倒していた平選手が二川選手のコーナーキックに頭で合わせて同点。東京ヴェルディ2-2レノファ山口。
その後は山口がスピードでヴェルディ最終ラインを突破したりヴェルディが中盤でボールを奪ってカウンターを仕掛けたりするものの得点には至らず。
後半ロスタイム、素早いリスタートから山口が得点を挙げたかに見えたものの、ポイントがずれていてボールも止まっておらず、近くにいた審判が試合を止めたかどうかわからなくなってしまい遠くにいた副審に確認したところ試合が止まっていて再開されていなかったことがわかったらしく得点は取り消されフリーキックからやり直しという珍しい文化を拝見したところで試合終了。東京ヴェルディ2-2レノファ山口。
ヴェルディは幸運も重なり残留に向けて貴重な勝点1をゲット。勝負事には運も付き物なのです。
ヴェルディは裏とられるのが嫌で引いて守るのならフォワードも(せめて一人は)戻ってきた方がいいと思う。中盤がスカスカになってしまう。
センターバックが引き出されて中がカバーしきれないならボランチがサイドバックをカバーしたらどうだろう。外なら背の高さはあまり気にならない。もしくはサイドバックが低い位置で守るようにしよう。センターバックが中に残ることができる。
ボランチはもう少しパスコースを切りながら動くことを意識すべきだと思う。今のままでは動いたスペースをそのまま使われて格好の餌食にされかねない。
パスを出した後は次のパスコースを作るために動きなくてはならない。試合中に頭を休めないで常に考え試合に集中していないと90分間試合に入り込むことはできない。
山口はサイドを突破するときダイアゴナルなボールの動かし方(選手の配置含めて)を意識するともっと攻撃に迫力が増すと思う。今は縦縦の攻撃なのでいったん阻まれだすとジリ貧になってしまうんじゃないかな。あと中盤のプレスをかいくぐられたときのことも想定しておいた方がいいと思う。
ヴェルディの攻撃は結局最終ラインからのロングパス頼み。もちろん裏に走ったりドウグラスの頭を狙ったりと工夫しているのはわかるけど、なかなかそうおいそれと機能するものじゃない。もう少し中盤から攻撃を組み立てたいところだがあれだけスペースが空いていた中盤をさほど突破できなかったことから見るとボールを出した後の動きやいわゆる3人目の動きなど修正すべき点がたくさんあるのだと思う。守備に関しては縦パスに対してもう少し意識を高めたほうがいいと思う。パスコースを切ったりインターセプトのわなを仕掛けたりして危険なところを潰していくべきだ。今のままだと守備の狙いは相手のシュートをブロックするという一点だけになってしまうような気がする。どこでどのようにボールを奪い攻撃を開始するのか、その為にどこにボールを誘導してどこを通させてはいけないのか、チームでもう少し統一したほうがいいと思う。
今シーズンも残り3試合。低迷が続いているけど、一歩ずつ前に進んでほしい。じゃないといろいろ計画が狂う。頼むよ、ヴェルディ!
鈴木椋大 6.5 フィードの不正確さやシュートをはじく位置がなんかおかしかったけど負けなかったのは鈴木選手のおかげ。ありがとうございました。
安西幸輝 6.5 左サイドでも機能することを証明。最終ラインからの正確なロングパスはヴェルディの攻撃の柱の一つ。体が強くなったな。
田村直也 5.0 競り合いにあまり勝てずスピードでも振り切られフィードも不正確であまりいいところがなかった。疲れてるんだと思う。
平智弘 7.0 抜群の制空力を発揮。気迫満点の守備で体を投げ出してシュートを防いでいた。ゴールは相手のミスもありたまたまっぽいが雰囲気があるのでまた決めてくれそうな気がする。
安在和樹 5.5 周りの動きが悪いこともあるが判断が遅くボールを失うことあり。ヴェルディのボランチはかつての鈴木惇選手みたいにロングパスが出せる選手が少なく貴重な存在だと思うのでうまく定着してほしい。
渡辺皓太 5.5 運動量豊富できびきびとよく頑張っていたが何分ミスが多い。守備でもポジショニングが悪く簡単にパスを通されてしまう。経験を積んでさらなる成長を期待。
楠美圭史 5.0 ボールを効果的に散らすことができず。守備を期待されての起用ということもあったのかもしれないが挟み込みが甘くあまり機能しなかった。
二川孝広 5.0 ミスパスが多く動き直しも悪い。センスがあるのにもったいない。
澤井直人 5.5 チーム事情もあるので仕方ないところもあるがあまりボールに絡めなかった。シュートは惜しかったが悔しがっている時間が長い。
ドウグラスヴィエイラ 6.5 ヘディングでゴールは決めたが、背の高さに比べるとあまりヘディングが得意ではない様子。足元の方がボールがよく収まっていた。
高木大輔 6.5 うまく裏を突いていた。なかなか成功することは少ないかもしれないが通れば1点なので常に意識してほしいと同時にもう少しサイドでボールをもらって起点になる動きもしてほしい。守備の時下がって中盤を助けてあげてもいいような気がするがチームの決め事なのかフォワード起用時はハーフウエイラインから下がらなかった。
