政治 \ 多摩市議会

令和6年3月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました

令和6年3月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました。

1 感染症対策について
我が国の医療提供体制は、国民皆保険制度とフリーアクセスの下で、国民が必要な医療を受けることができるよう整備が進められています。医療とは単に治療のみならず、疾病の予防のための措置及びリハビリテーションを含む良質かつ適切なものでなければならないものであり、また限られた医療資源を有効に活用するためにも、行政として疾病の予防に力を注いでいく必要があります。現在複数の感染症の流行が教育現場含め指摘されているところですが、改めて感染症予防についての多摩市のお考えと4月以降の感染症対策について伺います。

2 介護サービス及び障害福祉サービス等基盤整備について
今年の4月には介護報酬改定及び障害福祉サービス等報酬改定が予定されています。まだすべてが決定しているわけではないと思いますが、現時点で分かっていることについて、それぞれの改定の概要についてお聞かせください。また、報酬改定に向けて市内事業者との連携も欠かせないと思いますが、連携や支援の体制についてお考えをお伺いします。

3 スポーツ振興について
スポーツは、世界共通の人類の文化です。市民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む上でスポーツは不可欠なものであり、スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利です。全ての市民がその自発性の下に、各々の関心、適性等に応じて、安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、又はスポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければなりません。また、スポーツは、人と人との交流及び地域と地域との交流を促進し、地域の一体感や活力を醸成するものであり、多摩市の掲げる地域協創の理念にも通ずるものです。多摩市のスポーツ振興施策について、以下質問します。
1、 市内スポーツ施設の不足によるスポーツ人口の市外流出の懸念について、12月議会でのご答弁では、確認できるデータを持ち合わせていないとのことでしたが、その後、統計調査などの検討は進められているのでしょうか。
2、 民間企業と行政はその目的が異なり、それぞれの役割分担には様々な考え方が存在します。民間スポーツ施設が市内スポーツ環境の一翼を担う場合、そのメリット及びデメリットをどのように整理されているのでしょうか。
3、 市内スポーツ施設の熱中症対策、豪雨や雷への対策、また自動体外式除細動器(AED)の設置について、お考えと具体的な施策について伺います。
4、 多摩市をホームタウンとして活動を続けてきたJリーグクラブがこの度16年ぶりにJ1リーグ復帰を果たしました。これにより多摩市との協働事業や関係性に何か変化はあるのでしょうか。また、当該クラブチームが新たにJ1リーグを戦っていくにあたり多摩市が期待するものについてお考えを聞かせください。

以上

蹴球 \ 東京ヴェルディ1969

2023J1昇格プレーオフ決勝 東京ヴェルディ対清水エスパルス 国立競技場

ついに!我らが東京ヴェルディ、16年ぶりのJ1復帰決定!
清水エスパルスとのJ1昇格プレーオフ決勝戦は1-1の引き分けながら、シーズン順位が上のヴェルディがレギュレーションによりJ1昇格を決めました!本当におめでとう!

さて、キックオフ。

442ゴリゴリ2トップを採用したヴェルディは、タレント豊富なエスパルスに対し、シーズン中に見せたハイプレスやビルドアップに拘らず慎重な守備陣形から相手ボランチを相手にせずフォワードへの縦パス1本でボールを前線に運ぶリスク軽減サッカーを披露。たまにビルドアップでつなごうとするとボールロストしてショートカウンターくらってたし結果的に後半アディショナルタイムまで戦い続ける体力を残しておく必要もあったわけで、シーズン中とちょっと違う今日のヴェルディの戦術は現実的でいい作戦だったと思う。

一方エスパルスは4231システムながら左サイドハーフカルリーニョスジュニオ選手がトップに入りがちの右サイド偏重攻撃システム。ただ、わかっていても中山克広選手、原輝綺選手がいて乾貴士選手まで絡んでくる右サイドからの攻撃は迫力満点。原選手の調子がいまいちだったっぽいのが唯一の救いだった。

試合は決勝戦っぽく両チームとも流れからのチャンスをなかなか作ることができず、プレイスキックからの得点に活路を見出す感じ。エスパルスはゾーンで守るとき選手間にスペース作りがちで、ヴェルディはニアの守備が甘くて、お互い隙があってシュートまではいけるんだけど、さすがに皆さん気負ってるのかふかしまくってとにかくシュートが枠に飛ばない。あとエスパルスは右サイドから何度かチャンスは作ったけど、ヴェルディ林尚輝選手が完全に読み切って得点を許さずに前半終了。

ヴェルディの守備は稲見哲行選手が白崎凌兵選手とかにつられまくってエスパルスの左サイドにスペースたくさんあったから、エスパルスはそこから攻めればもっとチャンスになったのにね。

あと、ヴェルディは山田剛綺選手が繰り返しのファールしてたけどカードぎりぎり出なかったのがラッキーでした。

後半エスパルスは乾選手が左サイドに寄ってバランスを修正。右足でプレイスキックを担当してる山原怜音選手がなぜ広大なスペース作ってる左サイドバックやってるのかよくわからなかったし、エスパルスの中では一番フィード得意じゃなさそうな鈴木義宜選手の裏をヴェルディは狙う作戦してるっぽいところあってこぼれ球のこととか考えると数が少ないエスパルス左サイドはどう考えてもバランスよくないんだけど、やはり実力はエスパルスの方が一枚上手なようで、それが左右両サイドから攻めだすようになると、エスパルスの攻撃はどうにも止められそうにない。

ヴェルディもいつまでも慎重にしててもしょうがないから右サイドバックの宮原和也選手が少し高い位置を取って(エスパルス鈴木選手周りを狙った相乗効果で)パスカットからショートカウンターを狙ったりするんだけど得点のにおいはあまり感じることができず。

エスパルスペースで試合が進んでいき、エスパルスが選手交代で乾選手を完全に左サイドに配置した直後、不運な形でヴェルディ森田晃樹選手がペナルティエリア内でハンドの反則を取られてしまい、後半18分、PKをチアゴサンタナ選手に決められてエスパルス先制。

後半18分 東京ヴェルディ0-1清水エスパルス

ここでエスパルスは5バックに移行。放り込まれるのが嫌だったのかな。でも、エスパルスは最終ライン上げようとしても前線がプレッシャーかけてくれないからなんとも中途半端な守備を繰り返すことに。また、5バックに移行したことでヴェルディのボランチやサイドバックへのプレッシャーがほとんど皆無に。ここでヴェルディは、裏へのパスで貢献していた林選手に変えて平智広選手を投入。足元につなぐのがうまい谷口栄斗選手が右センターバックに移動したことでより中へのボール回しが活性化。こういうときヴェルディはとにかくマークのきつい一番外からの攻撃を繰り返しがちなところあったけど、今日のヴェルディは一番外を見せておいて中から攻める賢さを見せる。真ん中辺で間に入って受けるのが得意な長谷川竜也選手も投入され攻め続けるヴェルディ。1点を守り切りたいエスパルスもチアゴサンタナ選手が5バックに入ったりしながら意地を見せ、高橋祐治選手のスーパーブロックなんかもあってヴェルディに得点を許さない。

