政治 \ 多摩市議会

令和5年9月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました

9/1から開催される令和5年9月多摩市議会定例会に向けて、一般質問の通告を行いました。

1 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関する対応について
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が多摩市内の土地を購入したことに伴い、様々な報道も相まって、その動向に市民の関心が高まっています。基本的人権の尊重を基本原理とする日本国憲法は国民に信教や思想・良心、表現の自由などの自由権を保障し公権力による人権への制約を制限する一方、人権相互の矛盾・衝突を調整するための実質的な公平の原理である公共の福祉による制約があることを規定し、また国民の側にも人権を濫用してはならないことを要請します。国政の最高決定権としての国民主権を実現し民主的責任行政の確保が図られることで市民の生活が安心したものとなるよう期待し、以下伺います。
1、 現在およびこれからの世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の多摩市内における活動について、市はどのように把握しどのような対応をお考えでしょうか。また、6月議会の一般質問において、他自治体における条例化の事例や行政調査、行政指導といった対応も指摘したところですが、その後の検討状況についても伺います。
2、 平成8年の宗教法人オウム真理教解散命令事件において、大量殺人を目的として計画的組織的に毒ガスを生成した行為が宗教法人の解散事由にあたるとして出された解散命令が信教の自由を侵害するとして争われた際、最高裁判所は、解散命令などの宗教法人に関する法的規制が信者の宗教上の行為を法的に制約する効果を伴わないとしてもそこに何らかの支障を生じさせるならば、信教の自由の重要性に配慮し、規制が憲法上許容されるか慎重に吟味しなければならない、とした上で、宗教法人が法令に違反し著しく公共の福祉を害すると明らかに認められ宗教団体の目的を著しく逸脱した行為が明らかであり、宗教法人を解散しその法人格を失わせることが必要かつ適切であり、解散命令は宗教団体やその信者らの精神的・宗教的側面に及ぼす影響を考慮しても必要でやむを得ない法的規制である、として、司法は慎重な態度を最後まで崩すことはありませんでした。もし宗教法人の解散命令請求をしてそれが認められなかった場合、どのような影響があると考えられるでしょうか。また、所轄庁である文化庁も解散命令請求を検討していると聞き及ぶところですが、当事者でもある多摩市として、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)についての解散命令請求についてどのようにお考えでしょうか。
3、 誤解を恐れずに言えば、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)やその信者にも当然に人権が保障されなければなりません。憲法は自由の基礎法としての特質を持ち、その制定された目的は、国民の自由が国家権力によって不当に制限されることのないようにすることであり、また、基本的人権の尊重は自由主義の原理に基づくもので人が人として有する権利が国家によって妨害されないことを意味します。そのため、憲法は国民の自由を国家権力から守るという制限規範としての特質も兼ね備えています。人権の制限が認められるとしても、公共の福祉の観点から慎重に限定的行われる必要があります。私はこのような考えのもと憲法の趣旨を守ろうとしているのですが、やれ世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を擁護しているなどと揶揄されそしりを受けあらぬ疑いをかけられてこの話をネタに自民党を叩きたいだけのような批判を受けることも少なくなく、困惑しています。この問題は政局にするのではなく、現実的で建設的な議論を進めていくべきです。市長は人権とその制限についてどのようにお考えでしょうか。また、議員も権力側にいることを自覚し行動は慎重で抑制的であるべきと考えますが、議事機関としての議会を設置している多摩市としてどのようにお考えでしょうか。

2 スポーツ環境の整備について
猛暑が続く中、市民の健幸まちづくり実現のためには、熱中症対策やAED(自動体外式除細動器)の設置、ゲリラ豪雨対策を進めていく必要があると思います。市の取り組み状況について伺います。

3 新型コロナウイルス感染症対策について
新型コロナウイルス感染症はいまだ猛威をふるっています。現在の市内の感染状況とその対策について伺います。

4 道路交通法改正と電動キックボード(特定小型原動機付自転車)について
7月の道路改正法により、電動キックボード(特定小型原動機付自転車)の活用が想定されるようになりました。多摩市でも実証実験を行うなど、歩道の充実や坂道の多さから関心の高いコンテンツだと思いますが、一方で安全性への懸念も指摘されているところです。市はどのようにお考えでしょうか。

