蹴球 \ サッカー日本代表

2018FIFAワールドカップロシアアジア最終予選 日本代表対オーストラリア代表 埼玉スタジアム2002

勝てば6大会連続のワールドカップ出場が決まる日本代表。同じく勝利で出場が決まるオーストラリア代表をホームに迎えた大一番は2-0で見事日本代表が勝利。これでJFAも20億円失わずにすみました。よかったよかった。

試合は両チーム中盤でミスが相次ぐやや退屈な展開。日本代表はオーストラリア代表に対し最終ラインまでマンツーマンでプレッシャーをかけボールを奪ってショートカウンターを狙うもロングキックで逃げられる。日本代表がロングキックを制していたので日本代表ペースで進みましたが、ハリルホジッチ監督の狙いとは違った様子。たぶん前でボールが取れると踏んでいたのでしょう。ロングキックはいつ事故が起こるかわかりません。もしくは体力的な事情からもともと始めだけの作戦だったのかもしれませんが、日本代表は試合途中で作戦を変更し、両サイドのフォワードがオーストラリア代表の両ワイドをケアする形になりました。

ここでオーストラリア代表は試合を優位に進めることができるようになります。オーストラリア代表の3バックの両サイドはほとんどプレッシャーを受けることなくボールを捌ける。しかも中盤において、オーストラリア代表は3トップの両サイドが中盤に参加するため中盤に4枚選手を配置しているのに対し、日本代表は基本的にディフェンスラインもあまり前に出ず3枚の中盤だけで対応。どうしても中盤でオーストラリア代表(特に長谷部誠選手の反対側)が1枚フリーになってしまう。両サイドバック+中盤一人の3枚がフリーでボールを繋げるオーストラリア代表はやりたいサッカーをやることができたのです。しかし、これが日本代表の作戦でした。

過去何度となく苦しめられてきたロングボールを蹴られたくない日本代表。オーストラリア代表もまた磨いてきたショートパスをつなぐサッカーがしたくてロングボールなんか蹴りたくない。相思相愛の関係だったはずが、日本代表のいらぬ前線からのプレッシャーにより両チームが望まないロングボール戦術に陥りそうな崩壊寸前の両チームの関係。日本代表が前線のプレッシャーを減らし中盤にも隙を見せたことで、両チームが望むショートパスのオーストラリア代表をオーストラリア代表が望む形で復活させたのです。悪い男たちやで。

さらに日本代表は、オーストラリア代表の最終ラインや中盤に選手を置かない分日本代表の最終ラインに多くの人数を配置する事になります。これでますますオーストラリア代表はロングボールを蹴りづらくなり、自分たちが望むショートパスサッカーを自らが選択していたかのように錯覚しながら知らず知らずのうちにショートパスサッカーにさらに引きずり込まれていったのです。ひどい男たちだ。

そういうわけで、試合はオーストラリア代表のペースに見えた日本代表の想定どおりの展開。あとは日本代表がどうやって攻めるかという点ですが、これが難しかった。

ワントップに入る大迫勇也選手にボールは収まるものの守備に重きを置く日本代表は飛び出していく選手が乾貴士選手程度しかおらず、大迫選手は孤軍奮闘状態。オーストラリア代表はショートパス作戦のほか、日本代表の中盤でボールを奪ってショートカウンター作戦も兼ね備えていた(ポゼッションチームは必然的にそうなる)ため、プレッシャーを受ける日本代表中盤は守備的な選手が多かったこともありうまくボールが繋げない。日本代表もオーストラリア代表がショートパスをつないでいるときに中盤でインターセプトしてショートカウンターに移行したいところでしたが、作戦上人数不足もありうまくいかない。ただ、一つだけ、オーストラリア代表のシステムには明らかな弱点があったため、日本代表はうまく得点を上げることができました。

現代サッカーでは通常343ダブルボランチシステム(いまどきアヤックスシステムはアヤックスすら使わないらしい)を採用するとき、守備の際は両サイドのフォワードが下がり541の形でスペースを埋めるのですが、オーストラリア代表のフォワードは守備でもあまり下がらず、サイドの守備はワイドの選手が担当し、その後ろはセンターバックがずれてカバー。ディフェンスラインにカバーに入る他の選手も見当たらず、最終ラインにおいて広い広いグラウンドの横幅を3枚だけで埋めようとするのですからそりゃ無理があります。日本代表は恐らく試合前からの約束事であるサイドからの攻撃+ゴール前でファーに離れていく動きを繰り返し得点のチャンスを伺い続け、見事先制点に結び付けます。