アディショナルタイム8分表示も、ゴールを挙げることができないヴェルディ。

このまま終わりかと思われた後半49分、エスパルスは左サイドの縦パスをフリーで受けた神谷優太選手が、チアゴサンタナ選手も中にいたのでそのままゴールに向かってもよかったんだけどたぶん時間稼ぎを考えたのかちょっとした判断の遅れみたいなものがあった瞬間にヴェルディ3人で囲んで谷口選手がボールを奪取。中原輝選手に繋いだボールはこの試合狙い続けたエスパルス鈴木選手の裏に。ボールを受けてドリブルで持ち込む染野唯月選手。少しボールが離れたように見えたその瞬間、エスパルス高橋選手と交錯。PKの判定。最後の最後、土壇場についに最大で最高の得点チャンス到来!

キッカーはPK獲得した染野選手。決めればJ1、外せばJ2というプレッシャーのかかる場面。後半51分、蹴った。入った!追いついた!同点だ!

後半51分 東京ヴェルディ1-1清水エスパルス

引き分けでも昇格のヴェルディに対し、勝たなければ昇格できないエスパルスは442に戻して攻めようとするも時間切れ。奇跡の同点劇で、年間順位上位のヴェルディが16年ぶりのJ1昇格を決めました。

試合全体を見れば終始エスパルスが優位に展開していましたが、多くあったチャンスでシュートを枠に飛ばすことができなかったこと、右サイド偏重のバランスの悪い攻撃で効率が良くなかったこと、5バックに移行したことでヴェルディにボール保持できる余裕を与えてしまい(最大のストロングポイントであるサイド攻撃は封じてはいたものの)ショートパスというヴェルディの強みを引き出させてしまったこと、エスパルスの守備は前線とディフェンスラインがバラバラで統率されておらずヴェルディの脅威になり切れなかったこと、鈴木選手の裏を狙われ続けていたにもかかわらず5バックにしてもラインが変に浅かったりして最後まで対策しようともしなかったこと、などさまざまな理由で機能しきれず、お互い不運な形でのPKによる1点を分け合う結果となりました。

逆にヴェルディは、裏への走り込みなど徹底した戦術遂行意識が強く、また、エスパルス5バック移行に併せてヴェルディも戦術を変えるなどエスパルスをよく分析していた様子が見受けられ、この試合での勝利とはならなかったもののシーズン通しての見事な勝利を収める結果となりました。

来シーズンヴェルディはいよいよJ1を舞台とした戦いが始まります。相手は清水エスパルス以上の強豪ぞろいです。ヴェルディはJ1の中で一番下からのスタートになりますが、それでも、今日のように真摯に戦い続けることで最良の結果を得ることができると信じています。

来シーズン、今日以上の感動を与えてくれることを期待して。

 

マテウス 6.5 ビルドアップで貢献するも、あんまり出番なくやることほとんどなかったと思う。

宮原 和也 7.5 前半おとなしかったが後半は解禁されたのか積極的なプレー。攻守に存在感を見せた。

林 尚輝 8.0 圧倒的な制空権と抜群の読みでエスパルスを封印。林選手がいなかったら3点くらい失点してたかも。裏を狙うロングフィードも効果的だった。

谷口 栄斗 7.5 空中戦でも強さを見せた。エスパルスが5バックに移行してからは得意の楔パスでチームにリズムをもたらした。

深澤 大輝 5.5 中山選手、原選手を相手に豊富な運動量で対応。形勢不利もよく耐えた。

中原 輝 6.5 ボール渡しておけばとりあえず前に進んでくれるから助かる。一人だけだったからあんまり機能しなかったけど、いなかったらもっと大変だった。

森田 晃樹 7.0 前から後ろまでよくボールに絡んで試合に貢献。PK献上は不運だったけど、追いつけて本当に良かった。いつも言うけど、囮の動きができるようになればもうワンランク上になれると思う。

稲見 哲行 5.0 守備で気合入りすぎたのかバランスを崩しがちだった。攻め上がっても今日は十分な結果を残すことができず。

齋藤 功佑 6.0 守りの負担が大きかったと思うが攻めでも良いポイントを作っていた。シュートが枠に飛べばもっとよかった。

染野 唯月 7.0 下がって受けたとき球離れが遅れることがあってリズム崩しがちだったけど、前線から攻守に貢献。PKは決めたのもすごいけど、蹴るだけでもメンタルすごい。

山田 剛綺 6.5 やや実力不足は否めないけど、今日のヴェルディのサッカーは山田選手がいなかったら成り立たなかった。期待された役割を完璧にこなしてくれたと思う。

新井 悠太 5.5 エスパルスが外を封じていてヴェルディは外を囮に中から攻めていたのであまりボールに絡めなかったけど、外で我慢できて偉かった。

平 智広 5.5 あまりパスがちゃんと通らなかったけど、左利きのセンターバックがいることのメリットはあったと思う。長谷川選手との関係性が結構よさそうな感じ。

綱島 悠斗 5.0 ボランチ起用ながら攻めの時は最前線も期待されて大変そうだったけど、途中から上がることもできなくなってた。これからの選手。

山越 康平 6.0 左サイドバック起用ながら攻めの時は最前線でパワープレイ。自分でロングボール蹴ることもあったし誰かが途中でボール奪われて慌てて戻らなきゃならなかったりで大変そうだったけど、その時その時でそつなく役割を果たす。

長谷川 竜也 5.5 時間的なこともあってボールに絡む回数は少なかったけど、ヴェルディが中から攻撃できるようになったのは長谷川選手の力が大きかったと思う。いわゆる間受けがとてもうまく、ヴェルディにいてほしい選手の一人。もう少し早くヴェルディに来てくれてればもっとチームに馴染んだと思う。

城福 浩 7.0 よく分析された絶妙な采配でエスパルスを攻略。エスパルス右サイド攻撃への対処方法はよくわからなかったけど、ヴェルディの攻撃は監督の頭の中で想定した通りに機能したのだと思う。限られた戦力の中で最高の結果を出すことのできる最良の監督の一人。