大木暁 5.0 よく攻め上がっていたが守備の意識が低すぎる。サイドバックだと思うが中盤の選手みたいなポジショニングだった。
アランピニェイロ 5.5 積極的にボールに絡んでいたがうまくミートしきれなかった感じ。今のヴェルディの前線は結構個人技頼りみたいなところがあるのでスピードとドリブル力があるアランピニェイロ選手には期待が大きいと思う。
杉本竜士 5.0 短い起用時間で結果を残すのは大変だと思うが、やや空回り気味。杉本選手のいいところはいい意味でのいい加減さだと思うので、短い時間でも自分の良さを忘れずに相手を欺くプレーを期待したい。
冨樫剛一監督 5.5 チームの機能していないところを修正しようとしていたようには感じるが結果的にあまり効果はでなかった。監督のせいとは言い切れないが、相手に対してうまく準備しきれていなかったような気がする。そのあたりチームとしてスカウティング面の課題が露呈しているのかもしれない。
晴天の多摩市立陸上競技場で行われた一戦、すでに優勝を決めているベレーザでしたが0-2で敗戦に終わりました。
残念でしたが、長野パルセイロに所属している多摩市出身横山久美選手が大活躍でしたのでいたし方ありません。
試合は圧倒的な実力差を見せる女王ベレーザが外から丁寧に攻めようとするのに対し長野は懐かしのマンツーマンディフェンスで耐え凌ぐ展開。長野ははっきりとしたマンマークシステムで粘り強くベレーザの攻撃を跳ね返し続け、作戦はズバリ的中。
ベレーザは楔を基点に攻めようとするので通常マークがあまり来ないディフェンスとディフェンスの間でボールを受け振り向こうとするけどそこがマンツーマン長野の狙いどころ。バシバシインターセプトが決まる。それでも外から攻めていたときはそんなに問題にならなかったが、痺れを切らしたベレーザが中から攻めだしたとたん、長野のカウンターが威力を増す結果に。
前半21分、ショートカウンターから長野の横山選手がドリブルでベレーザディフェンス陣を切り裂く。止めきれないベレーザはまさかの先制を許す。0-1。
ベレーザも何とか長野ディフェンスを崩そうと阪口夢穂選手が下がってきて大きな展開からサイドチェンジを駆使して攻撃を組み立て始める。マンツーマンディフェンスの場合、ディフェンスのバランスを崩すのが鉄則。サイドチェンジからカバーが行き届かないところで、また、たとえボールを奪われてもカウンターを受けないところで勝負したいベレーザだが、サイドチェンジが成功してもサイドハーフが中に絞りすぎていてサイドで勝負しきれず、いまいち攻撃をフィニッシュまで持ち込むことができない。
そこで、比較的プレッシャーの少ない岩清水梓選手が最終ラインからボールをドリブルで持ち出して崩し始める。ドリブルで運ばれてしまうと長野ディフェンス陣は誰かが自分のマークを外してボールに対応しなければならない。そろそろ得点かなと思った頃に前半終了。
後半に入り、サイドハーフがサイドで待つようになり、サイドバックとワンタッチパスで連携を図って好機を演出。マンツーマンディフェンスは壁パスなどで走られることに弱いのです。これはチャンス。
ボールが回るようになったベレーザは得点力のある阪口選手をゴール前に上げて勝負に出る。そこで、長野の守備に変化が生まれます。
ここまで徹底したマンツーマンを強いてきた長野ディフェンス陣が、最終ラインをゾーンディフェンスに変更し、最終ラインに人数をかけて守る体制になったのです。
ベレーザは広く攻めることでディフェンスとディフェンスの間を広げたいところでしたが、単純にトップに当てることが多く、人数の多い長野最終ラインのインターセプトにかかりやすい展開。PK失敗の後、またしても横山選手のドリブルからピンチを迎え追加点献上。0-2。
その後さすがに足の止まりだした長野に対し波状攻撃を仕掛けるもこの日はゴールが遠かったベレーザは得点をあげることができずそのまま試合終了。優勝も決まっていたし若手(元々若手だらけだが)に経験をつませるとかもあったのかな。次の試合に向けてまた頑張ってほしいところです。
ベレーザの中盤にミスが多かったのが気になるところです。勝負できる(抜ける)ところなのか、無理せずキープするところなのか、その判断が結果的に間違っていたことがミス(相手のカウンター)につながってしまいました。ボールを受ける位置、タイミング、誰がどこで前を向くのか、速く攻めるのか、ゆっくり攻めるのか、少し修正が必要なようです。
長野の横山選手は、代表で見たときに比べて守備がしっかりしている選手という印象。追い込み方も意図が明白で後ろの選手もインターセプトがしやすかったでしょう。今後も活躍を期待します。
勝てた試合だったな~もったいない。でもまあ及第点というべきか。強豪(オーストラリアだけに)相手にアウェイで1-1の引き分け。悪くない結果といえるでしょう。でももったいないなあ。
オーストラリアは前線の選手が全く動かないので日本はとても守りやすい展開。選手同士の距離感も良く中盤でボールが奪える奪える。ここで取れれば戦術もへったくれ もない。得意の縦に速い攻撃で得点だ!
