蹴球 \ サッカー日本代表

キリンチャレンジカップ2017 日本代表対シリア代表 東京スタジアム

東京スタジアムってなんだ?

ワールドカップ最終予選対イラク代表戦に向けた試金石。キリンチャレンジカップと言えば昔は日本代表と外国のクラブチームとが戦う今では考えられない大会でした。代表キャップ数とかも大事なビジネスチャンスなので(サウジとか代表戦やりまくってた)今は代表チーム同士の大会になりましたが、ボスマン裁判以降事実上の外国人枠撤廃が行われている現代においてはクラブチームを呼んだ方が盛り上がるかもしれないね。

さて、試合は4141シリア代表のアンカー脇を使いたい日本代表ですが、香川真司選手の試合開始早々負傷退場の影響もあったのか中盤でのリズムが悪くインサイドハーフがディフェンス間に入ってボールを受けられず常にプレッシャーを受け続けながらのプレー。攻撃がゴールまでたどり着けそうなのは吉田麻也選手や山口蛍選手のロングボールもしくは大迫勇也選手のポストだけという状態。今野泰幸選手に上がるよう指示していたのもボールを受ける場所を空いているスペースにしたかったからだと思う。

シリア代表の攻撃は必ずサイドバックから始まるような約束があるようだから久保裕也選手・原口元気選手のところで潰したかったところですが、両者とも攻守の切り替えが遅く攻撃の起点となるシリア代表のサイドバックはフリーでボールフィードを繰り返し、まるで、あれ、これ練習だったっけ、と勘違いしてしまいそうな攻撃ができていた感じ。日本代表としてはシリア代表のサイドバックをウィングが見られないのであればサイドバックが見ると決めてしまえばまだよかったと思うけどいかんせん中途半端でウィングが寄せられなくて慌ててサイドバッ
クが上がろうとし、そのタイミングで空いた裏のスペースをつかれ押し込まれる。山口選手のカバーもありディフェンスラインで止めることができていたはよかったけど、守備というのはゴールを守る以外にもボールを奪うという目的があり、ボールをなるべく相手ゴールに近いところで奪うことで「(良い位置から)攻撃を開始する」という守備の目的は全く以て達成できず。支配率では日本代表が優位に進めるものの、ボールの位置は日本代表のゴールの方が近い。どちらかといえばシリア代表が想定どおりといった感じの試合運びで前半終了。

後半立ち上がり本田圭佑選手が入ったからか前から積極的に守備を仕掛ける日本代表だがやっぱり個々のプレッシャー自体が弱くシリア代表は日本代表のプレスを交わしボールを運ぶ。ボールを簡単に運ばれるようになり、ショートコーナーから倉田秋選手が交わされてしまい早いタイミングでのセンタリングにヘディングで押し込まれてシリア代表が先制。日本代表0-1シリア代表

追いつきたい日本代表だが相変わらず中盤のリズムが悪くボールが前に運べずじまい。たぶん日本代表は中盤のパス回しとは別に両ウィングがシリア代表のサイドバックを引っ張って外にスペースを作りたいのだと思うんだけどあまりにもウィングが早く中に入ってきてしまうので日本代表のサイドバックがオーバーラップする前にスペースを埋められてしまう。しょうがないからサイドバックが前線に張り出してみたらシリア代表の中盤がゾーンなのに下がりきってくれて、中盤のプレスがなくなってようやく日本代表は中盤でボールが回せるようになる。ラッキー。中盤で展開がうまくいかなくても縦パスさえ出せるようになればもう日本代表のペース。大迫選手経由で左サイドを突破して長友佑都選手のセンタリングから今野選手が詰めて同点。日本代表1-1シリア代表

その後日本代表はサイドバック相手のサイドバックに対し明確に前にプレスをかけに出るようになり、裏の空いたスペースは山口選手に代わってアンカーに入った井手口陽介選手が埋めるという約束事が成立するようになり、それに伴いセンターバックがつり出されることも少なくなって守備が安定。サッカー7不思議の一つにディフェンスラインに人が少なくなることで守備が安定することがあるのです。