政治 \ 多摩市議会

令和5年12月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました

12/1から開催される令和5年12月多摩市議会定例会に向けて、一般質問の通告を行いました。

1 クマなどの鳥獣被害対策について
クマなどの野生鳥獣による被害報告や目撃情報が全国各地で相次いでいます。多摩市でもムクドリやハクビシン、アライグマなどの被害に長年悩まされてきており、市でもその対策に苦心していることと思います。クマについてはここ多摩市での目撃情報は近年ないと思いますが、近隣市においてクマが目撃されていることもあり、山でつながっている多摩市としても決して他人事ではありません。市民の生命、身体及び財産を守るための対策について伺います。
1、 野生鳥獣の被害や目撃情報について、市はどのように把握分析していますか。また、全国的に被害目撃情報が増加していることや冬眠の時期が変化しているように見えることについて、どのようにお考えになりますか。
2、 多摩市では鳥獣被害についてどのように予防し対策を進めていますか。また、鳥獣被害防止の計画についてはどのように進めているのでしょうか。
3、 鳥獣被害と行政の責任について、どのような関係にあるのでしょうか。
4、 生物多様性を進める上で、人命保護のための個体駆除をも選択肢の一つに持つ鳥獣対策を矛盾と捉える人もいるかもしれません。考え方は人それぞれでいいのですが、多摩市としてはどのように考えを整理するのでしょうか。また、やむを得ずクマを駆除したとの報道がされたとき「クマを殺すな」といったクレームが自治体に殺到したとの前例があるようですが、多摩市でそのような意見が寄せられた時にはどのように対応していくのでしょうか。

2 認知症になっても住みやすい多摩市のために
65歳以上高齢者の4人に1人が認知症の人またはその予備軍ともいわれているわが国において、高齢化の進む多摩市においても特に在宅の認知症高齢者の暮らしをどのように支えていくかという視点が今後ますます重要となってきます。今般、健康福祉常任委員会においても認知症施策について行政視察を実施し、これからの多摩市に生かせるものがないか調査研究を行ってまいりました。その中で個人的に気になったものについて、多摩市の考えをお伺いします。
1、 多摩市での認知症高齢者の状況についてどのように把握分析していますか。データとしては例えば運転免許証の更新時などに認知機能検査も行われていると思いますが、何かしらの情報共有はされているのでしょうか。また、認知症の人や家族の視点を重視しながら共生と予防によって認知症になっても希望をもって日常生活を過ごすことのできる社会を構築するための認知症施策をどのように進めていますか。
2、 認知症高齢者が故意または過失によって他人の権利または法律上保護される利益を侵害した場合、その責任能力はどのように評価されるのでしょうか。また、認知症高齢者が責任無能力者としてその責任を負わない場合、その損害を賠償する責任を負うとされる家族などの監督義務者の範囲や責任、義務、また免責について、どのように考えられるのでしょうか。さらには、他人に被害を与えた認知症高齢者もその監督義務者も賠償責任を負わないとされる場合、その被害は誰が賠償もしくは補償するのでしょうか。万が一それを被害者が負担するということであれば、認知症高齢者との共生社会構築に向けて萎縮効果も懸念されると思いますが、市はどのようにお考えでしょうか。
3、 多摩市における成年後見制度の運用はどのような状況でしょうか。また、成年被後見人が事故等を起こしてしまった場合の責任能力、成年後見人の監督義務者としての責任や義務はどのように考えられるのでしょうか。

3 今後の介護保険制度の運営について
来年度には介護保険制度改定が予定されています。現在国において議論が進められているところだと思いますが、市の準備状況はいかがでしょうか。また、特に訪問系において人材不足が顕著となっている介護職員の確保をどのように図っていくお考えでしょうか。

4 サッカーなどスポーツを生かしたまちづくりについて
多摩市のサッカー文化は何十年もの歴史と歳月において多くの人の尽力により培われてきました。子どもたちには、大会で好成績を残すだけでなく、一人の人間として自立するための健全育成の機会として、また大人に対しても健康増進や地域の組織化、地域愛の醸成などアイデンティティの構築にも寄与しており、その影響は身体的健康面だけにとどまりません。これはサッカーだけでなく、ほかのスポーツにおいても同じことであり、少子化高齢化が進む多摩市において健幸まちづくりを進めるための宝の一つであると思います。スポーツを生かしたまちづくりの更なる推進に向けて、以下質問します。
1、 8月に北海道で行われた第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会において、多摩市で活動するFC多摩ジュニアユースが優勝の快挙を果たしました。その功績に対し市は具体的にどのような評価を行ってきましたか。
2、 11月に行われた第71回全国青年大会フットサルにおいて、多摩市で活動するムスタングFCが東京代表として出場し見事全国制覇の快挙を成し遂げました。この功績について、市は具体的にどのように評価しますか。
3、 お隣の町田市では地域のJリーグクラブがJ2リーグ優勝及びJ1リーグ昇格を果たし、大変な盛り上がりを見せています。町田市としても、補正予算を組んで有用なイベント開催が見込まれるスタジアムの環境整備や町田駅を中心にペデストリアンデッキなどを活用して地域経済活性化策を積極的に進めていくと伺っています。多摩市をホームタウンとするJリーグクラブも、通告時現在J1昇格プレーオフを控えている状況ですが、一般質問時には必ずやJ1リーグ昇格を果たしてくれていることでしょう。大きな地域経済活性化や発信力の向上、地域愛の醸成を見込むことのできるJリーグクラブコンテンツを最大限に生かすため、市はどのような施策をお考えでしょうか。また、多摩市内にJリーグ公式戦を開催できるような球技場を作ってほしいという市民の声が一段と大きくなってきたようにも感じられますが、市はどのようにお考えでしょうか。
4、 多摩市内のスポーツ施設環境について、特に人工芝グラウンドについてその量が近隣他市に比べても充足しておらず、市民の需要を十分に満たせていないように思われます。実際大人だけでなく多摩市の子どもたちもサッカーをする環境を求めて市外に流出しているケースが大変増えているのが現状です。また、人工芝グラウンドの利用料金が他市に比べると高額なのも子どもたちやその親にとって大きな負担となりかねない課題です。市内球技施設はナイター設備のない施設も多く、芝生化の進んでいない現実もあって、スポーツ施設の量・質ともにこれで健幸都市と言えるのか、と市民から指摘されることも少なくありません。市はこういった市民の声をどのように受け止めますか。また、子どもたちがサッカー環境を求めて市外に流出している現状をどうお考えになりますか。醸成が進みつつある多摩市のサッカー文化、スポーツ文化を守るため、積極的な施策を展開すべき時だと思いますが、市のお考えはいかがでしょうか、また今後どのような方針をお持ちでしょうか。