ということで、前半5分、原口元気選手が中盤で奪ったボールが長谷部誠選手、本田圭佑選手を経由して再び裏に抜けた原口選手にスルーパス。キーパーとの1対1を冷静に制し、日本速い攻撃で早くも先制。1-0。
オーストラリアもさすがに工夫してくるようで、前線は相変わらず動かないから外から攻める作戦。ディフェンスラインを経由してサイドチェンジからアーリークロス。高さに自信があるオーストラリア。単純ながらなかなか脅威のある攻撃。
そこで日本は2トップ気味に位置していた香川真司選手がインサイドハーフに下がり長谷部選手をアンカーに4141システムに変更。オーストラリアのサイドチェンジに対して経路の途中でサイドハーフがボールを奪う作戦。
この結果、外から攻めづらくなったオーストラリアはフォワードの足元に入れ続けるのでボランチかセンターバックが易々インターセプト→ショートカウンターで明らかに日本のペース。惜しむらくは両サイドハーフが守備のとき下がりすぎるため本田選手一人の攻撃では形にならずなかなかシュートに持ち込めない。せっかくボールを奪っても攻撃できなければ意味がない。新しいシステムはまだ十分には機能していないようだ。
後半に入り、またオーストラリアに変化。外を通していた攻撃を中から通す作戦に変更。これによりサイドハーフの後ろのスペースを有効に活用するオーストラリア。
これにはサイドハーフが中に絞って外の選手に足元でボールを持たせるようにした方が高い位置で守備できるので相手のゴールにより近いところでボールが奪えるしポジショニング的にも攻撃に移行しやすかったはずだが、ここは最後まで修正できなかった。
そんな後半6分、中を通そうとトップ下がサイドに移動してきたところ一時的に長谷部選手とポジションを入れ替えアンカーに下がっていた山口蛍選手が安易にマークを外してしまう。中を経由したボールは日本右サイドの裏を突破。マイナスの折り返しに原口選手が後ろからチャージしてしまい、オーストラリアにPK献上。本田選手みたいにど真ん中に決められ同点。1-1。
その後オーストラリアの途中出場10番が裏に走りこむタイプだったので日本代表最終ラインはずるずる下がり始め、中盤との距離が開きだすとボールの奪いどころが後ろになってしまい、前線に選手が少ない日本は何回ボールを奪っても攻撃に移行できずずーっと守備ばかりの展開。体力的にもかなり消耗してしまったようで単発でチャンスを作り出すも得点には至らず。
交代出場の清武弘嗣選手や浅野拓磨選手が裏を狙って何とかチャンスを伺おうとするもオフサイドにやられ万事休す。
最後は引き分け狙いに変更したようで、あまり急がずそれほど攻撃に出ず、最後のコーナーキックを守りきって計算どおり勝点1をゲット。試合後のインタビューで勝てたとか言ってたのはリップサービスでしょう。
442でブロック敷いて中盤でボールを奪う、最終ライン経由のサイドチェンジに対しても4141に移行してそれまで同様中盤でボールを奪い続け試合を優位に進める、といったところまでは良かった。ただ、その取ったボールをどうゴールに運ぶのか、といった点に課題。この試合に限ってはサイドハーフが中に絞るだけで更なる中盤でのインターセプトと同時に攻撃のしやすさが強化されたように見受けられるだけに実にもったいない結果だった。そもそもその前の段階で中盤であれだけボールが奪えるのだから、人さえいればどこかで得点を挙げられているはずだった。
ただ、この試合はオーストラリアの前線が全く動かず足元ばかりだったということが日本に功を奏しただけで、次の試合で同じようにすれば守備が機能して後は攻撃だけ、といった話ではないように思います。相手がどういうサッカーをしてきても今日のように選手間の距離を短く保ちより相手ゴールに近い位置でボールを奪い、その上でどうゴールにボールを運ぶのか、まだまだ日本代表の完成は先のように感じました。
負けなかったことで先につながりますから、早い日に日本代表のサッカーが完成することを期待します。
西川 周作 6.5 やや判断が遅いかと思うこともあったがボール回しでもチームに貢献。プレイスキックのときはなぜだか反応が遅くなる気がする。
森重 真人 5.5 ほぼほぼ安定していたしビルドアップでも貢献していたが、マークがずれることが多かった。
槙野 智章 5.0 高さでチームに貢献。サイドで中盤と連携して守ることができなかった。オーバーラップしてもあまり仕事ができなった。
