雑感

唐木田・中沢・鶴牧・山王下地区 桜まつり

本日より鶴牧西公園にある「旧川井家のしだれざくら」にて桜まつりが開催されます。

住民主体のこじんまりとしたアットホームなお祭り(というほどのものでもないかも)です。

コーヒーや甘酒、軽食や記念切手もありますので、ぜひぜひ足をお運びください。

樹齢200年と言われる多摩市天然記念物のシダレザクラはのんびり咲いています。

蹴球 \ サッカー日本代表

2018FIFAワールドカップロシアアジア最終予選 日本代表対タイ代表 埼玉スタジアム2002

グループ最下位に沈むタイ代表をホームに迎えワールドカップ出場のためには絶対に勝ちたい一戦。数少ないチャンスを効果的にものにした日本代表が4-0とタイ代表を一蹴。ワールドカップ出場に向けて大事な勝点を積み重ねました。

 

いつもの4231でボールを回す日本代表に対し433で守るタイ代表。中盤スカスカ。こりゃ楽勝、と思ったら守備のときはフォワードが下がって変則的な442や451になるタイ代表。試合始まってから修正したとしたら恐ろしい能力。これは侮れん。

タイ代表の狙いは中盤インターセプトからのショートカウンター。しっかり中盤でブロック敷いてコンパクトにパスカットを狙う。日本代表が裏を狙いだしたらブロック全体が少し引き気味になり、裏のスペースもなくなるは中盤のスペースもないままだは恐るべき修正能力。このチーム何なんだ?日本代表は大迫勇也選手がいないので放り込んでもボールが収まらない。しょうがないから原口元気選手の頭を狙うもあまり前線に張るタイプではないのでそれほどの脅威にはならず。ボランチの山口蛍選手や酒井高徳選手は攻撃より守備能力が特徴の選手なので展開力がイマイチな日本代表はタイ代表の中盤プレッシャーの格好の餌食。

しかし、サッカーというのはゴールを取り合うスポーツ。どれだけ試合展開が優れていてもゴールが取れなければ意味がない。ラストパスやシュートの精度がイマイチでゴールが奪えないタイ代表に対し日本代表は初めての攻撃がいきなり結果を出します。

前半8分、初めてタイ代表の裏にボールが抜けた日本代表は右サイド久保裕也選手からのセンタリングに香川真司選手が中央トラップから相手を外しゴール左隅にゴール!ゴール前冷静にボールをゴールへ流し込んだ香川選手のパフォーマンスで日本代表は効果的に先制点を挙げます。日本代表1-0タイ代表

その後もボールをキープする日本代表に対しショートカウンターを繰り出すタイ代表のペースで進む試合。タイ代表はあまり体が大きいわけではないにもかかわらず相手に体を当てるのがうまく、ボールを失わず、ボランチがうまく両サイドにボールを捌くテクニックを持ち、中盤が込み合ってきたときには無理してつながず3トップに当てる判断力を持ち合わせる。3トッププラス中盤やサイドバックで4バック2ボランチを数で崩す教科書どおりの攻撃。日本代表を良く分析できているようだし、得点さえあげられればすごく良いチームだなあと感心してしまう。

それでも得点を奪い合うスポーツである原則に変わりないのがサッカー。前半19分、ロングフィードにコーナーキックの流れから前線に残っていた森重真人選手が競り勝って右サイド久保選手にボールが渡る。正確なセンタリングに岡崎慎司選手がニアに飛び込んで日本代表追加点!日本代表2-0タイ代表

点差が広がっても試合展開は同じ。中盤インターセプトからショートカウンターを狙うタイ代表に対しゴールを死守し続ける日本代表。それでも、この前の試合あたりから押し込まれたときに厚みで守れるようになった日本代表は、点差もあるのでそれなりに後ろに人数を配置して失点を防ぎ続ける。セットプレーが怖いものの多分日本代表の方が高さがあるので何とか守れる。本当はこういうグダグダ展開に持ち込むときは中盤が空いてボールが運べるもんだけど、ちょっとボランチの展開力の問題があってそういう形にならない。でも、技術力のある日本代表はアジアではこういう戦い方をするのってありだと思う。あまり綺麗さにこだわるよりやっぱりサッカーはゴールだよね。

後半に入りディフェンスラインにやや疲れが見え始めたタイ代表に対し、後半12分、久保選手がペナルティエリアの外でフリーになり追加点。日本代表3-0タイ代表。

さらに後半38分、左コーナーキックに吉田麻也選手が高い打点から追加点。日本代表4-0タイ代表。

タイ代表はコーナーキックのときゾーン的に守るんだけど、これは恐らく高さがない中で守るための苦肉の策だったと思う。日本代表もゴールを目指すだけじゃなくてコーナーを取る攻撃を仕掛けることをもう少し考えればもっと得点できたかもしれない。

その後長友佑都選手が足を滑らせてPKを与えてしまうも川島永嗣選手が防いで見事クリーンシートで試合を閉める。おめでとう、日本代表!