5 物価高騰による市民生活の影響と環境保全について
1、 省エネエアコン及び冷蔵庫買換促進補助金は受付を終了しましたが、今後について、どのようにお考えでしょうか。
2、 置き配バックや宅配ボックスの設置を進めることのメリットは大きいと思いますが、市のお考えはいかがでしょうか。
3、 物価高騰と最低賃金の引き上げによる介護福祉事業者への負担は小さくありません。価格転嫁できない事業形態への支援が不可欠だと思いますが、市のお考えを伺います。

ご意見ご質問等ございましたら、きりきまでお気軽にお問い合わせくださいませ。

政治 \ 多摩市議会

令和5年6月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました

6/9から開催される令和5年6月多摩市議会定例会に向けて、一般質問の通告を行いました。

1 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関する報道を受けた市の対応について
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が多摩市内に土地を購入したとの報道を受け、市内でも様々な声を聴くようになりました。世界の憲法を見ると信教の自由が規定されていない国も多くありますが、日本国憲法では過去の経緯から思想・良心の自由や表現の自由に加えて信教の自由も明文化されており、法律の根拠に基づいた活動を求められる法治行政としてどのような対応をしていくのか、多くの市民が関心を抱いているところです。法律による行政の原理が求められている背景には、一つには行政権の濫用により市民の権利が不当に侵害されることを防いで自由を確保するという自由主義的な意義もありますが、また一つとして、行政権の行使に民主的なコントロールを及ぼそうという民主的責任行政の確保という意義も持ち合わせているはずです。内容的にも手続的にも適正な行政活動が実施されるとともに、様々な思いを抱く市民の気持ちに寄り添うことのできる多摩市行政が実現されるよう、以下伺います。
1. 人権は生まれながらにしてすべての人が持っている権利ですが、その裏には多くの人たちがまさに血と汗と涙を流して権力者から勝ち取ったという歴史があります。人権の中でも古くから主張されてきた自由権に含まれる信教の自由もまた基本的人権として尊重されるべきものです。市は自由権や信教の自由と憲法、また公共の福祉との関係についてどのようにお考えでしょうか。
2. 多摩市では世界平和統一家庭連合の活動についてどのように把握分析し、どのように認識されているのでしょうか。また、国や都とどのような連携を取っているのでしょうか。
3. 当該団体に対して、地方自治の本旨に基づき法律の授権において多摩市ができることをどのように整理されていますか。
4. 当該団体に対して、権力的でない行政活動により市民の不安の解消を図っていくことについて何かお考えをお持ちでしょうか。
5. 1998年のWHO執行理事会において、健康の定義にスピリチュアル(霊的健康)を含めることが検討されました。採択は見送られましたが、文化的宗教的背景もまた人の人生や健康に大きく影響を及ぼすとも考えられています。一方で宗教によりその人生や思想を歪められてしまうことがあるのも事実です。その場合支援や介入が必要になることもあるかと思いますが、市はどのようにお考えでしょうか。

2 健幸都市実現に向けた持続可能なスポーツ環境の整備について
自発的な参画を通して楽しさや喜びを感じることのできるスポーツは、自己実現や活力ある社会と絆の強い社会創りに大きく寄与するものであり、健幸まちづくりを掲げる多摩市において充実させ活用していくべき施策の一つです。これから部活動の地域移行が進められていく中で、より多摩市民が生涯にわたり地域でスポーツと親しめる環境をどのように整備していくか、市のお考えを伺います。
1. スポーツを楽しむためには、安全で身近なスポーツ環境の整備が欠かせません。スポーツ施設の運営について、市のお考えや現在の状況について伺います。
2. 休日の運動部活動など全国的に地域移行が進められていくと思いますが、多摩市の公立中学校における運動部活動の地域移行及び部活動指導員や外部指導員の活用について、進捗と今後の展開を伺います。
3. 新しい施設を整備することも必要ですが、学校に備わったグラウンドや体育館などの施設も非常に貴重な財産であり、それらをさらに有効活用できるよう整備していくことも大切です。今後の整備や運用について市や教育委員会のお考えを伺います。