酒井 高徳 6.5 抜群の運動量でチームに貢献。今までの反省を活かし空中戦でも相手に勝負させなかった。
吉田 麻也 6.0 最後の砦として体を張って守備。サイドのカバーに回ったとき今までのように簡単に中にボールを出させることは少なかった。
本田 圭佑 5.5 先制点のアシストは見事。体を張って前線で頑張っていたが、あまり基点になり得なかった。
香川 真司 6.0 インサイドハーフ移行は試合前のプランどおりだったのか分からないが、チーム事情に柔軟に対応。ややミスが多かった。
山口 蛍 5.5 中盤のダイナモとして頑張っていたが、PKを献上したシーンではトップ下のマークを安易に外しボールを運ばれるはその後の戻りが遅く相手をフリーにするはで失点の大きな原因になってしまった。1対1では抜群に強さを見せるのだがマークにつくのかカバーに入るのか判断の悪いときが多いのが気になる。
長谷部 誠 6.5 豊富な運動量で中盤のスペースを埋め、インターセプトからチャンスを創出。球出しも正確でチームの中心選手。
原口 元気 6.0 個人技でチャンスを作り出すも、守備のとき下がりすぎてしまいせっかく中盤でチームがボールを奪っても速い攻撃に十分貢献できず。体力も消耗するしなんかもったいなかった。
小林 悠 5.5 たびたびゴール前に進出しチャンスに絡むが得点は決めきれず。PK献上シーンではポジショニングが中途半端でサイドバックと連携できず裏を取られてしまった。
清武 弘嗣 6.0 個人技からチャンスを演出。もっとゴール前に進入しても良かったかも。
浅野 拓磨 5.5 ゴール前で仕事をしようとするも結果が出ず。オフサイドもあり不運な面もある。
丸山 祐市 5.0 役割がイマイチ分からず。折角の右サイドからのセンタリングに対してはあんなふんわりしたボールじゃなくてもっと良いボールを折り返したかった。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 5.5 とりあえずはアウェイで強豪から勝点1をゲット。ちょっとした修正で勝てたような気がするのでもったいない。選手交代にいつも手間取っているようなのは何とかしてほしい。
結果がすべて!ひどい試合でしたが、日本代表は2-1と見事に勝利を挙げ、ワールドカップ出場に望みをつなぐことができました。
バラバラの守備を見せるイラク代表に対して日本代表は最終ラインでボールを回して取られるか、放り込んで跳ね返されてそれを取り返すかの2択で攻める。当然得点のにおいが全くしない。空中戦で圧倒されてピンチの方が多い状態で試合が進みます。
これはいったいどうなるものかと思った前半26分、中盤でボールを奪うという珍しいことが起きた日本代表はカウンターを発動。清武弘嗣選手がドリブルで運ぶと右サイド本田圭佑選手へ。本田選手は判断が悪くボールを受けたときの体の向きも最悪でしたが、回りこんでオフサイドエリアに侵入した清武選手へのパスを審判が良い誤審をしてくれたのでゴール前フリーになった原口元気選手にボールがつながりトリッキーなシュートで先制。1-0。勝負事には運も必要なのです。
その後も楔に対して攻めも守りも反応が悪い日本代表はボールを保持する時間は長いものの清武選手の個人技くらいしか形にならずそれでも失点はなんとか免れそのまま前半終了。
後半に入り日本代表は守備の選手間の距離が少し縮まり修正を見せてきたのですが、やっぱりフリーキック(高さ)にやられた。
後半15分、遠目からのフリーキックに一発でやられて同点。1-1。運がなかった。
その後はイラク代表が選手交代から前線の選手が減って後ろに人を配置するようになり、日本代表が最終ラインでボールを回して放り込んで跳ね返される形が続く。日本代表としては一番怖いのは最終ラインでボールを取られることなので、そこのプレシャーが少なくなったのはありがたかった。
そういうことでチャンスが多くなるものの得点は挙げられない日本代表。いよいよ吉田麻也選手を前線に上げパワープレーの様相が一層顕著に。それが一番形になるんだからサッカーって分からない。
後半ロスタイムじゃないアディショナルタイム(インジュリータイムどこいった)パワープレーに吉田選手がスペースに走りこんで粘って得たフリーキックから山口蛍選手が値千金の勝ち越しゴール!2-1。ドーハとかジョホールバルとか使いやすそうなありがたい試合展開で日本代表は見事に勝利を挙げました!