その後、乾貴士選手投入で圧倒的な攻撃力を見せつけるもラストパスの精度が低く得点には至らず試合終了。日本代表1-1シリア代表

全体的にコンディションに不安を抱えている選手が多いように感じる日本代表。イラク代表戦では走れる選手、頑張れる選手を多く起用してほしいと思います。
川島 永嗣 6.5 よく足が動いていたのでたぶん調子よさそう。

昌子 源 5.5 初めは緊張していたのかひどいもんだったけど、時間と共にだんだんプレーが良くなってきた。もう大丈夫でしょう。

長友 佑都 6.0 相変わらず自由に動くので時々バランスがひどいことになるからアンカーシステムでお守すると良さが生きる。

酒井 宏樹 6.0 狙いを持ってやろうとしていることはわかる。運が悪かった。

吉田 麻也 6.5 終盤の連続クリアミスはいただけないが、全体的にそれなりの安定性能を見せた。もうチームに欠かせない。

香川 真司 6.0 早く怪我が治りますように。

山口 蛍 6.0 攻撃面ではロングボールに活路を見出す。守備でのカバーリングは見事だが、何もないところで転んでたしあんまり調子が良くないのかもしれない。ちょっと太った気がする。

今野 泰幸 5.5 とにかく球さばきが悪い。中盤から繋ごうとすると今野選手で止まってしまう。シリア代表の中盤は走り込みについてきていなかったから、前線やアンカー脇に持ち前の運動量で突進してほしかった。

原口 元気 5.5 攻守の切り替えが遅くシリア代表にペースを握らせてしまった。シュートには絡んだが、中盤の構成でももう少し顔を出したかった。

久保 裕也 5.0 何をするにもタイミングが悪い。やりたいことはわからなくもないが、手段が目的化してしまっている感じ。

大迫 勇也 7.0 ボールは収まる、振り向ける、守備への切り替えも早い。昔に比べて得点以外のプレーの意識が高くなっていて、得点自体は少ないかもしれないけど悪くないと思う。

倉田 秋 6.0 中盤で唯一機敏な動きを見せる。あまりチャンスに絡めなかったが次に期待したい。

本田 圭佑 6.0 よくボールに絡むもいかんせんミスが多すぎる。インサイドハーフとしてうまくパスが通った時はいいが、ボールロストを繰り返すようだとショートカウンターの餌食。

井手口 陽介 6.5 ディフェンスラインのお守までよく走った。守備が安定した要因の一つ。

乾 貴士 6.5 ドリブルで相手を翻弄。格の違いを見せつけた。でも守備は穴が多いから監督の立場からしたら使い辛いかもしれない。

浅野 拓磨 5.5 あまり持ち味を発揮できず。周りも見えているようだし冷静にプレーできてはいたようだ。

岡崎 慎司 5.0 なにせボールが収まらない。そういう選手じゃないので申し訳ないが、岡崎選手の良さを生かすためにはシステムも含め再考の余地あり。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 5.5 ボールを前目で奪えない、最終ラインでのボール回しを余儀なくされる、プレイスキックから失点、と前回のイラク代表戦の課題が修正できず。それでも、主力メンバーと経験の少ない選手がわかりあうという目的はある程度達成できたのではないかと思われる。

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日本代表対オマーン代表 キリンチャレンジカップ2016 茨城県立カシマサッカースタジアム

いや~、勝った勝った。4-0で日本代表の圧勝!仮想サウジアラビアとかは全く成立してなさそうだったけど、試合だから勝つことが大切。これで、日本代表は快勝で弾みをつけてワールドカップ予選サウジアラビア戦に臨むことができます!やっぱり勝ってよかった!