政治 \ 多摩市議会

令和5年6月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました

6/9から開催される令和5年6月多摩市議会定例会に向けて、一般質問の通告を行いました。

1 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関する報道を受けた市の対応について
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が多摩市内に土地を購入したとの報道を受け、市内でも様々な声を聴くようになりました。世界の憲法を見ると信教の自由が規定されていない国も多くありますが、日本国憲法では過去の経緯から思想・良心の自由や表現の自由に加えて信教の自由も明文化されており、法律の根拠に基づいた活動を求められる法治行政としてどのような対応をしていくのか、多くの市民が関心を抱いているところです。法律による行政の原理が求められている背景には、一つには行政権の濫用により市民の権利が不当に侵害されることを防いで自由を確保するという自由主義的な意義もありますが、また一つとして、行政権の行使に民主的なコントロールを及ぼそうという民主的責任行政の確保という意義も持ち合わせているはずです。内容的にも手続的にも適正な行政活動が実施されるとともに、様々な思いを抱く市民の気持ちに寄り添うことのできる多摩市行政が実現されるよう、以下伺います。
1. 人権は生まれながらにしてすべての人が持っている権利ですが、その裏には多くの人たちがまさに血と汗と涙を流して権力者から勝ち取ったという歴史があります。人権の中でも古くから主張されてきた自由権に含まれる信教の自由もまた基本的人権として尊重されるべきものです。市は自由権や信教の自由と憲法、また公共の福祉との関係についてどのようにお考えでしょうか。
2. 多摩市では世界平和統一家庭連合の活動についてどのように把握分析し、どのように認識されているのでしょうか。また、国や都とどのような連携を取っているのでしょうか。
3. 当該団体に対して、地方自治の本旨に基づき法律の授権において多摩市ができることをどのように整理されていますか。
4. 当該団体に対して、権力的でない行政活動により市民の不安の解消を図っていくことについて何かお考えをお持ちでしょうか。
5. 1998年のWHO執行理事会において、健康の定義にスピリチュアル(霊的健康)を含めることが検討されました。採択は見送られましたが、文化的宗教的背景もまた人の人生や健康に大きく影響を及ぼすとも考えられています。一方で宗教によりその人生や思想を歪められてしまうことがあるのも事実です。その場合支援や介入が必要になることもあるかと思いますが、市はどのようにお考えでしょうか。

2 健幸都市実現に向けた持続可能なスポーツ環境の整備について
自発的な参画を通して楽しさや喜びを感じることのできるスポーツは、自己実現や活力ある社会と絆の強い社会創りに大きく寄与するものであり、健幸まちづくりを掲げる多摩市において充実させ活用していくべき施策の一つです。これから部活動の地域移行が進められていく中で、より多摩市民が生涯にわたり地域でスポーツと親しめる環境をどのように整備していくか、市のお考えを伺います。
1. スポーツを楽しむためには、安全で身近なスポーツ環境の整備が欠かせません。スポーツ施設の運営について、市のお考えや現在の状況について伺います。
2. 休日の運動部活動など全国的に地域移行が進められていくと思いますが、多摩市の公立中学校における運動部活動の地域移行及び部活動指導員や外部指導員の活用について、進捗と今後の展開を伺います。
3. 新しい施設を整備することも必要ですが、学校に備わったグラウンドや体育館などの施設も非常に貴重な財産であり、それらをさらに有効活用できるよう整備していくことも大切です。今後の整備や運用について市や教育委員会のお考えを伺います。

3 新型コロナウイルス感染症対策について
感染症法上の位置付けが2類相当から5類感染症に移行した新型コロナウイルス感染症ですが、5類になったからと言ってウイルスの脅威がなくなったわけではありません。その後の新型コロナウイルス感染症の状況や対応について、市はどのように把握分析し、どのような対策をお考えでしょうか。また、5類移行による市民への影響について、どのようにお考えでしょうか。

ご意見ご質問等ございましたら、きりきまでお気軽にお問い合わせくださいませ。

蹴球

FIFAワールドカップカタール大会2022決勝 アルゼンチン代表対フランス代表 ルサイル スタジアム

1か月にわたり熱戦を繰り広げてきたFIFAワールドカップカタール大会2022もいよいよ決勝戦。

離脱者続出するも層の厚さを見せつけ前評判の高いフランス代表に対し、グループリーグ初戦で敗れるも粘り強く勝ち上がってきたメッシ選手擁するアルゼンチン代表。
個人的には、メッシ選手が中盤の組み立てからフィニッシュまで担うアルゼンチン代表よりも、攻撃の形はグリーズマン選手しかないものの個々のクオリティで攻撃のポイントをたくさん持つフランス代表がやや有利かな、と見ていました。が…

さて、キックオフ。

左サイドにディマリア選手を置く奇策を見せたアルゼンチン代表は、442に見せかけた433でオールコートプレスを発動。
対するフランス代表も442に見せかけた変則433アンカーシステムでグリーズマン選手を軸にエムバペ選手とデンベレ選手を生かそうとする戦術。しかし、マカリステル選手にグリーズマン選手を密着マークされて形が作れないフランス代表は中盤でミスが目立ちリズムが作れない。
フランス代表はできればアルゼンチン代表に(フランス代表の)左サイドから攻めさせて、スペースができたところを攻め残ってるエムバペ選手にカウンターで使わせたいのだけれど、そこにはアルゼンチン代表メッシ選手がいてボールが全然取れず、そこから逆サイドディマリア選手につながれるともうフランス代表は追いかけることしかできない。

そうなると攻撃得意のデンベレ選手まで守らざるを得なくなり、アルゼンチン代表ペースで進んだ試合は、アルゼンチン代表の奇襲が収まったと思った頃にぽろぽろ点が入るという少し不思議な展開を見せアルゼンチン代表リードで前半終了。

アルゼンチン代表2-0フランス代表

リズムの作れないフランス代表は前半41分に早くも選手交代。4231システムに変更して、エムバペ選手を1トップで一発に期待し、グリーズマン選手を右サイドからトップ下へ移動。グリーズマン選手のボールタッチを増やして後半の巻き返しを狙う。

フランス代表は中盤の人数が増えたのでリズムができ始めるのだけれど、アルゼンチン代表も442システムに変更して対応。フランス代表はいまいちフィットしきれない。

フランス代表は個人で何とかしちゃう選手が何人かいるんだけど、アルゼンチン代表がとにかく1対1で負けないので、試合は依然としてアルゼンチン代表ペースで展開。

フランス代表はついに運動量の落ち始めたグリーズマン選手を諦めシステムを424に変更して、アルゼンチン代表のプレスにかからないように中盤を省略。守備はとにかくメッシ選手をセンターバックとボランチが目を離さない。