攻撃も守備も課題だらけでしたがボールをキープできるのでチャンスの数を考えればまあ妥当な結果といっていい勝利だったと思います。
攻撃については、どうせ放り込むんだからそういう選手を配置した方が良いのではないでしょうか。岡崎慎司選手は一つ下げましょう。
守備については、ボランチが一人前に出る→もう一人のボランチが寄せる→開いた中を使われる、という展開を最後まで修正できませんでした。ディフェンスラインも上がらないようですから、諦めてアンカーとか置いた方がもう良いんじゃないかな。アンカーとインサイドハーフできる選手がいるというような積極的な話じゃないので機能するかどうか分からないけど、今のままでは難しいと思う。穴が開くところに人を多く配置して弱点を補う。人は城人は石垣人は堀。
選手の質で言ったらアジア随一の実力を誇る日本代表。ワールドカップに出られなかったらもったいない。
西川 周作 6.0 安定していた。毎回セットプレーでやられるので、キーパーとして守備陣を何とかしてほしい。
森重 真人 6.5 気迫あふれるプレー。パワープレーでは正確なフィードで貢献。カウンターを受けたとき少し相手を離してしまうのが怖い。
酒井 宏樹 6.5 守備の選手の中では最も予測のきくプレーを見せる。ファールが多いのが残念。ミスパスの多さは相変わらず。
酒井 高徳 5.0 高さでかなわないんだからボールじゃなくて相手に競るべきだった。同じミスを繰り返すのは課題。
吉田 麻也 6.5 脇の甘さは相変わらずだが、高さに強いのは貴重。もう一人いたらフォワードでも良いかも。
本田 圭佑 4.5 一つ一つのプレーが遅く判断も悪い。ボールを受けるときの体の向きが悪いので次のプレーにつながらない。ボールも収まらず良いところを見せられなかった。かといって守備で貢献したかというとそうでもなかった。相手のプレイスキックに対してはヘディングで頑張った。
柏木 陽介 4.0 ミスパスだらけでリズムを作れなかった。守備に関しては柏木選手だけの責任ではないのだが、前に出ることで逆に穴を作ってしまうことが多かった。
清武 弘嗣 7.0 ボールタッチとドリブルでリズムを作る。岡崎選手との呼吸もよさそう。自信を持ってプレーできていた。
長谷部 誠 6.5 中盤の広大なスペースはさすがに埋め切れなかったが最終ラインに戻り守備面で大きく貢献。決定的なプレーが多かったわけではないがチームに欠かせない役割を果たす。
原口 元気 6.5 気合の入ったプレーを見せる。特に試合序盤ミスが多かったのが残念だったが、これからもミスを恐れず積極的にプレーしてほしい。
岡崎 慎司 6.5 向いてないのにパワープレーによく対応していた。岡崎選手以外は基本的に誰も走りこまないので足元でもらおうとすると大混雑をきたす。体力的にはとてつもなく厳しい要求だと思うがチーム事情として裏に走り続けてほしい。
山口 蛍 6.0 決勝点を挙げたがその他ではあまり良い仕事ができなかった。特に守備面を期待されての起用だったと思うがたびたびとんでもないところにパスを通されていた。1対1での強さは安心できるレベル。フィードは少しずつずれていたけどそこまで求めるのも酷か。
浅野 拓磨 6.0 よく体を張ってチャンスを作っていた。ゴール前で仕事するというストライカーとして一番大切なものを守っている。
小林 悠 5.5 少しずつフィットしてきた感じ。そろそろ代表に定着できるかどうか判断されそうだから何か結果がほしい。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 5.5 実力差ほどの結果を出すことができなかった。良い誤審に救われたので運はあるようだ。戦術と起用に統一性がないので監督が何かした方が良い。