3 新型コロナウイルス感染症対策について
感染症法上の位置付けが2類相当から5類感染症に移行した新型コロナウイルス感染症ですが、5類になったからと言ってウイルスの脅威がなくなったわけではありません。その後の新型コロナウイルス感染症の状況や対応について、市はどのように把握分析し、どのような対策をお考えでしょうか。また、5類移行による市民への影響について、どのようにお考えでしょうか。

ご意見ご質問等ございましたら、きりきまでお気軽にお問い合わせくださいませ。

政治 \ 多摩市議会

令和5年3月議会に向けて、一般質問の通告を行いました

令和5年3月議会に向けて、一般質問の通告を行いました。

公衆衛生、コロナ、ワクチン、マスク、社会保障、公的扶助、児童福祉、医療的ケア児、ヤングケアラー、少子化対策、障害者福祉、高齢者福祉、介護保険、地域共生社会などについて、多摩市に質問します。

1 新型コロナウイルス感染症対策などの公衆衛生について
日本で初めて新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されてから3年が経過しましたが、昨年秋以降のいわゆる第8波のピークは過ぎたとみられるものの、いまだその流行は続いています。現在は集団免疫レベルが高まっているとも考えられるためしばらくは抑制傾向が期待できるかもしれませんが、免疫の減衰やウイルスの免疫逃避を考えると決して油断できるものではありません。また、今後国では新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが二類相当から五類へと移行されていく方針ですが、五類になったからと言ってウイルスの脅威が消えてなくなるわけでもありません。感染のリスクの大部分は、基礎疾患など病気を持つ人、高齢者、受験生、医療や介護の従事者を含むエッセンシャルワーカーが引き受けることになり、その流行が通常得られるはずの医療や介護を阻害することも想定する必要があります。公衆衛生の観点から今後の感染症対策について、市のお考えを伺います。
1. 新型コロナウイルス感染症への対応について、市の役割や支援の内容は今後どのようなものになっていくのでしょうか。
2. 今後のワクチン接種について、どのような支援策をお考えでしょうか。
3. うがい手洗い、換気、三密回避といった感染症対策について、その効果と今後の対応をどのようにお考えでしょうか。
4. マスク着用のメリットデメリットと今後の方針について、市の認識とお考えを伺います。また、小児へのワクチン接種や経口抗ウイルス薬などの現状もとらまえながら、学校現場における感染症対策について児童及び教員両方の目線からも対応を考えていく必要があろうかと思いますが、市はどのようにお考えでしょうか。

2 市民一人ひとりの生活を守る介護や福祉などの社会保障制度の構築について
終身雇用や企業による福利厚生、専業主婦や核家族といった標準世帯モデル、地域や親族等のつながりを前提としてきた日本の社会保障制度ですが、少子高齢化、就労形態の多様化や雇用慣行の変化、共働き世帯やひとり親家庭の増加など家族形態や地域の変化などにより、市民一人ひとりの生活を保護することが現実的に困難な部分も散見される状況ともなってきており、社会保障給付費増加への対応や安定的な財源確保策は喫緊の課題です。以下の分野について、今後の社会保障をどのように構築していくべきか、市のお考えを伺います。
1. 社会保障費の安定財源の確保について、世代間や世代内の公平性も考慮し現役世代も受益を実感できるような制度構築が必要だと考えます。市はどのような施策をお考えでしょうか。また、社会保障給付費の適正化について、どのようにお考えでしょうか。
2. 公的扶助について、適切な給付支援や就労可能な人への支援の考え方、生活困窮者に対する初期段階からの支援体制、就労支援策について、市のお考えを伺います。
3. 児童福祉における、保育体制の強化や質の高い幼児教育の実現、子ども家庭福祉分野の人材確保、医療的ケア児等への支援、ヤングケアラー支援体制、少子化対策と子ども子育て支援との関係について、市のお考えを伺います。
4. 障害者福祉及び高齢者福祉について、特に訪問系サービスにおける従事者の高齢化や人材不足への対策、介護DXの推進、原油・物価高騰への対応、感染症の流行による認定等制度利用における影響、地域共生社会の実現、保険者機能のあり方、ACPの概念について、市のお考えを伺います。