自分たちのスタイルをあっさり捨てたフランス代表は驚異の粘りを見せ、後半35分、36分と続けざまにエムバペ選手がゴールを挙げてまさかの同点。

アルゼンチン代表2-2フランス代表

アルゼンチン代表は、とにかくメッシ選手。中盤組み立てに後ろ向きでボールを受けて振り向いてパス出してその後パスもらってゴールまで決める。全部一人でやっちゃう。異次元すぎるんだけど、当然サッカーはミスの多いスポーツでもある訳で、メッシ選手も例外ではなく、メッシ選手のパフォーマンスがチームに直結しすぎてしまう結果に。

メッシ選手がボールロストを繰り返し出したところそフランス代表が見逃さず同点に追いつき、さらに攻勢を強めるフランス代表。アルゼンチン代表はもうそれまでかと思ってました。その時までは。とりあえず後半終了。延長戦に突入です。

アルゼンチン代表2-2フランス代表

延長戦はアルゼンチン代表も442ひし形システムに変更して中盤を省略。肉弾戦に突入。

でも、後半アディショナルタイムに、なんと、メッシ選手がちょっとだけ復活してきたんですよね!万全とは程遠かったけど、ちょっとずつパフォーマンス取り戻してきてました。どういう体力してるのかしら。

リズムを取り戻したアルゼンチン代表はメッシ選手が作ったスペースをうまく使ってボールをつなぎ、最後はメッシ選手が押し込んで勝ち越し!

アルゼンチン代表3-2フランス代表

これで終わりかと思ったら今度は事故発生。フランス代表のコーナーキックからアルゼンチン代表が痛恨のハンドでPKの判定。エムバペ選手のハットトリックで同点!どうなってるんだ、この試合!?

アルゼンチン代表3-3フランス代表

オープンな展開は最後まで両チームにいつ決まってもおかしくないほどの得点機会を作り出すもののお互い決めきることができず、同点のまま延長戦終了。

アルゼンチン代表3-3フランス代表

PK戦は4-2でアルゼンチンに軍配。ついにメッシ選手が栄冠を手にしました。

神の子マラドーナに比べると運動量や守備力の差が大きくて総合力ではマラドーナだと(世代的には)思ってしまいますが、中盤の組み立てからゴールゲットまでできるメッシ選手は異次元です。
また、他のチームも激しいプレーはあったものの、メッシ選手に対して比較的リスペクトのあるプレーであったこともワールドカップをより良いものにしてくれたのではないかと思います。すばらしい。

国境、年齢、人種を超えた関係性を育むことのできるスポーツの力を垣間見ることのできた今回のワールドカップ。
これからも、サッカー、スポーツの充実と共にその影響力に大いに期待していきたいと思います。

お疲れ様でした。

蹴球 \ サッカー日本代表

FIFAワールドカップカタール大会2022 日本代表対クロアチア代表 アルジャノブ スタジアム

日本サッカー史上初のワールドカップベスト8進出をかけた決勝トーナメント1回戦、日本代表対クロアチア代表。
前半日本代表が今大会初めて先制に成功するも、後半クロアチア代表に追いつかれ、その後延長戦でも決着のつかない大激戦でしたが、PK戦の結果クロアチア代表に軍配が上がり、日本代表は過去最高タイのベスト16で涙を飲む結果となりました。

さて、キックオフ。

試合は、なんだかバランスの悪い日本代表が守備を修正できないままクロアチア代表のペースで展開。クロアチア代表が日本代表の裏を狙ってくるので日本代表はディフェンスライン低めなのにフォワードと中盤は高い位置で守ろうとするからディフェンスラインと中盤の間のスペースを使われて、日本代表が中盤下げると中盤の手前のスペースを使われてそこからそのまま裏を狙われる。クロアチア代表の試合巧者ぶりが目立ちます。

一方日本代表はサイドからの攻撃が効果的。クロアチア代表は前線で一旦プレスかけてその後は引いてじっくり守る。特に押し込まれたときはサイドバックが中に絞るのでそのとき外が空く。ワイドの選手が戻ってこれればいいんだけど、前線でプレスかける関係でどうしても戻るのに時間かかってスペースができがち。前線からのプレスをたびたびうまいこと回避できた日本代表は、前半43分、サイド攻撃で獲得したコーナーキックから、吉田麻也選手の落としたボールに守備でも大きく貢献していた1トップ前田大然選手が押し込んで先制!

日本代表1-0クロアチア代表

この試合は日本代表がプレイスキックいろいろ工夫してました。ここまで隠してたのかな。

しかし、リードして攻めなくてもいい環境になっても日本代表守備のバランスの悪さは修正しきれず。前後のバランスの悪さは修正を試みているようだけど、左右のバランスの悪さが一向に改善されない。日本代表は左ハーフの鎌田大地選手がチャンスメーカーとして期待できるんだけど、右サイドの守りはセンターバックがクロアチア代表のサイドバックについたりして押し上げられるのに対し、左サイドバックの長友佑都選手は相手ワイドの選手に付きっ切りなので、鎌田選手がサイドバックの選手に合わせて守りに戻らなくちゃならない。これは長友選手から三笘薫選手に代わってからも見られた傾向なので、たぶんクロアチア代表の形に合わせた守りだったのかなと思うんだけど、日本代表の強みを出すためには、時にはセンターバックがワイドをマークして長友選手がサイドバックをマークするなどの工夫が見られてもよかったように思います。

それで結局日本代表の左サイドにスペースできがちになり、左センターバックの谷口彰悟選手が浮いてるんだから前に出られれば良かったんだけど後ろに残ったままで、それはそれでスペース埋められれば悪くはないんだけど、なぜか中央のセンターバック吉田選手が左サイドのカバーをするので右センターバックの冨安健洋選手が左に寄ることになって、そのカバーに右ワイドで攻撃に特徴のある伊東純也選手が慌てて戻ってきて相手3トップの一人を見るもんだからミスマッチが生じてしまい、後半10分に失点。

日本代表1-1クロアチア代表

相手はゴール前に二人しかいなかったんだから普通に吉田選手と冨安選手がマークについて伊東選手がカバーしてればよかったんだけど。吉田選手はスペイン代表戦でも同じように左サイドからのセンタリングのとき裏のマークがケアできないときがあって、もしかしたらもともと苦手な形なのかな。ここまで3試合フル出場で疲れ切ってるようにも見えたし、ちょっと気の毒なところではあります。

でもそもそも0-1がゲームプランにあるので全く焦る必要のない日本代表。ところが終盤鎌田選手を途中交代。うーん、どうかな。確かに疲れているようだったけど、いい位置で待ってるけどパスがあんまり出てこないみたいな感じだったし、それなら先に左サイドの守備を修正して鎌田選手の守備のタスクを減らすべきだったと思う。ここは個人的に戦術的な面で少しちぐはぐな印象でした。