前半41分、左サイド長友佑都選手が一旦切り込んでからファーサイドへのセンタリングに対しタイミングよくマークを外してフリーで走りこんだ浅野拓磨選手がボレーでゴールに流し込みます。日本代表1-0オーストラリア代表

後半に入っても、ディフェンスラインから中盤をメインにサッカーをしようとするオーストラリア代表に対し中盤までは自由にやらせて最終ラインに選手を配置して勝負する日本代表。オーストラリア代表はサイドチェンジや縦パスやスルーパスなどゴールに向かうボールの動きがいずれもイマイチなプレーが続き、狙い通りのサッカーなんだけどボールがゴールに近づかないから狙い通りの結果が出ない状態で時間だけが過ぎていく。

サッカーはミスのスポーツなのでどこかでミスが起こるものです。後半37分、原口元気選手がプレッシャーをかけてオーストラリア代表のミスを誘発。パスを受けて左サイドから切り込んだ井手口陽介選手のロングシュートは見事にゴールに突き刺さり日本代表は待望の追加点を上げます。日本代表2-0オーストラリア代表

自分たちのサッカーが否定されるような試合展開にメンタル面のダメージも計り知れないオーストラリア代表。日本代表は勢いに乗ってオーストラリア代表をシャットアウトし試合終了。いよいよ来年のロシアワールドカップへの出場権を手にすることができたのでした。

サッカーとしては弱点がたくさんあった日本代表ですが、そこを有効活用されないと見込んだ賭けに勝ったため危なげなく勝利を収めました。しかし、ワールドカップ本戦ではこのサッカーは通用しないと思うべきであり、得点パターン(というか攻撃パターン)の貧弱さもこれから改善が必要なのは言うまでもありません。しかし、今日の試合において日本代表の状態とオーストラリア代表の状態を見比べた中では結果を出すための見事な戦略であったといえるものでしょう。

この結果を以て日本代表の未来が見通せるというようなものではありませんでしたが、今できることを確実に全うしたことが最良の結果につながったと思います。この調子でぜひ更なる高みへとつなげていってほしいものです。

 

川島 永嗣 5.5 あまり安定しているようには見受けられなかったが守備機会の少なさもありしっかりシャットアウトで試合を閉める。

昌子 源 6.0 クラブでのプレーのように前に出なかったのは監督の指示か。空中戦にも強く役割を確実にこなす。

長友 佑都 6.5 豊富な運動量は健在。今日の戦術であれだけ攻撃に関われるのはさすが。

酒井 宏樹 6.5 高さも武器に攻守に貢献。外も中もよく守った。後半26分のクリアは日本代表に勝利を呼び込んだ。でもなんだかどんどんセンタリングが下手になっていっているような…

吉田 麻也 6.5 いいカバーリングをしていたがボールを奪った後なんだかドタバタしていた。空中戦でしっかり存在感をアピール。

井手口 陽介 7.5 運動量が桁外れ。小さいミスはあったが終盤までロングキックの精度を維持してチームに大きく貢献。クラブでは蹴るところに迷っているようなときがあるが、代表では思い切ってプレーできているようだ。

山口 蛍 6.0 目の前の相手に対する守備はさすがの一言。足元を狙われるようになって無理しなかったのもよかった。

長谷部 誠 6.5 攻撃ではかなり狙われていたが、例えボールを奪われたとしてもしっかり取り戻す責任感がチームを救った。守備の時オーストラリアのフォワードについていたサイドバックとマークの受け渡しにどうしても時間がかかるためスペースを使われそうだったが、そんな無茶ぶりにも何とか応えてみせた日本代表の皇帝。

乾 貴士 6.5 守備でもスペースをつぶし、攻撃においてもワントップの大迫選手のフォローでしっかり貢献。自慢のテクニックはあまり披露できなかったかもしれないが、チームへの貢献はいつも以上。

大迫 勇也 7.0 孤軍奮闘の中しっかりと役割を果たす。前半は追い越していく選手が少なくミスパスも目立ったが体を張って最後までよく頑張った。日本代表の攻撃は全て大迫選手を経由していく。得点という形ではあまり表れないかもしれないけど日本代表の得点は全て大迫選手のおかげと言ってもいいくらいに貢献している。