試合は仮想サウジアラビアのはずのオマーン代表が442システムでスタートしたかと思うと541システムになって、さらに両サイドハーフが最終ラインに吸収されたりしてひどいときは820システムみたいになって、中盤を楽々支配する日本代表のペースで進みます。

とはいえ急増ボランチコンビの永木亮太選手と山口蛍選手は大きい展開があまりできずこちょこちょつなぐ日本代表は数で守るオマーンディフェンスを突破しきれずシンガポール戦の悪夢が脳裏をよぎる展開。

しかしさすがは日本代表。同じ轍は踏みません。ただただ速い攻撃言ってた時代は過ぎ今はその言葉はどこにも見当たりません。込み合っている中央だけでなくサイドからもオーバーラップから度々チャンスメイク。惜しいチャンスを度々演出しながらいよいよその時を迎えます。

前半32分、永木選手のプレッシャーにより高い位置でボールを奪い返した日本代表は左サイドちょっとごちゃごちゃっとなった後、清武弘嗣選手のセンタリングに久々代表選出の大迫勇也選手が力強いヘディング。見事なゴールで先制に成功します。日本代表1-0オマーン代表

その後も中盤を支配する日本代表は短めのパスで右へ左へ展開していきさらに追加点。

前半42分、左に行った後右に行って中に戻って、清武選手の楔のパスを受けた大迫選手がうまく切り返して追加点!日本代表2-0オマーン代表。

後半に入っても日本代表ペース。オマーン代表も時々カウンターを仕掛けるも何せボールがつながらないもんだから少なくとも2点は取れそうにない。これは勝負あり。あとは選手のPRタイムです。

国際親善試合のため6人まで交代可能というメリットを最大限に活用して選手交代選手交代。今日の試合でそこそこ活躍してもワールドカップ予選ではどうかなあとは思うけど、とりあえず目の前の試合で結果を残す以外に選手にできることもないし、みんな頑張る。その結果中盤に人がわんさかしだして少し日本代表の攻撃が停滞気味。中盤でボールを奪えるようになったオマーン代表は日本代表のサイドバックとセンターバックの間のスペースを狙って走り込む。外からもプレッシャーをかけることになる日本代表はどこかでPKでも与えないかと冷や冷やする場面もありましたが、逆に日本代表がPK貰っちゃうというラッキーな展開へ。

後半19分、ごちゃごちゃっとしたところで清武選手が突っついたボールに浅野琢磨選手が反応。少しボールから離れていましたが足がかかっていたのでファール。ペナルティエリア内なのでPK。清武選手が右上に決めて日本代表3-0オマーン代表。勝負あり。

後半ロスタイムには散々崩しまくった左サイドから原口元気選手がセンタリング。ディフェンスがクリアしきれずこぼれたボールに元ヴェルディ10番の小林祐希選手が代表初ゴール。日本代表4-0オマーン代表。いや~、勝った勝った、よかった!

この試合に勝てばそれでよしっていう時期じゃないので難しいのですが、まあ勝つことしかできないのでいいにしましょう。

攻めに関しては、もう少しサイドチェンジを素早く行いたいところ。個人的にはボランチはサイドチェンジできなければボランチではないと思っているのでそこんとこよろしくお願いしたい。ワントップに入った大迫選手は裏抜けだけでなくゴール前にちゃんと残ってくれるので助かる。ゴール前に選手がいないとさすがにゴールどころかシュートを打つこともままなりません。

守備に関しては、ボランチの攻守の切り替えが遅いところが気になります。前を向かせない、越えられたら戻る、という目立たない基本をしっかりこなしてほしいところです。最終ラインはそれなりに安定しているうえに、この試合ではサイドバック(特に左の酒井高徳選手)がセンターバックが競りに行った後ろをしっかりカバーしていて安心してみていられました。結果的にカバーが必要なことはあまりありませんでしたが必要な時にないのでは困ります。それから、チームの決め事なのかと思いますが、サイドから攻め込まれたとき逆サイドの中盤がサイドバックの外をカバーするのはあまり意味がないと思います。それよりボランチが動いた後のゴール前を埋めるべきかと。実際オマーン代表の攻撃はサイドバックとセンターバックの間のスペースを突かれて押し込まれた後、ボランチが動いた後ペナルティアーク(ゴール前の三日月のところ)に空いたスペースでシュートを打たれてしまっています。逆サイドは最悪ボールが移動する時間にカバーできるので、もっと危険なところを早めに埋めたほうが効率がいいでしょう。

この結果からサウジアラビア戦の予想は(選手起用も含めて)難しいものですが、とにかく勝利を!ガンバレ、ニッポン!!