その後もポイントゲッターとして絶大なる期待の三笘選手を交代出場させた日本代表ですが、いくら三笘選手とはいえ最終ラインからドリブルで持ち込んでゴールまで決めて頂戴というのはさすがに酷というもの。そんなのメッシ選手でも無理(たぶん)。結局チャンスは作り出すものの得点には至らず、一方クロアチア代表もあまり調子上がらないのか得点のにおいが感じられないまま、延長戦も終了。

日本代表1-1クロアチア代表

PK戦に突入です。

PK戦は、4人目までに3人が外してしまった日本代表に対し1人しか外さなかったクロアチア代表が1-3で勝利。残念ながら日本代表悲願のベスト8進出は叶いませんでした。

クロアチア代表強かったですね。スペースの作り方使い方が抜群で、とても賢く楽にプレーしていました。日本代表はボールの取りどころも見つからなかったようで、得意のプレスをかけることすらほとんどできませんでした。

でも、例えば、日本代表は最終ライン選手余ってたんだから4バックにする手もあったかもしれません。もちろんそのせいで後ろにスペースができて失点していた可能性もあるわけでまあ結果論ですが、ただそれでも、左右のバランスを考えたとき、クロアチア代表右ワイドが左に比べて開くことはわかっていたはずなのにそこにサイドバックの長友選手を付けることでオーバーラップしてくるサイドバックの選手のケアに鎌田選手を戻らせたり、長友選手が押し込まれて鎌田選手との間が空くときボランチの守田英正選手が外に引っ張り出されて中にスペース作られたり、なんだかクロアチア代表の戦術に対してあんまり守備が機能しているように見えませんでした。左サイドが重くなっていく日本代表は全体的に押しだされて右にずれる形になって、ストロングポイントであるはずの鎌田選手の攻撃力を活性化させることができなかったし、左サイドで攻撃に期待したいはずの三笘選手にも最終ラインまで下がらせることになってその攻撃力も半減してしまいました。それなら前半守田選手を左ハーフにして鎌田選手を右ボランチにして伊東選手の近くに置くとか、左ハーフに柴崎岳選手とか、そういうのやってみたらどうだったのかななんて思ったりもします。

この敗戦(記録上は引き分けだけど)を受けて、やれPK戦の機会増やせとかやれボール保持できるようにとかいう声も聞こえてきて、それはそれで大切なことですが、PK戦対策するくらいならコーナーキックとかフリーキックやった方が効率的だと思うし、ボール保持するためにも最終ライン1対1で守れるようにした方が攻撃の枚数も増やせるし結局攻めにつながると思う。1対1で守れないこと前提で守備システム構築するから後ろのカバーばっかりに人数がやたら多くなっちゃって前線で人が少なくなってボール保持もしづらくなっちゃうんですよね。世界相手に守るのはとても難しいことなので今はまだしょうがないのですが、世界基準というならそっちの方からではないかなと。

とはいえ、今回のワールドカップではドイツ代表とスペイン代表に勝利するなど、十分に世界と戦える力があることを示してくれた日本代表。この経験を糧に、日本サッカーのさらなる躍進と充実に期待します。

頑張れニッポン!

蹴球 \ サッカー日本代表

FIFAワールドカップカタール大会2022 日本代表対スペイン代表 ハリファ インターナショナル スタジアム

勝てば決勝トーナメント進出、負ければグループリーグ敗退、とある意味わかりやすい形になったグループリーグ最終戦対スペイン代表戦。引き分けのときは条件がちょっと複雑でめんどくさいのであまり考えないでいきましょう。

試合は、前半先制を許すも、後半2得点をあげて逆転した日本代表が2−1でスペイン代表に勝利!
ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と強豪ひしめくグループリーグを首位で勝ち抜け、見事決勝トーナメント進出を決めました。

さて、キックオフ。

433システムで圧倒的ボール支配率を見せつけるスペイン代表。対する日本代表は541でんでんむし作戦。とにかくスペイン代表のアンカーとワイドにボールを入れさせないことを徹底しながら粘り強くチャンスを狙う。

と思ってたら早速失点。
前半11分、パスをつながれ連続攻撃を許した日本代表は吉田麻也選手と板倉滉選手の連係ミスもあってスペイン代表にヘディングゴールを許し、予定より?早く追いかける展開に。
日本代表0-1スペイン代表

戦術を変えない日本代表と焦る必要のないスペイン代表の試合は大きな動きを見せることなく時間が経過。
日本代表はスペイン代表のセンターバックからアンカーへのパスコースを前田大然選手が切ってるんだけど、
それでもアンカーにパスが入ることがあって、その時日本代表ボランチの一人がアンカーに寄るからどうしてもスペイン代表の逆サイドのインサイドハーフが浮いてしまう。
ときどきスペイン代表の1トップも中盤に降りてきたりするので中盤は多勢に無勢でスペイン代表優勢。

ただ、幸運もあって、スペイン代表は早い時間に先制したからかなんとなくのんびりモードになり、センターバックが持ち上がらないでいてくれるのです。先制点の時もセンターバックがボール持ち上がっていたわけだし、スペイン代表センターバックが持ち上がらないでいてくれたのは日本代表にとって本当に幸運だったと思う。

その後前半の半分くらいから日本代表は3バックがかわりばんこに前へと出てくるようになり中盤に加勢。
のんびりスペイン代表は空いたスペースを使って先手を取るもワイドへの展開を封じられていることもあって足元へのパスが多くなり、日本代表がインターセプト成功からショートカウンター(失敗)とリズムを作り出し始めたところで前半終了。
日本代表0-1スペイン代表

前半の健闘はハーフタイムの選手交代でさらに攻勢を強め日本代表は早速結果を出すことに。

後半3分、前田選手の追い込みからのスペイン代表のわずかなミスを見逃さなかった伊東純也選手がヘディングで競り勝つと、堂安律選手が絶妙トラップから左足ミドルを突き刺して同点!
日本代表1-1スペイン代表

さらにそのわずか142秒後の後半6分、キーパー権田修一選手のロングキックを伊東選手が収め、田中碧選手から堂安選手に繋がってゴール前に送られたボールはいったんは逆サイドに流れるも、ゴールラインぎりぎりで三笘薫選手が折り返して田中選手が押し込み逆転!
日本代表2-1スペイン代表

