政治 \ 多摩市議会

令和7年6月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました

1 農業と市民の関係及びコメ問題について
米は「八十八の手間がかかる」という漢字の成り立ちからもわかるように、放っておいて勝手ににょきにょき育ってくれるような屈強な生命力のあるものではなく、日本に持ち込まれてから3000年以上の歳月を経過してもなお土着していないひ弱な外来種です。日本のコメは日本人がコメ作りをやめてしまえばすぐに絶滅してしまうような存在ですが、その格段に優れた収穫量や栄養価、またその生育過程で水を多く使い酸性に比較的強いという特徴が雨の多く火山国のため酸性土壌が多い日本の風土に適しているといった理由もあって縄文時代からコメ作りが定着し、手間のかかるコメ作りによって人々が定住することで集落や町ができ、さらには酒や味噌などの原材料となり、稲わらは草履や蓑、しめ縄や壁材などにも用いられ、日本人の衣食住はコメによって支えられてきました。しかし、2010年に一世帯当たりの年間購入額がパンに逆転され、その後麺類と同じ水準まで落ち込み、近年では人口減少も相まって国内で必要とされるご飯用のコメが毎年10万トンも減っていると言われます。大きな転換期を迎えているコメ問題や農業と市民の関係について、以下、質問します。
(1) 日本のコメ政策について、課題をどのように分析され、今後のあり方についてどのようにお考えになりますか。
(2) コメの価格についてどのようにお考えになりますか。また、コメの価格について政策的な対応はお考えでしょうか。
(3) 食料自給率について市長はどのようにお考えですか。また、食料自給率向上と食料価格の関係性についてどのように分析されていらっしゃいますか。
(4) 土いじりは抗うつ効果、アレルギーの予防、ストレス軽減、認知症予防など、健康増進に役立つと言われ、福祉の分野で農福連携として行われることもあります。マンションの多い多摩市において、市民が土に触れる機会についてどうお考えでしょうか。また、ガーデニングなどを楽しむ市民からは、園芸用土の処分に困っているという声を聞くことがありますが、多摩市では園芸用土の処分についてどのような対応をされているのでしょうか。

2 介護事業者と介護従事者への支援について
食料や燃料物価が高騰してもその経費を価格転嫁できない介護業界は、地域包括ケアシステムを支える地域の担い手であるにもかかわらず、大変な苦境に立たされています。多摩市内でもまた訪問系の介護事業所がその事業を縮小するという情報を耳にしたところです。WHO(世界保健機構)や国連の言う超高齢社会の定義を大きく超える高齢化が進んでいる多摩市において、市民が安心して生活していくためには介護基盤の整備を欠かすことはできません。介護福祉を支える担い手が、その責務を適切に評価され、すべての人が安心してその生涯を全うすることのできる多摩市のために、以下、質問します。
(1) 3年ごとに見直しが行われている介護保険事業計画ですが、専門家の間からは3年を待たずに報酬改定に着手すべき、とする声もあります。第9期多摩市介護保険事業計画は2024年度から2026年度までの計画となっていますが、期中での見直しを検討することはできるのでしょうか。
(2) 物価や人件費の高騰、人材不足により、全国で介護事業者の倒産が相次いでいます。多摩市の事業者支援策について、改めてお考えを伺います。
(3) 介護保険制度の中核を担う介護支援専門員(ケアマネジャー)は介護保険制度において連絡調整等を行う者とされていますが、ほかに手段がないという理由でその範囲外とも思える業務まで担わざるを得ない状況に置かれることがあります。例えば救急搬送時において、家族不在のため「介護の人が同乗しなければ病院を探すことができない」と救急隊員に言われ、やむを得ず同乗し、報酬のない業務に長い時間を取られ、なおかつ近くの病院に搬送されるとは限らないにもかかわらず帰りの交通費を誰にも請求できないため自ら負担しなくてはならなかったりすることもあり、こういったものは本来の業務に支障が生じかねない課題です。介護支援専門員の人員不足はすでに顕著となっており、中央福祉人材センターによる今年3月の介護支援専門員の有効求人倍率は9.04倍となっていて、このことは、対人援助の専門家の支援を受けることのできない住民が増えていることを示唆します。介護支援専門員は処遇改善加算の対象から外れていることもあって報酬面でも課題があり、また全体的に介護支援専門員自身の高齢化も進んでおり、厳しい資格更新条件や法定研修等の負担からも、今後介護支援専門員不足がさらに深刻化することも予想されます。市は介護支援専門員不足についてどのようにお考えでしょうか。また、介護支援専門員が足りなくなった結果、セルフプランやケアプランなしの償還払いによる介護サービス利用が行われることについてどのようにお考えでしょうか。