浅野 拓磨 5.5 得点は決めたがそれ以外ではチームの足を引っ張る場面が多かった。足が速いせいか普段のポジションの関係か、守備で先にスペースを埋めておくイメージがあまりない様子。攻撃においては自分がボールをもらう動きは多いが、相手ディフェンスを引っ張って味方のためにスペースを空ける動きがほとんどなく、周りがスペースを空けてフリーになっても気が付かずにチャンスをつぶしてしまっていることも多い。

原口 元気 6.0 守備から入るいつも計算できる選手。なぜか海外に行ってから技術的にどうかというようなプレーもみられるのだが、それ以上にサッカー選手として成長しているように思える。

岡崎 慎司 6.0 試合終了間際に投入された意味をちゃんと理解し相手を追い掛け回す。日本代表の戦術が大迫選手ワントップで構成されているため本人のプレーをすると先発起用は厳しいと思われるが、良い選手なので何とか2トップかサイドでの起用を検討してもらいたい。

久保 裕也 5.5 出場時間が短くほとんど試合に関わらずに試合終了。交代出場することでチームに貢献しているんだからこちらもしっかり採点します。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 7.0 オーストラリア代表の基本戦術であるビルドアップに対しあえて穴だらけの対策で挑み、結果的にそこを突かれることなくうまくボールの動きを誘導して勝利を掴み取った。見事賭けに勝った形だが、本人はドキドキものだったのではないか。目に見える(試合に影響しない)弱点に動じることなくサッカーの本質を見極め勝利という結果に拘る姿勢は日本代表の監督として尊敬に値するものだった。

蹴球 \ 東京ヴェルディ1969

2017明治安田生命J2リーグ第29節 東京ヴェルディ対V・ファーレン長崎 味の素スタジアム 練馬区サンクスマッチ 銀魂チャイルドDAY

今季初観戦のヴェルディ戦は、現在6位のヴェルディに対し5位とプレーオフ進出を争うV・ファーレン長崎との直接対決。話題になってた3バックを見ることはかないませんでしたが、勝てばオッケー。ヴェルディは見事2-1で3連勝を飾りました。

 

前半2分、「V・ファーレン長崎」って打ち込みづらいな。「・」って全角しか出ないのかな…などとスマホと格闘していたら、いつの間にかヴェルディ先制。パスカットに失敗した長崎はゴール前スペースを空けてしまう。ボールを拾ったドウグラスヴィエイラ(これもなかなか打ち込みづらい)選手は左サイドアランピニェイロ(これもなかなか…)選手にパス。梶川諒太(苗字だけならセーフ)選手の走り込みでフリーになったアランピニェイロ選手は日本代表黄金のカルテット小野伸二選手を彷彿とさせる(右足だけど)シュートでゴールに流し込む。東京ヴェルディ1-0V・ファーレン長崎

その後前半20分くらいまではヴェルディペース。大きいパスで長崎のプレスを無効化し、左右から何度も作り出す決定機。しかし得点には至らない。

体力的な問題なのか、ヴェルディのパスがだんだん小さく各駅停車になり、プレスをかけるものの裏のカバーが間に合わなくなってきて、試合は徐々に長崎のペースに。前線に多くの選手が飛び出し、前後のゆさぶりで最終ラインを突破していく長崎。しかし、ゴール前の競り合いでヴェルディに分があり、攻撃時守備のバランスが悪い長崎はカウンター対策も打てず、惜しい展開の中両チーム得点に至ることなく前半終了。東京ヴェルディ1-0V・ファーレン長崎

後半に入り、短いパスながらも広く正確な展開でサイドチェンジを繰り返し長崎のプレスをかいくぐるヴェルディ。一発の大きいパスで大きく避ければいいのにね、とも思うけど、たぶん選手の適正的にはこっちの方がやりやすいんだと思う。監督の指示かな?

