平成28年1月16日(土)リオデジャネイロ五輪最終予選兼U-23アジア選手権1次リーグB組 日本対タイ カタール・ドーハ グランド・ハマド・スタジアム

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オリンピック最終予選1次リーグ2試合目は確実に得点を重ねた日本代表が4-0とタイ代表を圧倒して早くもグループリーグ突破を決めました。

タイ代表はボールコントロール技術もポジショニング技術もやや劣るチームで、守備のブロックもどこに敷きたいのか中途半端で荒さが目立つチーム。日本代表は前線からのプレッシングが効果的でチャンスを多く作り出す。
前半27分、鈴木武蔵選手が体の強さを生かして先制。リプレイ中の出来事でよく分からず。タイ代表キーパーのキックに奈良竜樹選手が競り勝って矢島慎也選手、遠藤航選手と渡って鈴木武蔵選手が決めた様子。
その後日本代表は安定していない左サイドをタイ代表に攻め込まれるも、シュートミスなどに助けられ無失点。後半に入る。
相変わらず安定しない左サイド。浅野拓磨選手がなかなか上がれなくなる。交代で入ったオナイウ阿道選手はよくボールに絡むが軽いプレーが多く余計浅野選手にボールが渡らなくなる。リズムが悪くなるなあと思ったところ、後半4分、右サイドオナイウ選手の飛び出しからセンタリングはあわないものの原川力選手がこぼれ玉を拾って左サイドからセンタリング。矢島選手が頭で合わせて日本代表2点目。
日本代表はミスパスが多いが2点差がついて楽な試合展開。
後半30分、岩波拓也選手が見事な出足でインターセプトしてそのまま久保裕也選手へスルーパス。キーパーに当たるも3点目。
後半37分、奈良選手が競り勝って遠藤選手からオナイウ選手、ワンタッチで久保選手へとつながりPKゲット。久保選手が決めて日本代表4点目。
試合はそのまま4-0で終了し、日本代表は決勝トーナメント進出を決める。前線が体の強さで突破しているので今後どうなるか不安だが、今日のタイ代表相手にはよい戦術だったと思う。お疲れ様でした。

櫛引政敏 6.0 ビックセーブもあったが判断ミスもあり。フィードはもう少し丁寧にお願いしたい。

岩波拓也 6.5 不安定な左サイドも最後でうまくまとめる最終ライン。競り合いにも強くカバーリングも正確。

室屋成 6.0 積極的なオーバーラップが時間とともに減っていくのは第1戦と同様。後半は最終ラインで一人残ってしまうこともあり、体力に課題があるのではないか。サイドバックなのに…

奈良竜樹 6.5 やや強引なプレーもあるが、対人で圧倒。ただクリアするだけでなく味方に繋ぐことができる頼もしい存在。

亀川諒史 5.0 ボールコントロールミスが多く守備でもマークを外してしまう。判断が悪く相手にPKを献上。自信をなくしたのかパスの方向も悪い。プレイスキックを考えても今後起用しづらくなってくる。

遠藤航 6.0 守備での存在感はさすがだが、ややバテたか。ちょっと休ませてあげたい。

原川力 6.5 ミスが少なく得点にも絡む。守備のとき相手を挟み込んだりパスコースを防ぐのがうまい。展開力があまりないが今日の試合では問題なし。

矢島慎也 7.0 室谷選手とのコンビネーションもよく、組み立てから得点まであらゆるところで存在感を発揮。技術の高さを見せ付けた。

鈴木武蔵 6.5 体が強いのであまり難しいことを考えなくても活躍できる。動き出しがいいわけではないので決勝トーナメントでも活躍できるかどうかは不明。

豊川雄太 5.5 積極的に攻撃に絡むがミスが多い。守備でも足を引っ張っていた。慣れていないポジションなのかもしれない。

浅野拓磨 6.0 スピード抜群で技術も高く視野も広い。守備も頑張る。性格的にやさしいので目立たなくなる時間帯があるが、決してポジショニングが悪いわけではない。チームとして機能しているとは言い難いがこういう選手はちゃんと評価が必要。

オナイウ阿道 5.5 体は強いが軽いプレーが目立つ。よくボールに絡むが結果的に味方につながらないことが多くリズムを崩す。なんかもったいないと思わせるプレーが多い。

久保裕也 6.5 短い出場時間で2得点。ワンタッチ目が本当に上手。もっと楽にボールをもらえるようになればもっと活躍できると思う。

南野拓実 5.5 守備の負担を減らしてあげたい。普段クラブチームではどのポジションを担っているのだろうか。

手倉森誠監督 6.5 大量得点で決勝トーナメント進出を決める。選手を入れ替えながら結果を出せたのは見事。最後まで左サイドが修正できなかったのは課題だが、失点しない運を持っている。短期決戦ではラッキーボーイ的な存在が必要といわれるが、手倉森監督自身がラッキーボーイなのかもしれない。

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