蹴球

2017プレナスなでしこリーグ1部第3節 日テレベレーザ対アルビレックス新潟レディース 多摩市立陸上競技場

途中まで快晴の多摩市立陸上競技場で開催されたなでしこリーグ第3節、首位の日テレベレーザはアルビレックス新潟レディースを迎え2-0で完勝。格の差を見せつけました。

強風の中、風上でスタートした新潟は積極的な守備を披露。532っぽかったけどボールサイドのサイドバックが前に出て442っぽくブロック敷いてコンパクトに高い位置からプレッシャーをかける。

立ち上がり裏抜けの少ないベレーザはボールはキープするものの前線への展開が乏しく中盤で緊迫した展開が続く。

徐々にエンジンのかかってきたベレーザはトップの田中美南選手が躍動。442ブロックっぽく守る新潟はセンターバックがドリブル突破されるとマークがずれてしまいベレーザを跳ね返せない。田中選手の体を張ったプレーでベレーザは最終ラインを突破していきます。

すると前半20分、田中選手がドリブルでこの試合2度目の突破を図る。1度目同様体で止めに入る新潟も今回は一歩遅れてファールの判定。籾木結花選手が決めてベレーザ幸先よく先制。日テレベレーザ1-0アルビレックス新潟レディース

新潟は中盤の攻勢がいまいち。阪口萌乃選手が一人気を吐きベレーザの442システムの弱点である逆サイドにボールが渡ってもその先がうまく作れない。新潟の狙いとしては阪口選手から逆サイドにつなぎ、ファールをもらうか中の上尾野辺めぐみ選手につなぎたかったようだけどなかなかうまくいかない。セットプレーもかなり作り込まれていたからファールしなかったベレーザの選手たちは見事だったと思う。

その後強風の影響かベレーザもボールをうまく供給できないことが続く。完全に5バックになった新潟は田中選手がドリブルで突破してもカバーで対応。そこで田中選手が下がってきたときが新潟の第2の狙いどころ。コンパクトディフェンダーのわなにかかってしまう。前線から少しディフェンス引っ張れば裏を空けられるんだけどなあ。それでも新潟もその先がつながらず、試合はそのまま前半終了。日テレベレーザ1-0アルビレックス新潟レディース

後半に入りさすがに新潟に疲れが見えてくる。特にサイドバックはかなり消耗した様子。風上の前半にリードしておきたかったところ。

後半15分、プレッシャーの少なくなった右サイドから上辻佑実選手が風に乗ってシュータリング。こぼれ球に新潟ディフェンダーがついていけず阪口夢穂選手が頭でつめてベレーザ追加点。日テレベレーザ2-0アルビレックス新潟レディース

左サイドも空いてきて長谷川唯選手がたびたびチャンスメイク。ちょっと籾木選手のパスが雑かな。センタリングが新潟ディフェンダーの手にあたってこの試合2度目のPKも取ったけど田中選手がまさかの失敗。

その後交代で入った植木理子選手が左サイドで無双。新潟はもうついていけない。ヘディングも強い植木選手がらみで更なる追加点かと思った後半33分頃、会場は突然の嵐に巻き込まれる。

もう雨風がすごい。傘刺して見てたけど試合のことはあんまり覚えてない。周り中みんな屋根の下に避難。ベレーザの攻撃は不発に終わり、試合終盤かなり押し込まれてゴール前相手をフリーにもしていたけど、清水梨紗選手がうまく2人の相手選手の間からクリアして試合終了。日テレベレーザ2-0アルビレックス新潟レディース

ちょっとパスが雑でラストパスの精度を上げることができないベレーザ。岩清水選手は一番後ろのプレッシャーの少ないところにいるはずなのにミスパス連発。チーム力の差を見せつけて勝利したけど、サッカーの大事なところで目立たないミスが多かった印象。せっかく強いんだからもう少しサッカーの基本に立ち返って丁寧に勝ち星を積み重ねて3連覇を果たしてほしい。

新潟は上尾野辺選手の起用がいまいち中途半端な印象。どうせなら阪口選手とダブルボランチにして佐山桃子選手と3人でグランド広く展開していってはどうか。その上で上尾野辺選手がフィニッシュに絡めれば最高。特出した選手なのは間違いないが何でもかんでも任せるより試合に直結する仕事を任せるようにした方がいいと思う。