ご意見等ございましたらお気軽にご連絡くださいませ。

なお、3月議会は3月1日開会予定です。

蹴球

2017プレナスなでしこリーグ1部第3節 日テレベレーザ対アルビレックス新潟レディース 多摩市立陸上競技場

途中まで快晴の多摩市立陸上競技場で開催されたなでしこリーグ第3節、首位の日テレベレーザはアルビレックス新潟レディースを迎え2-0で完勝。格の差を見せつけました。

強風の中、風上でスタートした新潟は積極的な守備を披露。532っぽかったけどボールサイドのサイドバックが前に出て442っぽくブロック敷いてコンパクトに高い位置からプレッシャーをかける。

立ち上がり裏抜けの少ないベレーザはボールはキープするものの前線への展開が乏しく中盤で緊迫した展開が続く。

徐々にエンジンのかかってきたベレーザはトップの田中美南選手が躍動。442ブロックっぽく守る新潟はセンターバックがドリブル突破されるとマークがずれてしまいベレーザを跳ね返せない。田中選手の体を張ったプレーでベレーザは最終ラインを突破していきます。

すると前半20分、田中選手がドリブルでこの試合2度目の突破を図る。1度目同様体で止めに入る新潟も今回は一歩遅れてファールの判定。籾木結花選手が決めてベレーザ幸先よく先制。日テレベレーザ1-0アルビレックス新潟レディース

新潟は中盤の攻勢がいまいち。阪口萌乃選手が一人気を吐きベレーザの442システムの弱点である逆サイドにボールが渡ってもその先がうまく作れない。新潟の狙いとしては阪口選手から逆サイドにつなぎ、ファールをもらうか中の上尾野辺めぐみ選手につなぎたかったようだけどなかなかうまくいかない。セットプレーもかなり作り込まれていたからファールしなかったベレーザの選手たちは見事だったと思う。

その後強風の影響かベレーザもボールをうまく供給できないことが続く。完全に5バックになった新潟は田中選手がドリブルで突破してもカバーで対応。そこで田中選手が下がってきたときが新潟の第2の狙いどころ。コンパクトディフェンダーのわなにかかってしまう。前線から少しディフェンス引っ張れば裏を空けられるんだけどなあ。それでも新潟もその先がつながらず、試合はそのまま前半終了。日テレベレーザ1-0アルビレックス新潟レディース

後半に入りさすがに新潟に疲れが見えてくる。特にサイドバックはかなり消耗した様子。風上の前半にリードしておきたかったところ。

後半15分、プレッシャーの少なくなった右サイドから上辻佑実選手が風に乗ってシュータリング。こぼれ球に新潟ディフェンダーがついていけず阪口夢穂選手が頭でつめてベレーザ追加点。日テレベレーザ2-0アルビレックス新潟レディース

左サイドも空いてきて長谷川唯選手がたびたびチャンスメイク。ちょっと籾木選手のパスが雑かな。センタリングが新潟ディフェンダーの手にあたってこの試合2度目のPKも取ったけど田中選手がまさかの失敗。

その後交代で入った植木理子選手が左サイドで無双。新潟はもうついていけない。ヘディングも強い植木選手がらみで更なる追加点かと思った後半33分頃、会場は突然の嵐に巻き込まれる。

もう雨風がすごい。傘刺して見てたけど試合のことはあんまり覚えてない。周り中みんな屋根の下に避難。ベレーザの攻撃は不発に終わり、試合終盤かなり押し込まれてゴール前相手をフリーにもしていたけど、清水梨紗選手がうまく2人の相手選手の間からクリアして試合終了。日テレベレーザ2-0アルビレックス新潟レディース

ちょっとパスが雑でラストパスの精度を上げることができないベレーザ。岩清水選手は一番後ろのプレッシャーの少ないところにいるはずなのにミスパス連発。チーム力の差を見せつけて勝利したけど、サッカーの大事なところで目立たないミスが多かった印象。せっかく強いんだからもう少しサッカーの基本に立ち返って丁寧に勝ち星を積み重ねて3連覇を果たしてほしい。

新潟は上尾野辺選手の起用がいまいち中途半端な印象。どうせなら阪口選手とダブルボランチにして佐山桃子選手と3人でグランド広く展開していってはどうか。その上で上尾野辺選手がフィニッシュに絡めれば最高。特出した選手なのは間違いないが何でもかんでも任せるより試合に直結する仕事を任せるようにした方がいいと思う。