西川周作 6.0 出番もないしミスもない。

吉田麻也 5.5 ほぼほぼ安定していたが時折うっかり裏を取られる。終盤イラついていて集中力が切れていたように見えたけど味方のパスミスにでもぶち切れていたのだろうか。怖い。

丸山祐市 5.5 試合開始直後に何もないところでいきなり転ぶというかわいこぶりっ子を見せてどうなるかと思ったがパス出しとかでも頑張った。

酒井宏樹 5.5 普通にプレーしていたけどとにかくミスパスが多い。大迫選手との相性抜群だった印象があるだけにちょっと残念。

酒井高徳 6.0 サボらずセンターバックのカバーにも勤しむ。ボールが落ち着かないがプレッシャーが少なかったのでボールを失うことは少なめだった。

永木亮太 6.5 効果的なパスと素早い攻守の切り替えで相手の攻撃の芽を摘む。もう少し長いパスが出せるとよかった。もっと前に出ろ的な話もあるようだが、今日みたいな試合ではサイドバックを上げたいんだから永木選手が下がったほうが効率的。

清武弘嗣 7.0 よくボールに絡み得点を演出。プレーが少し軽いタイプなのでボールを失う時にあっさり相手と入れ替わってしまいがち。なるべく前の方でプレーしてほしい。

山口蛍 5.5 パスミスが多く、しかも出した後時が止まる魔法にかかっているみたいで切り替えが遅い。視野が狭く裏でフリーになるサイドバックにパスが出せない。いったん守備の時間になれば抜群のセンスを魅せるはずだが、今日はそのセンスもやや不発気味でカウンターを許す場面も。

本田圭佑 4.5 一人違う世界に生きているようなスローライフなプレイが目立つ。ボールを失うし味方のいないほうにトラップするし何か見えていないものが見えているというか見えるべきものが見えていない。オマーン代表が特別にマンマーク的につぶしてきていたっぽいので大変だと思うけど、あれくらいならどうにだってできる選手のはず。

齋藤学 5.5 よく裏に抜け出してチャンスメイクも結果は出ず。いつもと違いドリブルに柔らかさがあまり感じられない。これがハリルホジッチ監督のいうプレッシャーにつぶされた状態なのだろうか。この試合を経験にまた優れたパフォーマンスを発揮してほしい。

大迫勇也 7.5 裏に抜けるだけでなく前線でディフェンスラインを押し込めるテクニックと強さを兼ね備えたストライカー。以前みたいにゴール前の駆け引きばかりの選手じゃなくなったみたいなのでこれからも期待したい。

浅野拓磨 5.5 足は速い。

岡崎慎司 4.5 調子が悪いときの岡崎選手そのもの。裏に走らない、中途半端に中盤に下がって足元に要求する、受けたボールを無駄に下げるプレーが続く。大迫選手と一緒にいればもっと活躍できるような気がするのでフォワードだけじゃなく右サイドハーフとかもお勧めです。

小林祐希 7.0 中盤でボールを奪えるはパスは回せるは楔は打てるはさすがは元ヴェルディ10番。山口選手が守備の時ボールばかり見る傾向があって裏が空きがちなんだけど小林選手が素早くカバーして難を逃れていて偉かった。短い出場時間の中でも得点シーンと同じところにその直前にもポジショニングしていたりするので攻守両面での活躍が期待できそう。

久保裕也 7.0 こんなに素早い選手だったかなあと出場選手中で一番の驚きをもって観戦。オリンピック代表時代はとにかく足元でばかりボールを納めるよくいるエゴイストタイプだった気がするので代表だから萎縮しているのかスイスで成長したのかわからないけど、コンディションもよさそうだし右サイドハーフもテストされていたようだしサウジアラビア戦も出番があるのではないか。