テクニックのあるタイ代表の攻撃に手を焼いたものの、体を張った守りでゴールを死守した日本代表の守備は見事なもの。もう少しインターセプトを狙っても良いのかなあとも思わなくもないけど、ちゃんと人数かけられるので、審判の問題も含めこういう守り方は一つの答えだと思う。これからも1対1で責任を持った守備を基礎にゴールを死守してほしい。

攻撃はどうしても大迫選手と比べてしまうけど、岡崎選手ワントップはやはり厳しいと思う。困ったときに放り込めないとビルドアップの息苦しさが目立ってしまう。岡崎選手云々というよりタイプ的なものなので難しいところだが、無理な攻撃がボールロストにつながり守備の時間が長くなってしまう。サッカーは攻撃と守備がそれぞれ同じ回数というわけではないので、守備の回数を少なくすることも守備を安定させるためには必要なこと。今後の戦いの中で攻撃のリスクのかけ方、ボールのとられ方についてもう少し整理してほしい。

 

川島 永嗣 7.5 度重なるビッグセーブ。まさに守護神。

長友 佑都 5.5 なぜか中に絞って守る。ボランチが下がれば良いのに。おかげで原口選手がサイドをカバーする羽目になったが、それは長友選手のせいというよりチームのやり方の問題かな。

森重 真人 5.0 ミスパスが多い。空中戦でも競り勝てないことが多くタイ代表の攻撃を防ぎきれなかった。

酒井 宏樹 6.5 ミスパスもあったが、守備の甘い久保選手の分まで1人で2人を止めていた。早くに点差が開いたので攻撃は自重していたところがあったのかと思う。

酒井 高徳 6.5 残り20分は明らかに体力が切れていたが、自らのミスもあったとはいえ相手のショートカウンターに頑張って対応してくれていた。ボールが捌けなかったけどそこまで求めるのは気の毒だと思う。

吉田 麻也 7.0 ミスもあったが、チーム全体のミスからの守備でしっかり穴を埋めてくれた。引っ張り出されるときはボランチと連携してゴール前を埋めてほしい。

香川 真司 7.0 ボランチが守備的な選手だったこともあり攻撃の展開は香川選手頼み。今までは代表で多くの役割を押し付けすぎてうまくいかないことが多かったが今日は得点まで決めてくれた。もっと役割が減ればもっとチームに貢献できると思う。

山口 蛍 4.5 中盤を埋めるのかディフェンスラインに入るのかの判断がイマイチ中途半端。ミスパスだらけでチームをピンチに陥れた。広いスペースを1人で守っていたため大変だったと思うが、守備のスペシャリストとして、またボランチの選手として、実力を発揮しきれていなかった。

原口 元気 5.5 長友選手が中に絞るので原口選手がサイドをカバー。ボールが収まらない前線ではポストプレーも担う。あまり効果的ではなかったがうまくいかないチームの中で孤軍奮闘していた。フリーキックの守りで一人だけ下がってオフサイドライン下げちゃうのはやめてほしい。

岡崎 慎司 4.5 ボールが前線に全く収まらない。岡崎選手が悪いというよりタイプ的な問題なので気の毒ではあるが、どうしても大迫選手と比べると、岡崎選手のときはビルドアップの選択肢が一つ減ってしまうので攻撃が息苦しくなってしまう。得点の場面やタイ代表のセンターバック二人を消耗させる動きは能力の高さを見せ付けるものだった。

久保 裕也 6.5 得点、アシストと結果に直結するプレーを見せつける。守備が甘すぎて自分が空けたスペースにパスを通されてしまい、酒井宏樹選手が大変そうだった。プレッシャーのかけ方にもう少し工夫が必要。

本田 圭佑 5.0 ボールがキープできないので中に入っても時間を作れない。今日のような展開であれば、ワントップに本田選手を入れて岡崎選手との2トップにして清武選手をサイドに持ってきた方がチームは楽だったかもしれない。

清武 弘嗣 6.0 質の高いプレイスキックで得点を演出。出場機械を求めてわざわざスペインからJに帰ってきたのに代表で試合に出られないのは気の毒だったからとりあえずは良かった。

宇佐美 貴史 5.5 狙いは良かったが結果にはつながらず。ボールが集まらなかったので、チームメイトから以前ほどの信頼がなくなってしまったのかもしれない。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 6.0 しっかり結果を出したのはさすが。ボランチが明らかにバテていたが、交代選手がおらずどうすることもできなかった。けが人続出の中でうまく采配したが、後出しで勝手なことを言うと、結果的にではあるものの選手選考に課題が生じたことになった。それでも、以前に比べて相手を分析してうまく試合の中で対応できている。その日本がまた分析されたときに柔軟に対応できるかどうかが今後の課題だと思う。