あと審判。どちらかに偏っているというより、プレーに目が追い付いていないようだった。人のすることなのでミスはしょうがないものだが、現段階では今日の審判は少しレベルが低かったと思う。プレーを予測しながら見ることで多くの情報を処理しながら審判としてまたレベルアップしてほしいと思う。

蹴球

日テレ・ベレーザ対AC長野パルセイロ・レディース 2016プレナスなでしこリーグ1部第17節 多摩市立陸上競技場

晴天の多摩市立陸上競技場で行われた一戦、すでに優勝を決めているベレーザでしたが0-2で敗戦に終わりました。
残念でしたが、長野パルセイロに所属している多摩市出身横山久美選手が大活躍でしたのでいたし方ありません。

 

試合は圧倒的な実力差を見せる女王ベレーザが外から丁寧に攻めようとするのに対し長野は懐かしのマンツーマンディフェンスで耐え凌ぐ展開。長野ははっきりとしたマンマークシステムで粘り強くベレーザの攻撃を跳ね返し続け、作戦はズバリ的中。
ベレーザは楔を基点に攻めようとするので通常マークがあまり来ないディフェンスとディフェンスの間でボールを受け振り向こうとするけどそこがマンツーマン長野の狙いどころ。バシバシインターセプトが決まる。それでも外から攻めていたときはそんなに問題にならなかったが、痺れを切らしたベレーザが中から攻めだしたとたん、長野のカウンターが威力を増す結果に。

前半21分、ショートカウンターから長野の横山選手がドリブルでベレーザディフェンス陣を切り裂く。止めきれないベレーザはまさかの先制を許す。0-1。

ベレーザも何とか長野ディフェンスを崩そうと阪口夢穂選手が下がってきて大きな展開からサイドチェンジを駆使して攻撃を組み立て始める。マンツーマンディフェンスの場合、ディフェンスのバランスを崩すのが鉄則。サイドチェンジからカバーが行き届かないところで、また、たとえボールを奪われてもカウンターを受けないところで勝負したいベレーザだが、サイドチェンジが成功してもサイドハーフが中に絞りすぎていてサイドで勝負しきれず、いまいち攻撃をフィニッシュまで持ち込むことができない。

そこで、比較的プレッシャーの少ない岩清水梓選手が最終ラインからボールをドリブルで持ち出して崩し始める。ドリブルで運ばれてしまうと長野ディフェンス陣は誰かが自分のマークを外してボールに対応しなければならない。そろそろ得点かなと思った頃に前半終了。

後半に入り、サイドハーフがサイドで待つようになり、サイドバックとワンタッチパスで連携を図って好機を演出。マンツーマンディフェンスは壁パスなどで走られることに弱いのです。これはチャンス。

ボールが回るようになったベレーザは得点力のある阪口選手をゴール前に上げて勝負に出る。そこで、長野の守備に変化が生まれます。
ここまで徹底したマンツーマンを強いてきた長野ディフェンス陣が、最終ラインをゾーンディフェンスに変更し、最終ラインに人数をかけて守る体制になったのです。

ベレーザは広く攻めることでディフェンスとディフェンスの間を広げたいところでしたが、単純にトップに当てることが多く、人数の多い長野最終ラインのインターセプトにかかりやすい展開。PK失敗の後、またしても横山選手のドリブルからピンチを迎え追加点献上。0-2。

その後さすがに足の止まりだした長野に対し波状攻撃を仕掛けるもこの日はゴールが遠かったベレーザは得点をあげることができずそのまま試合終了。優勝も決まっていたし若手(元々若手だらけだが)に経験をつませるとかもあったのかな。次の試合に向けてまた頑張ってほしいところです。

 

ベレーザの中盤にミスが多かったのが気になるところです。勝負できる(抜ける)ところなのか、無理せずキープするところなのか、その判断が結果的に間違っていたことがミス(相手のカウンター)につながってしまいました。ボールを受ける位置、タイミング、誰がどこで前を向くのか、速く攻めるのか、ゆっくり攻めるのか、少し修正が必要なようです。

長野の横山選手は、代表で見たときに比べて守備がしっかりしている選手という印象。追い込み方も意図が明白で後ろの選手もインターセプトがしやすかったでしょう。今後も活躍を期待します。