そういうわけでこのままヴェルディペースで試合が進むのかなと思った後半8分、長崎のロングフィードにゴールキーパー柴崎貴広選手と井林章選手が連携ミス。こぼれ球を拾った長崎は無人のゴールに流し込んで同点。東京ヴェルディ1-1V・ファーレン長崎

フィードの段階ではキーパーボールかなと思ったけど、スリッピーなはずのグラウンドなのになぜかワンバウンド目でボールにブレーキがかかっちゃったから、あの時点でキーパーは自重の判断に変更すべきだったと思う。井林選手もキーパーが判断ミスしてるんだから、諦めてコーナーにでも逃げたほうがよかったと思う。実際にプレーしてると大変なんだけど、横から見てたものとしては残念な失点でした。

それでも試合は続く。得点に沸く長崎はサイド攻撃がますます活性化。ヴェルディはサイドバックが前にプレスをかけたときゴール前を残り3枚のブロックで対応するんだけど、サイドバックの裏を狙われた時センターバックの1枚がスライドするとどうしてもゴール前がスカスカになってしまう。そこで普通はボランチが最終ラインに下がるんだけど、アンカーシステムでアンカーが下がったときインサイドハーフがボランチの仕事を約束事にしてるかというと、どうもヴェルディはそうではないらしい。そこでアンカーの内田達也選手は最終ラインにはあまり下がらず中盤のラインを形成。そうしないとバイタルエリアが空いてしまうし、せっかく最終ラインでボールを弾き飛ばしてもこぼれ球を相手に拾われて事故的ピンチに陥ることが多いからだと思うけど、でもゴール前でシュートを打たせてしまっては元も子もない。今日は長崎が前線に選手を多く配置していてもゴール前にはあまり侵入してこなかったしゴール前デュエルで負けなかったからいいんだけど、特にヴェルディ右サイドを突かれた時の守備は不安定さを露呈していたと思う。この部分の解説は後程。

最近は都リーグの試合ばかり見ていたのでJやっぱり面白いなあ、すごいなあと楽しんでいると、ヴェルディにスーパーゴールが飛び出す。笑う門に福は来るのだ。

後半15分、右サイド細かいパス交換でプレスをかいくぐったヴェルディはフォワード起用の安西幸輝選手が空いたスペースをドリブルで伺う。この試合何度も縦の突破を見せていた安西選手はここでは切り込んで左足のシュートを選択。ペナルティエリア外からのシュートは絶妙なコントロールでポストの内側を叩いてゴールネットに吸い込まれる。ヴェルディ勝ち越し!東京ヴェルディ2-1V・ファーレン長崎

その後は高さのないヴェルディに対してハイボールで攻め込みたい長崎だが身長の割に強さを見せるヴェルディゴール前を制することができず、ヴェルディも特に修正できた感じはなかったけどそれほどピンチに陥ることなく、時折効果的なカウンターを見せながら試合終了。やった勝った、3連勝!東京ヴェルディ2-1V・ファーレン長崎

というわけで、システム解説の続き。ヴェルディの今のシステムは433と表記されることが多いようだけど、狙っているのは4141に近いと思う。433といえばバルサが思い浮かぶし、左右の違いはあれど左サイドにアランピニェイロ選手を配置しているから特徴的には似ているんだけど、バルサのように守備の時442への展開みたいなのを選手たちは作り出せていない。そこでアトレティコマドリッドが時々やってた4141システムに近くなるんだけど、あのシステム実はディフェンディングサードでは4バックがゴール前を固め、サイドはサイドハーフが担う。だからアンカーは最終ラインに戻らなくていいんだけど、ヴェルディの場合は両サイドハーフ(フォワード)が下がる4141だけどサイドバックも高い位置でプレッシャーをかける昔ながらのスタイル。センターバックの一人(もしくはボランチでもいいんだけどヴェルディはそうではない)がサイドバックの後ろをカバーするため、ゴール前は2枚しか残らなくなる。長崎はゴール前1枚、多くて2枚しかいなかったので競り合いで負けなければ何とかなるけど、ゴール前3枚目が飛び込んで来たら誰が見るのか。今日の長崎のように、攻撃時最終ライン近くにボランチ1枚下がって逆三角形からフィードしてくるチームに対しては、今日のようにインサイドハーフがかわりばんこに前に出て自分たちからバランスを崩すような守備をするより、ダブルボランチにして守備も頑張れるフォワードかトップ下に長崎ボランチへのプレッシャーをかけさせた方がフィード自体を止めることもできるしサイドへの守備も役割分担が進むし最終ラインのカバーも入りやすくなるような気がする。インサイドハーフが前に出ることで逆に最終ラインの前が空いてしまい内田選手が下がりづらくなる悪循環もあるような気もする。この形でやるのなら、インサイドハーフがボランチの位置に下がる約束事も必要なのだと思う。