蹴球 \ サッカー日本代表

2018FIFAワールドカップロシアアジア最終予選 日本代表対UAE代表 UAEハッザーアビンザーイドスタジアム

UAE代表に連敗中の日本代表。苦手意識を抱かないためにもワールドカップ出場のためにも勝利を飾りたい日本代表はアウェイUAEの地で2-0と見事に完勝!ワールドカップ出場圏内のグループ2位をキープしました。

 

大迫勇也選手がワントップに入った日本代表は大迫選手の頭という単純で強力な武器を手に攻撃。いやはや、たいした選手だ。ロングボールがあるから下のパスも通りやすい。香川真司選手がクラブでの好調そのままにディフェンスの間に走り込んでくれるため、日本代表は試合開始直後からUAE代表を圧倒します。

UAE代表が442ブロックを敷いてきたのもまた日本代表には有利に。攻撃が多彩な日本代表に対してブロックを敷こうとしても後ろを気にしているうちにサイドチェンジについていけないUAE代表。恐らくUAE代表は攻撃的な選手を配置した両サイドハーフが日本のサイドバックを押し込みたかったのだろうけれど、逆に守備が苦手な両サイドハーフが守備の穴になるという完全なる裏目。こりゃ勝ったな。

前半14分、ハリルホジッチ監督がこけてる間に久保裕也選手が一旦右サイドに張り出してからひょろひょろと中に移動。外にできたスペースに酒井宏樹選手が侵入。ブロックを敷いているUAE代表の中盤は対応が遅れ酒井選手は高い位置でフリーに。中に移動した久保選手に絶妙なスルーパスが通り、久保選手の代表初ゴールで日本代表先制!日本代表1-0UAE代表

UAE代表は技術があるのでいろいろな形で攻撃できるんだけど、主に狙ってるのはフォワードへの楔のパス。日本代表は守備のとき山口蛍選手と今野泰幸選手がダブルボランチっぽくなるんだけど、攻撃のときアンカーの役割になる山口選手がアンカーポジションに拘りすぎているようで中盤にラインができずフォワードへのパスが遮断できない。しかし、少し押し込まれた日本代表は、今までとは少し違う守備を見せる。

中盤では今までどおり積極的にインターセプトを狙いディフェンスラインを高く保つ。しかし一旦攻め込まれると両サイドハーフや時にはワントップの大迫選手も含め全員でゴール前まで戻り数で守る。当然ボールを奪っても前に選手がいないのでドリブルだけ攻撃はなかなかつながらないんだけど、とりあえずボールが運べればオッケーという割り切り方。中盤の守備と押し込まれたときの守備をこれほど明白に分けたことは今までのハリルホジッチ監督になかったような気がする。引いてしまう分ファールが怖いところではあるけれど、ディフェンスというのは基本的にスペースをバランスよく埋めるのがポイント。こりゃ勝ったな。

UAE代表は日本代表を押し込めたくてオマル選手なんかも長友佑都選手よりは押し込めそうな酒井選手を狙って左サイドに移動したりしてたけど、押し込んだら押し込んだで自分たちが困る展開。一息ついたりしてると大迫選手の頭から一気にピンチを迎える。ニアゾーンをつければまた違ったんだろうけど今野選手や香川選手まで運動量でスペースを埋める日本代表に隙はなし。こりゃ勝ったな。

後半に入り、「あれ、日本代表中盤3人しかいないんだからどっか空いてるんじゃ?」と気づいたUAE代表が立て続けに2回ビッグチャンスを迎えるも最後の最後でシュートがゴールに飛ばない。こりゃ勝ったな。

ということで後半6分、吉田麻也選手からのロングフィードに大迫選手がお約束のように競り勝ち右サイド久保選手へ。原口元気選手が逆サイドからゴール前にひょろひょろ移動してできたファーサイドのスペースに走りこんだ今野選手が胸トラップから追加点。こりゃ勝ったな!日本代表2-0UAE代表

その後疲れた選手から順番に交代していった日本代表が順調に勝利。UAE代表はフォワード変えたらサイドに流れる選手ばかりになってしまいチームの攻撃コンセプトがバラバラになる悪循環。ちょっと気になったのは最後大迫選手が怪我してしまったので岡崎慎司選手が入ったけど、順番的には今野選手が交代する予定だったような気がする。その場合、誰を起用するつもりだったんだろう?