3 スポーツ施設の整備とスポーツ文化の醸成について
最後まで優勝争いが展開された2024-25WEリーグは、5月17日の最終節で日テレ・東京ヴェルディベレーザが勝利し、2021年WEリーグ発足以来としては初めての優勝を果たすことになりました。おめでとうございます。J1の舞台で白熱の試合を続ける地元のサッカークラブとともに、地域のスポーツ文化の醸成や市民の健康増進と健幸の獲得に大きな意味のある結果であり、今後も地域で連携し多摩市を盛り上げていただきたいと思います。スポーツを通じたまちづくりが市民の健幸に繋がり、市民一人一人の自己実現と高齢化少子化に苛まれる現状への対策に発展していくことを期待し、以下、質問します。
(1) WEリーグ初優勝を果たした日テレ・東京ヴェルディベレーザについて、どのように評価されていますか。
(2) スポーツ施策における熱中症対策についてどのような施策をお考えでしょうか。また、以前小中学校全校へのナイター設備設置を提案いたしました。1校でも多くナイター設備のある学校グラウンドを増やすことが直接的な熱中症対策となり、市民の運動機会の確保や健康増進に寄与するものと考えますが、その後の検討状況について伺います。
(3) これまでの市のご答弁から、市はボールの蹴れるグラウンドをすべてサッカーのできるグラウンドと呼んでいるようですが、サッカーに関わる市民は正式なサッカーコートのフルピッチとして規定されている縦105m横68mが取れないグラウンドのことは、ボールの蹴れるグラウンドとは呼んでも、サッカーのできるグラウンドとは通常呼ばないものです。そのため、市は市内にサッカーグラウンドが一定水準維持できていると認識し、市民は市内にサッカーグラウンドが足りないと認識していて、双方の認識に齟齬があるように感じます。スポーツ施設整備計画等を進めるにあたっては市と市民とのサッカーグラウンドに対する認識の齟齬を解消する必要があるのではないかと思いますが、市のお考えを伺います。
(4) 多摩市でサッカーに関わる市民は、グラウンド使用料の高騰にも悩まされています。市は市民の健幸のために積極的に市民にとって過度な負担とならず使いやすいスポーツ環境の整備に尽力すべきだと思いますが、市のお考えを伺います。

ご意見等ございましたら、きりきまでお気軽にご連絡くださいませ。

政治 \ 多摩市議会

令和6年12月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました

令和6年12月多摩市議会に向けて、一般質問の通告を行いました

1、多摩市の介護基盤の整備について
介護事業者の倒産が全国で急増しています。今年度上半期における介護事業者の倒産件数は95件にも上り、これまで最多だった2022年度上半期の73件を大きく上回って今なお増え続けており、深刻さに歯止めのかからない現状です。業種別に見ると、在宅系サービスである訪問介護で昨年同時期の34件から46件に、通所・短期入所で16件から33件と増加しており、来年2025年度に向けて構築してきた地域包括ケアシステムの確立が危ぶまれる状況となっており、特に在宅系介護サービス基盤の整備は喫緊の課題です。
重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる多摩市のため、今後増加が見込まれる認知症高齢者の地域での生活を支えるために、以下、質問します。
(1) 介護報酬は公定価格のため価格転嫁は実質不可能であり、運営コストの上昇と売上不振はそのまま倒産に直結する問題となりかねません。ガソリン燃料その他物価高騰や郵便料金の値上げ、最低賃金引上げなどによる人件費上昇、2024年度介護報酬改定による基本報酬引き下げ、コロナ禍でさらに悪化した人手不足など、課題は山積しています。全国で倒産の相次ぐ介護事業者の状況について、市はどのように分析されているのでしょうか。
(2) 多摩市における介護基盤の状況について、市はどのように把握分析されているのでしょうか。
(3) 財務省は11月の財政制度等審議会財政制度分科会において、要介護1、2の高齢者への訪問介護と通所介護を市町村がそれぞれ運営する地域支援事業に移すべき、との提言を行いました。市はこの提言についてどのように評価しているのでしょうか。
(4) 東京都の介護サービス事業所燃料費高騰緊急対策支援金の受付が始まりましたが、対象事業や支援対象も限られており、これだけで市内介護事業者にとって十分な支援になるとは言い切れないと思いますが、市はどのようにお考えでしょうか。また、多摩市でも物価高騰等対策支援給付金のような支援を検討すべきだと思いますが、改めて市のお考えをお伺いします。