ゴールラインを割ったとセルフジャッジしてプレーを止めたスペイン代表に対し足を止めなかった三笘選手と田中選手(と前田選手)の頑張りが逆転ゴールに繋がりました。

その後攻勢を強めるスペイン代表に対し、ワイドを抑える守りをさらに徹底する日本代表。
スペイン代表はティキタカで中から攻めるイメージ強いけど、実際は中攻めてから外に繋いで最後に中で仕留めるパターンが多い。中から攻めるときはボールを受ける選手がゴールに背を向けていることが多いけど、外から攻めるときはゴール方向を向くことができるので攻撃が比較的楽ちんになるのです。

そんなこんなで攻め手を欠き、三笘選手と伊藤選手の連係ミスからスペイン代表アセンシオ選手(いつもやられてる)に強烈シュートを許すも、所属の清水エスパルス癖か失点0には抑えられないけど2点目は許さないキーパー権田選手が鉄壁のセーブを見せる。

ディフェンス陣もコスタリカ代表戦の反省を生かして集中を切らさずしっかりクリアも徹底。

コスタリカ代表戦ではいまいちだった守備面でもこの試合では貢献した三笘選手がウイングバックを覚えたのは所属のブライトンでの経験みたいだし、ワールドカップ初出場の谷口彰悟選手が意外と機能してビルドアップでも起点になれたのも所属の川崎フロンターレで似たようなサッカーに慣れてたからかなと思うし、所属クラブでの経験を個々の選手がいかんなく発揮して最後まで守り切った日本代表が逃げ切って勝利!
日本代表2-1スペイン代表

代表としての積み重ねが生かされた感じじゃないのがいいのかどうかは評価分かれると思うけど、ドイツ代表戦はアタッカーだらけの選手起用になって、スペイン代表戦はセンターバックだらけの布陣とか、森保一監督の柔軟性は一定程度評価されるものかなと思います。

また、コスタリカ代表戦ではいまいちフィットしなかった交代起用がドイツ代表戦とスペイン代表戦では抜群の結果を残したことも大きかった。

三笘選手の先発を期待する声もあるけれど、途中から違いを見せつけた方が相手チームは嫌かなと個人的には思います。

堂安選手は相手が守備をセットしてる状態だとプレーやり切れない傾向があるので、少しごちゃごちゃしてきた後半に出場したほうが活躍できるような気がしてます。

ちょっと心配なのは浅野選手。2戦目3戦目動きが重いです。この試合も出場5分でバテてたし。初戦で点取ったことで自分を見失ってるような。自分に何ができて何ができないのかわからなくなってるような感じがします。

戦前の予想を覆しグループリーグを首位で突破した日本代表。

次戦は12/5(月)24時(12/6(火)0時)から、決勝トーナメント1回戦、対クロアチア代表戦です。

勝てば日本サッカー史上初のベスト8。

頑張れニッポン!

蹴球 \ サッカー日本代表

FIFAワールドカップカタール大会2022 日本代表対コスタリカ代表 アフメド ビン アリー スタジアム

大会前、今日の相手のコスタリカ代表にはどうにか勝って、1勝2分で予選突破、なんて考えてたらまさかの日本代表初戦ドイツ代表に勝っちゃって、選手スタッフだけじゃなくてサポーターもマスコミもコスタリカ代表は勝てる相手だと思い込んでしまったような、そんな雰囲気のまま0-1で敗戦したこの試合。
もともと勝てなくても不思議じゃない相手だったし、もちろん勝っても不思議ではない試合でもありました。

さて、キックオフ。

442で守り、攻撃する時は433にシステムを変えて試合を優勢に進める日本代表。しかし541でコンパクトにブロックを敷くコスタリカ代表相手にいまいちボールを運びきれない。
日本代表はサイド攻撃比較的得意なんですが、コンパクトな541は外から単純に攻めてもあんまり隙間できにくかったりするんですよね。

一方のコスタリカ代表も前節のスペイン代表戦0-7ショックの影響かあまりサッカーになっていなくて、日本代表の左サイドバック長友佑都選手の裏を狙ってるんだろうなという感じはあったものの、そこは左サイドハーフの相馬勇紀選手がうまくバランスをとって対処していて、コスタリカ代表の左サイドはそれなりにテンポよくボール回るものの狙いがあるという感じでもなくそのまま右サイドまで流れて行ったりして、何かよくわからないまま何となく時間が経過していく。

日本代表はとにかくボールが動かせなくて、困ったな、どうしよう、我々が勝つはずなのになかなか点取れそうにない、そうだ、こういうときはドイツ代表戦のときうまくいった作戦で、みたいな感じで前半途中から3バックに移行。

というか、みんなあんまり調子よくなさそうで、攻撃で何とか機能してたのが吉田麻也選手と山根視来選手と相馬勇紀選手(ドリブルで抜くまでは)だったから、その3人をバランスよく配置してゴール前までボール運んでシャドーの鎌田大地選手か堂安律選手の決定力でドカン、みたいな作戦だったのかな。

まあ相手のあることだしそんなにうまくいくこともなく前半終了。
日本代表0-0コスタリカ代表

後半も3バックで戦う日本代表。しかし、とにかくボールが動かない。守田英正選手が少し下がってリズムを作るもののチーム全体として縦パス裏パスが少なすぎてコスタリカ代表の5バックを崩せない。

後半17分、切り札の三笘薫選手を投入。またドイツ代表戦に倣って大博打のウイングバック起用。でも2匹目のドジョウはいなかった。

後半22分には伊東純也選手をインサイドハーフで投入。あれ、いつもはワイドじゃなかったっけ。

やってないことやり続けた日本代表は次第にボロが出て、後半36分にミスから失点。
日本代表0-1コスタリカ代表

その後もそれほどボールがちゃんと動くことなく、そのまま試合終了。
日本代表0-1コスタリカ代表

なんで後ろ余ってたのに最後吉田選手上げてパワープレーとかすらやらなかったんだろう。

今までやり続けたハイプレスからのショートカウンターは全然発動しなかったし、今まであんまり出てない選手とかやってないポジションに選手配置するし、そもそも3バックシステム自体あんまりやってなかったものだし、柔軟と言えばそうなのかもしれないけど、今まで4年間かけて何を準備してきたのかなとちょっと疑問も残ります。

少し難しいなと思ったのは、コスタリカ代表戦だけは他の2試合と違って勝つための戦術や選手起用を大会前に考えていたはずの試合だったってことと、この時点ではこの試合勝っても結局次のスペイン代表戦に負けると予選落ちの可能性もあったってところかな。すべてを尽くしてコスタリカ代表に勝つ、という感じにはなりづらかった。

とりあえず日本代表の選手は、インプレー中に悔しがったりしてないでボールから目を離さず追いかけ続けた方がいいです。あと、パスを出したら走る、攻守の切り替えを早く、といった基本に忠実になってほしい。

次はグループリーグ第3戦最終戦、12/1(木)深夜28時(12/2(金)4時)から対スペイン代表戦。

勝てば予選突破です。わかりやすい。

頑張れニッポン!