あわせて、攻撃への切り替えでやはり1トップは制限が多い。ドウグラスヴィエイラ選手はそれほど攻守の切り替えが早いタイプではないから、ボールを奪った瞬間にボールを前に運べなくなることが結構ある。カルロスマルティネス選手に至っては、ボールがなかなか収まらず攻撃が形にならないことが多い。1トップ的選手が見当たらない中では、やはり2トップの関係性の中で前線に基点を作った方がいいような気がする。とはいえ、ドウグラスヴィエイラ選手とアランピニェイロ選手の2トップはデメリットが増すだけのような気がするし、アランピニェイロ選手をサイドハーフに据える442が機能するかどうかは冒険でもある。梶川選手と渡辺皓太選手の運動量は2012シーズンの梶川・和田拓也コンビを彷彿とさせるが、あの時も8月の暑い時期体力的に厳しくなり負けが込んだ印象がある。

幸い得点を奪える選手がいるのだから、暑い時期は個人に得点を期待して現在のシステムで守備面の修正を加え、涼しくなってきたら攻撃面に手を加えていくのが、現実的なチーム編成なのかもしれない。

今日勝ってヴェルディはプレーオフ圏内の6位をキープ。自動昇格の2位まではまだ少し離れているけど、長いシーズンの全体を見ながら、シーズンが終わったときにいい結果が出ていることを期待したいものです。

 

柴崎貴広 5.5 失点やフィードなど酷いミスと言わざるを得ない部分が散見。しかし、ハイボール処理などで堅実な守備を見せ勝利にも大きく貢献した。

田村直也 6.0 豊富な運動量でチームに貢献。パス制度がいまいちかな。1つ目のファールはPKっぽかったけど、2つ目は合わせ技一本を狙ったのかもしれないけど貰いに行き過ぎ。カード貰わなくて良かった。

井林章 6.0 失点の判断ミスは酷かったが、それ以外では安定した守備を見せる。空中で止まっているように見えるのでよく目立つ。

平智広 7.0 強さを発揮し攻守両面で活躍。左足のフィードはチームにリズムをもたらした。

安西幸輝 7.0 よく走り、よく仕掛け、よく決めた。守備もやるので偉い。足も速い。

渡辺皓太 6.5 豊富な運動量とミスの少ないプレーで計算できる選手。計算できちゃうので想像を超えるプレーが見せられるようになるとステップアップできるかもしれない。

内田達也 6.0 インサイドハーフが前に出た後一人で中盤をカバーするというシステム的に無理がある中でもよく頑張った。でも無理だった。フィードが正確なので、大きいパスにも期待したい。

安在和樹 5.5 体を張って気合を見せる。最終ラインで一人残ってしまいがちで、そこをつかれたらやばかったけど、今日はつかれなかった。

アランピニェイロ 7.0 足速い。あのロングシュートもすごかった。このまま守備も攻撃も頑張ってほしい。

梶川諒太 6.5 前線までよく駆け上がっていたが、途中で疲れちゃったかな。暑い中お疲れ様でした。

ドウグラスヴィエイラ 6.5 1トップの制約の中それなりに起点づくりに成功。守備も頑張るのでいいのだが、その分攻撃に切り替えられないことがあり、チームとしてもう少し守備の負担を減らしてあげたい。

高木善朗 6.5 技術があり間受けもできるのでチームにリズムをもたらすことができる。なんだかんだで一人でフィニッシュまで持ち込めるすごい選手。

カルロスマルティネス 5.0 ボールが収まらずあまり機能しているとは言い難い。1トップなのでボールの受け方にもう少し工夫が必要。取られたら取り返そう。

橋本英郎 6.0 出場時間が短い中でポジショニングやボールの出しどころ(奪われどころ)に賢いプレーを見せる。サッカーは11人だけで戦うのではないのです。

ロティーナ監督 6.5 攻撃面では修正できたけど、守備面はちょっと微妙。長崎の攻撃はボランチ→ワイドかセンターバック(もしくは開いたボランチ)→フォワード、もしくはフォワードの裏という形の中でボールの出所にもパスの到達先にもあまり修正が見られなかった。ゴール前で負けてなかったから守備の修正よりも攻撃を修正することでショートカウンター対策や守備の回数を減らすことを主眼にしていたのかもしれないけど、ゴール前まで運ばれてしまうと事故でも失点してしまうので、もうちょっとなんとかした方がよかったと思う。でも勝ったからよし。