日本代表は大迫選手がトップにいる限りアジアでは安泰でしょう。先制点のサイドでのスペースの作り方は練習どおりって感じだし、2点目もゴール前でうまくスペースを作り出しているのでコンビネーションも悪くなさそう。両サイドバックが攻め上がるのでボランチには最終ラインのケアができる選手を。選手たちに戸惑いがなければ今流行りの3バックでもいいかもしれない。その場合香川選手のポジションがなくなってしまうという問題はあるのだけれど。

守備は特に中盤の守備のとき中盤のラインがバラバラなのでうまくスペースを埋められないことが目立つ。中盤での守備のときはアンカーポジションに拘らずしっかり中盤でラインを形成できるようにしたい。サイドバックが中盤のスペースを埋めたりサイドをケアしたり忙しい中でマークの受け渡しにもやや難があるので、そのあたりはキーパーやセンターバックの声かけも含め、中盤と連動して相手を逃さないようにしてほしい。押し込まれたときの守備が安定してきたのはチームにとってとても大きい。さらに磨きをかけてほしい。

今日の試合ではセットプレーがあまり試合に影響しなかったけど、やはりセットプレーは試合を大きく左右する。大迫選手にはセットプレー時の守備にも期待できるためその部分でも安定するわけだけど、チームとしてもう少しセットプレーの精度が上がるともっと結果を出しやすくなると思うので、守備を邪魔しない程度にセットプレーのことも考えながら選手起用できるといいなと思うけど、はたしてどうだろう。

 

 

川島 永嗣 6.5 見事なクリーンシート。足元がやや不安定だったが、大迫選手がいれば大丈夫。

長友 佑都 6.5 守備のポジションが中途半端なことがあって原口選手が苦労してたけど、最後のところでちゃんとやるのでやっぱり頼りになる。でも今野選手が下がれないときは少し自重してほしい。オマル選手に意地の股抜き合戦で一度通された以外は何もさせなかった。

森重 真人 6.0 ロングフィードでもチームに貢献。ちょっと1対1に不安定さがあった。

酒井 宏樹 7.0 抜群の運動量と判断力で右サイドを制圧。酒井選手がいるから久保選手が躍動できたとも言える。長友選手の背が低い分酒井選手の役割は大きい。

吉田 麻也 7.0 フィードも正確で1対1でも負けなかった。中盤の守備のときにインターセプトが狙えるとなお良い。

香川 真司 6.0 ディフェンスの間に走り込んで相手を混乱させる。守備でもしっかり貢献。最後はちょっとバテたか。香川選手にはどうしても決定機の演出に期待してしまうので物足りなさを感じなくもないのだが、あまりたくさんの役割を負わせることはチームのためにならないので、球離れが悪かったところなどはハリルホジッチ監督に整理してほしい。

山口 蛍 6.0 ややミスパスが多い。特に序盤の中盤の守備のときに下がりすぎてスペースを埋められないことが多かった。途中から少し前に出られるようになったが相手の楔を防げず。でもサイドバックが上がる日本代表のためには山口選手のような役割が不可欠。経験をつむことで状況に応じた柔軟な対応が可能になるだろう。

今野 泰幸 7.0 抜群の運動量で中盤を支配。もう少しパスを強く出してほしい。最終ラインから前線まで大変だったと思う。得点はご褒美です!

原口 元気 6.5 長友選手のフォローがあって大変そうだったけど運動量豊富でチームに貢献していた。2点目のように前に移動してスペースを作ってほしいがなぜか引いてスペースを作ろうとすることが目立つ。元気なのに元気がない。

久保 裕也 7.0 積極的な仕掛けで攻撃に大きく貢献。右サイドは酒井選手もいて香川選手もいたのでやりやすかっただろう。それにしても良い選手になったものだ。

大迫 勇也 7.5 困ったときの大迫選手。それだけでチームに大きな落ち着きを与えられるだろう。今日は点は取れなかったけど取れてもおかしくなかった。今の日本代表にとって攻守に欠かせない選手。

倉田 秋 5.5 交代直後にチャンスを演出したがそれ以降はやや空回り気味。テクニックがある選手なので経験とともに実力をさらに発揮できそう。

本田 圭佑 5.5 うまくボールをつなぐがあまり怖さがない。ボールと体が連動していないようなところもあり心配。

岡崎 慎司 5.5 裏を狙って積極的にプレーしていたが、岡崎選手が出たとたんロングフィードが減ってしまう。タイプの問題なのだが、今の日本代表に岡崎選手のワントップは少し無理があると思う。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 7.0 コケてたけど急に守備が安定した。中盤の守備と押し込まれたときの守備をそれぞれ使い分けて約束事が徹底できていた。攻撃でも特に先制点の久保選手が中に入って空いたスペースに酒井選手が上がる形は練習どおりだっただろう。運動量の落ちた選手を適切に交代しており監督として完全にゲームを支配していた。