蹴球 \ サッカー日本代表

FIFAワールドカップカタール大会2022 日本代表対ドイツ代表 ハリファ インターナショナル スタジアム

こんなことってあるんですね。サッカーって不思議だし面白い。
我らが日本代表は強豪ドイツ代表に先制を許すも逆転勝利をおさめ、見事ワールドカップ初戦を飾りました。

さて、キックオフ。

いつもの4231システムで前半スタートする日本代表。
ハイプレスからのショートカウンターからチャンスは作り出すものの
試合はほぼほぼドイツペース。特に左中盤に入った久保建英選手の後ろのスペースをドイツ代表に突かれ
そのスペースを田中碧選手が埋めに行き、その空いたスペースを遠藤航選手が埋め、
その空いたスペースを埋めようとした右サイドの伊東純也選手と酒井宏樹選手の連係ミスもあってピンチの連続。

いつもの日本代表は外は前線が頑張るか諦めて放っておくんだけど、さすがにドイツ代表は外から確実に日本ゴールに突進してくるのでちょいまずい。
所属の清水エスパルスがJ2降格で就職活動中?の気合抜群ゴールキーパー権田修一選手を中心によく守るも
前半33分PKによる1失点を喫して前半は終了。
日本代表0-1ドイツ代表

ドイツ代表の攻撃時4バックのうち左サイドバックだけ高いポジション取る左右変則システムを久保選手の攻撃力で何とかつきたいけど
その前にこちらの守りを何とかしないと、と思いながら後半、日本代表は久保選手を冨安健洋選手に代えて3バック、というか、2ボランチのままの3トップに移行。

これでマークの相手が明確に。
中からの攻撃も怖いけど、森保監督はドイツ代表のボランチ2人を遠藤選手と田中選手で抑えられると賭けたんだと思う。
結果、ドイツ代表のボランチが前後にポジショニングするので遠藤選手の1ボランチみたいになったけど賭けには勝った感じ。
今の日本代表って、意外と中中の攻めに強いんですよね。

逆に中盤にスペースができることにもなり、ドイツ代表の運動量の減少も相まって日本代表は最終ラインからパスを繋ぐこともできるように。
ときどき危なっかしい守備を見せる交代出場のウイングバック三苫薫選手が意外にはまりだしてドリブルから交代出場の南野拓実選手のシュートに繋がり、
こぼれ球に交代出場の堂安律選手がつめて後半30分に同点!
日本代表1-1ドイツ代表

さらに後半38分、シュートの意識高い交代出場の浅野拓磨選手がディフェンスラインからのフリーキックにドイツ代表のラインコントロールが効かないところを抜けだして、角度のないところから豪快な逆転弾!
日本代表2-1ドイツ代表

最後はドイツ代表も猛攻を仕掛けるも決定力を欠き、日本代表が見事な勝利!
試合終了 日本代表2-1ドイツ代表

グループリーグ突破とベスト8(決勝トーナメント1回戦の勝利)に向けて最高の船出となりました。

冨安選手と酒井選手の怪我の具合が気がかり。

次はグループリーグ第2戦、11/27(日)対コスタリカ代表
スペイン代表に0-7と大敗して意気消沈しているであろうコスタリカ代表を相手に、しっかりと勝利に結び付けてほしいものです。

頑張れニッポン!

蹴球 \ 東京ヴェルディ1969

2019明治安田生命J2リーグ第28節 東京ヴェルディ対モンテディオ山形 味の素スタジアム

先週に続き50周年記念ユニフォームで戦うホームヴェルディ。味の素スタジアムには11月まで帰ってこないのでその前にホームで勝利をつかみたいところでしたがスコアレスドロー(0-0)となりました。

 

試合はほぼほぼヴェルディがボールキープするもシュートにはつながらず、山形のパワフルカウンターに吹っ飛ばされて上福元直人ゴールキーパーがぎりぎりで止めるという感じでした。

ヴェルディはボール支配していたものの、それは山形がハイプレスしなかったことと主に(アンカーに入った)佐藤優平選手の個人技によるところが大きく、チーム戦術としてボールが支配できていたと言えるかどうかは微妙な気がします。実際、山形がプレスをかけてきた後半25分くらいからの10分間程はヴェルディは手も足も出ない状況でした。夏の暑くて蒸す環境で山形との対戦を迎えたことはヴェルディにとって幸運だったかもしません。

プレスが少ない状況の山形は、5バックの両サイドをヴェルディ3トップのワイドに当ててきました。中盤4枚も中央に絞る形で守っていたため、ヴェルディのサイドバックがフリーとなり、ここもヴェルディにとって起点にすることができたのですが、ヴェルディの攻撃は山形守備陣が密集しているディフェンスラインと中盤の間へサイドから突進する形ばかりになっており、インサイドハーフがやや高すぎて山形のセンターバックにケアされてしまっていたこともあって、さすがにこれを崩すのは難しかったと思います。選手起用も影響したと思いますが、サイドから縦にえぐる形で(そのままセンタリングしないとしても)ディフェンスラインを崩すような戦略が乏しかったように感じます。

山形は普段ハイプレスをかけるチームなのに慣れない引いて守る戦術にしたのかなと思います。暑い中で賢い選択だと思いますが、慣れていないところが垣間見えてしまい、攻撃に連動性が欠けていたように感じます。攻撃時にはサイドハーフがもっと中に絞ってウイングバックを高い位置にもっていけるようなスペース作りができれば、1トップの孤立解消にもつながり、もっと脅威だったに違いありません。結果論ですが、ヴェルディはサイドバックや中盤が攻撃的で守備では2人しか守らないこともあったので、山形の攻撃が2人になっていたら耐えきれなかった可能性がぬぐえないところです。

今日は山形の引いて守る戦術により相手のボランチ手前や両サイドを起点にすることができたヴェルディでしたが、プレッシャーがかかってきたときにどうなるのかは未知数です。ただ、この試合ではトップにボールが収まることが以前に比べて増えてきたように感じるので、プレスをかけてくる相手に対してアンカーやセンターバックからトップに当ててワイドアタッカーやインサイドハーフが前を向くような展開もできてくれば戦術の幅が広がってくるのではないかと思います。あと、押し込まれたときに前後のバランスが悪くなる傾向があるので、相手のボランチあたりをよく観察して、クリアやこぼれ球を拾わせずヴェルディの攻撃(カウンター)に繋げる工夫も必要なのかなと思います。

暑い中でこちらも相手も計算が難しい試合が続くと思いますが、暑さも味方にして勝点を挙げていってほしいと思います。