2、サッカーなどのスポーツを活用したまちづくりについて
もともとサッカーの盛んな多摩市ですが、最近は特にサッカー熱の高まりを感じることができます。J1リーグ所属の地元サッカークラブの予想以上の大躍進、昨年度のFC多摩ジュニアユースやムスタングFCによる全国制覇、キンダー世代から高齢者まで多種多様な参加者で盛り上がる多摩市サッカーリーグ、サッカー経験の少ない人や様々な原因で心身機能の低下が見られる方も参加できるウォーキングサッカーやこれから本格実施が計画されている多摩市フットサルリーグなど、幅広い市民活動を土台としたサッカー文化の醸成は、市民一人一人の心身両面に渡る健康に大きく寄与し、多摩市の進める健幸まちづくりの実現に向けて存分に活用すべき貴重な地域資源の一つです。より多くの市民がその人らしく充実した毎日を送ることのできる多摩市のために、以下、質問します。
(1) 多摩市内のサッカーグラウンドの整備状況についての市のお考えは、一定水準を維持できている、というものであったとこれまでの議会におけるご答弁から確認できますが、どういった根拠で一定水準を維持できているとお考えなのでしょうか。また一方で、市民や他の議員からは、サッカーグラウンドが足りない、という指摘を聞くこともあります。市のお考えと市民の意見に齟齬が生じている原因をどのように分析されますか。
(2) 市内スポーツ施設利用の抽選に外れ、市外でのサッカー活動を余儀なくされている子どもたちがいる現状を市は把握していますか。
(3) クレーのグラウンドは雨天での利用が難しいため、サッカー大会の運営に支障が生じている現状を市は把握していますか。
(4) 近隣市の天然芝人工芝サッカーグラウンド整備状況について、
稲城市は公共グラウンド4面、人口9.3万人なので、1面当たりの人口は2.3万人
府中市は公共グラウンド5面と民間グラウンド1面、人口26.1万人なので、1面当たりの人口は4.4万人、公共だけだと5.2万人
日野市は公共グラウンド3面、人口18.8万人なので、1面当たりの人口は6.3万人
多摩市は公共グラウンド1面と民間グラウンド1面、人口14.7万人なので、1面当たりの人口は7.4万人、公共だけだと14.7万人
となっており、近隣市に比べて多摩市の天然芝人工芝サッカーグラウンドの整備状況は圧倒的に少ない状態になっています。市はこの現状についてどのようにお考えになりますか。
(5) 市内の屋外スポーツ施設の内、稼働率のあまり高くないグラウンドの有効活用について、今需要があるにもかかわらず稼働率が上がらない原因をどのように分析されていますか。また、市は多種多様なスポーツの場とすることで稼働率を上げるというお考えもお持ちのようですが、新しい需要を掘り起こす前にまず現在あり応えきれていない需要に着実に応えることこそがスポーツのすそ野を広げる近道だと思いますが、いかがお考えでしょうか。
(6) 健幸都市を掲げ健幸まちづくりを進める多摩市にとってふさわしいスポーツ施設やサッカーグラウンドの整備とは、多摩市民が胸を張って我が多摩市は健幸都市だと市内外に向けて発信できるスポーツ施設やサッカーグラウンドの整備とは、どのようなものだとお考えになりますか。
(7) 今シーズン16年ぶりにJ1の舞台に戻った多摩市をホームタウンとするJリーグクラブは、その資金規模から多くの人が今シーズンの苦戦も覚悟していたところでしたが、大方の予想を大きく覆す大躍進を見せており、2004年以来20年ぶりのJ1残留を決めたどころか、黄金時代と言われた93年・94年の優勝、95年の2位に続く歴代4番目の順位となる6位でシーズン終盤を迎えています。コロナ前は5000人台だった平均入場者数も今シーズンは1試合当たり2万人を超えるサポーターがスタジアムに詰め寄せるなど、これまでを知るものからするとこんなにたくさんのサポーターの皆さん今までどこに隠れていたのだろうと首をかしげざるを得ないような夢を見ているような状況が続いています。12/8アウェイ京都戦を残すのみとなった今シーズンの戦いぶりや多摩市への影響についてどのように評価されていますか。また、再びJ1の舞台での戦いを続けることとなった来シーズンに向けて、市はどのような期待を持って協働連携事業に臨まれるのでしょうか。

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政治 \ 介護福祉

介護保険制度改正についての一般質問がない

選挙には落ちたものの一度は議員として活動していたこともあってやはり多摩市議会が気になるわけで、開かれた議会のためには持ち回り的な議会もいいのかなあなどと思いながら多摩市議会のホームページで一般質問を見ていたのですが…

介護保険制度改正についての質問がない。

今回の制度改正に伴って介護医療の現場ではいくつかの混乱や矛盾が生じているわけですが、走りながら考える介護保険制度では地域で話し合うこともまた大切なことです。

選挙は民主主義の基本なので選挙で選ばれた人が発言すべきで、桐木は介護医療の現場の声を上げるという公約を掲げて選挙に臨み結果選ばれなかったので現場の声を上げることは多摩市では優先順位が低いと選挙で民意が示されたともいえるので(桐木の責任もあるとはいえ)致し方ないのですが、現場の人間としては残念です。

今さらではありますが、落選するというのは本当に罪深く、支援してくれた皆さんに対して改めて申し訳ない思いです。

デフレ脱却を目指すアベノミクスと矛盾した介護報酬削減という政策を政権与党自民党の中から変えていこうと活動した実績とそれが選ばれなかった結果。

本日関東甲信地方も梅雨入りしたようです。