原口元気 6.5 相変わらず元気。計算できる選手。

森重真人 6.0 チームメイトの丸山選手の前で張り切ってプレー。前に出てよいプレッシャーをかけていた。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 6.5 とりあえず圧勝したのでこの試合はいいと思うけど、サウジアラビア戦に向けてのテストにはあまりならなかったんじゃないかな。とはいえ完全にサブ組の調整試合にするわけにもいかないし、逆にこの試合で活躍したからといってサウジアラビア戦での活躍が計算できるわけでもないし、辛い立場だと思う。頑張ってください。

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平成27年6月11日(木)キリンチャレンジカップ2015 日本代表対イラク代表 日産スタジアム

ワールドカップ前最後の親善試合は4-0とイラクを圧倒。点が入って良かった良かった。

日本代表の攻撃は柴崎岳選手の縦&裏パスとセットプレー。
セットプレーは単純にやってるように見えてしっかりと作られていた印象。ニアに高い選手を複数飛び込ませてクロスして裏に走りこむ二人くらいの選手をゴール前でうまくフリーにしている。今後はバリエーションを増やしていくことになるだろうけれど、今の基本の形をしっかりと充実させることでセットプレーやゴール近くの守りなど様々な相乗効果を期待できる。
イラク代表の守りがかなりルーズで岡崎慎司選手が引っ張ってもディフェンダーが付いてこずゾーンなのに自分のゾーンですらマンマークできず二人同時に動き出すなど組織としての混乱が見られスペースを作り出すことができない試合展開でも冷静迅速な判断でボールを散らし縦パスを多く配給した柴崎選手は今日の試合では欠かすことのできない存在。まだまだ軽いミスが目立つがよく集中して周りを見ている。敢えて言えば、ボランチのポジションとしてはもう少しボールを奪うプレーがほしい。今はボールのコースにいるだけだが、相手のプレーをしっかり予測して線ではなく点でボールを奪いにいってほしい。

日本代表の守備はサイドの守りに課題。
通常のサッカーチームにはセンターバックをできる選手がサイドバックやボランチにいて中央を固めることができるのに対し、日本代表長年の課題としてセンターバック的人材が圧倒的に不足している。実際ボランチの選手をセンターバックに起用したり。決定力不足云々より大きな課題だと思う。サイドから攻められたとき一般的にはサイドバックが前に出てセンターバックがカバーに入り全体的にチーム全員がボールサイドに寄せていくものだが、今日の試合ではサイドバックが最終ラインに残りフォワードやボランチがその前を埋めるような守備をしていた。その結果センターバックは中央に残ることができるのだが、どうしてもサイドを侵入されてしまうし、フォワードが戻れずボランチが寄せていくとセンターバックの前のスペースが空いてしまう。後半に入りセンターバックが前に出たりサイドバックが前に出たりいろいろ試していたようだがまだまだ徹底できていないように感じた。個人的にはセンターバックを中央に残した方が良いと思うので、フォワードも守備の意識を高めてサイドを戻ったり逆サイドから中央を埋めたりしてボランチの負担を減らしてほしい。アジアでの戦いは中央ハイボールが重要になってくるので、メッシやクリスティアーノロナウドでない限り、センターバック的選手を起用できないのであればフォワードにある程度守備もしっかりできる選手を起用していくべき。

ハリルジャパンは内容よりも結果を求めているようなので、効率的に得点が奪えるセットプレーや中央を高さで守るためにセンターバックを残す作戦はさらに重視されていくのだと思う。今後は暑い中でも裏を単純に狙う走りこむサッカーが続けられるのかということと、先制されても同じサッカーが続けられるのかということと、フリーキックが取れないときにどうやって攻めるかという部分が気になる。特に両サイドのフォワードにサイドをえぐるより中に入ってシュートを打つタイプの選手を配置しているとコーナーキックの回数が減ってくるだろうから、カウンターを防ぐという意味合いよりコーナーキックを取るということで強引にシュートで終わるようなことも必要になってくるのだと思う。でもそれは日本の選手が比較的苦手としているプレー。今は勝っているからいいけど、結果が出ないときにどう精神面を維持できるかが最終的な結果に関わってくると思う。協会としても悩むことになると思うけど、全力でハリルホジッチ監督をサポートしてほしい。