あと審判。どちらかに偏っているというより、プレーに目が追い付いていないようだった。人のすることなのでミスはしょうがないものだが、現段階では今日の審判は少しレベルが低かったと思う。プレーを予測しながら見ることで多くの情報を処理しながら審判としてまたレベルアップしてほしいと思う。

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日テレ・ベレーザ対AC長野パルセイロ・レディース 2016プレナスなでしこリーグ1部第17節 多摩市立陸上競技場

晴天の多摩市立陸上競技場で行われた一戦、すでに優勝を決めているベレーザでしたが0-2で敗戦に終わりました。
残念でしたが、長野パルセイロに所属している多摩市出身横山久美選手が大活躍でしたのでいたし方ありません。

 

試合は圧倒的な実力差を見せる女王ベレーザが外から丁寧に攻めようとするのに対し長野は懐かしのマンツーマンディフェンスで耐え凌ぐ展開。長野ははっきりとしたマンマークシステムで粘り強くベレーザの攻撃を跳ね返し続け、作戦はズバリ的中。
ベレーザは楔を基点に攻めようとするので通常マークがあまり来ないディフェンスとディフェンスの間でボールを受け振り向こうとするけどそこがマンツーマン長野の狙いどころ。バシバシインターセプトが決まる。それでも外から攻めていたときはそんなに問題にならなかったが、痺れを切らしたベレーザが中から攻めだしたとたん、長野のカウンターが威力を増す結果に。

前半21分、ショートカウンターから長野の横山選手がドリブルでベレーザディフェンス陣を切り裂く。止めきれないベレーザはまさかの先制を許す。0-1。

ベレーザも何とか長野ディフェンスを崩そうと阪口夢穂選手が下がってきて大きな展開からサイドチェンジを駆使して攻撃を組み立て始める。マンツーマンディフェンスの場合、ディフェンスのバランスを崩すのが鉄則。サイドチェンジからカバーが行き届かないところで、また、たとえボールを奪われてもカウンターを受けないところで勝負したいベレーザだが、サイドチェンジが成功してもサイドハーフが中に絞りすぎていてサイドで勝負しきれず、いまいち攻撃をフィニッシュまで持ち込むことができない。

そこで、比較的プレッシャーの少ない岩清水梓選手が最終ラインからボールをドリブルで持ち出して崩し始める。ドリブルで運ばれてしまうと長野ディフェンス陣は誰かが自分のマークを外してボールに対応しなければならない。そろそろ得点かなと思った頃に前半終了。

後半に入り、サイドハーフがサイドで待つようになり、サイドバックとワンタッチパスで連携を図って好機を演出。マンツーマンディフェンスは壁パスなどで走られることに弱いのです。これはチャンス。

ボールが回るようになったベレーザは得点力のある阪口選手をゴール前に上げて勝負に出る。そこで、長野の守備に変化が生まれます。
ここまで徹底したマンツーマンを強いてきた長野ディフェンス陣が、最終ラインをゾーンディフェンスに変更し、最終ラインに人数をかけて守る体制になったのです。

ベレーザは広く攻めることでディフェンスとディフェンスの間を広げたいところでしたが、単純にトップに当てることが多く、人数の多い長野最終ラインのインターセプトにかかりやすい展開。PK失敗の後、またしても横山選手のドリブルからピンチを迎え追加点献上。0-2。

その後さすがに足の止まりだした長野に対し波状攻撃を仕掛けるもこの日はゴールが遠かったベレーザは得点をあげることができずそのまま試合終了。優勝も決まっていたし若手(元々若手だらけだが)に経験をつませるとかもあったのかな。次の試合に向けてまた頑張ってほしいところです。

 

ベレーザの中盤にミスが多かったのが気になるところです。勝負できる(抜ける)ところなのか、無理せずキープするところなのか、その判断が結果的に間違っていたことがミス(相手のカウンター)につながってしまいました。ボールを受ける位置、タイミング、誰がどこで前を向くのか、速く攻めるのか、ゆっくり攻めるのか、少し修正が必要なようです。

長野の横山選手は、代表で見たときに比べて守備がしっかりしている選手という印象。追い込み方も意図が明白で後ろの選手もインターセプトがしやすかったでしょう。今後も活躍を期待します。